ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「たとえこの恋が罪であっても」いとう由貴・著 イラスト・門地かおり 大洋図書SHYノベルズ

2009-09-23 20:56:57 | ボーイズラブ小説
「たとえこの恋が罪であっても」いとう由貴・著 イラスト・門地かおり 大洋図書SHYノベルズ

 2004年2月26日(2007年3月20日第二版) 262ページ 860円+税

 自分には何の責任もないのに周囲の誤解がもとで苛められ、つらい思いをしてきた少年が愛する人をみつけて幸せになる・・・・・・定番の話ですが、つい、読んでしまいます。

 ストーリーは・・・「そんなに男が欲しいなら、おれが代わりをしてやろう」!?母の死により実父にひきとられた瑞樹は、誰ひとり知る者のいない異国であるイギリスのパブリックスクールに入り、そこでひとりの男と出逢う。父の再婚相手の連れ子であり、生徒達から憧憬を集める義兄のアルフレッドだ。だが、男好きで問題ばかり起こした亡き母の子どもとして、瑞樹は冷たい視線に晒される。頑張ろう、くじけちゃいけない。健気に毎日を過ごす瑞樹にアルフレッドは次第に惹かれるのだが、ある日の午後、全裸で男に仕えている瑞樹の姿を見てしまい… というもの。


 自分勝手で散々、他人に迷惑をかけまくった母親。母は瑞樹を捨て、瑞樹は母の顔を見たことすらなかったのだが、周囲は「あの女の息子」としか瑞樹を見てくれません。
 瑞樹は家でも、入学したパブリックスクールでも、いわれのない苛めを受けます。

 そんな瑞樹に唯一、普通に接してくれたのは義兄のアルフレッド。
 瑞樹とアルフレッドの間に信頼が築かれようとするが、もう一人の義理の兄・エドワードの策略で、瑞樹は中年男に暴力を振るわれ、レイプされそうになります。
 そこにアルフレッドが飛び込んできて、瑞樹のアニャルは無事だったが、エドワードから嘘を吹き込まれたアルフレッドは瑞樹が男に身体を売る淫売だと思い込み、アルフレッドまでも瑞樹につらく当たるようになります。

 うまくいくのかと思いきや、事態はさらに悪くなり、瑞樹は不幸のどん底へ。

 挙句の果てに瑞樹は男なしではいられない淫売だと思ったアルフレッドは瑞樹を陵辱。最悪なロストヴァージンですが、そんな状況でも愛するアルフレッドに抱かれたことをうれしく思う瑞樹。とにかく瑞樹はけなげです。

 最終的に誤解はとけてめでたし、めでたし・・・・・・という、一昔前の少女漫画というか、昔話のようなお話でございました。
 いとう先生の作品にはよくあるパターンの話ですが、瑞樹へのいじめの部分でほろりとなり、けなげな瑞樹にほろり・・・と涙を搾り取られてしまいました。わかっちゃいるけど泣けてしまうんですよね。

 アルフレッドと瑞樹がお互いの思いを確かめあった後、二人の関係をエドワードが知るのですが、エドワードがすんなり受け入れているのがちょっと不思議でした。あれほど反対していたのに・・・・・・。
 
 アルフレッドと瑞樹の距離が近づく理由が、熱を出した瑞樹をアルフレッドが看病したこと。
 雨にうたれた瑞樹をアルフレッドが着替えさせるとき、瑞樹の乳首に思わず目を奪われるアルフレッド。
 眠っている瑞樹の乳首をつい、もてあそび、思わず口をつけようとまでします。
 そこまで瑞樹の乳首は魅力的だったのでしょうか。誘惑の乳首、ですね。


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