そらそら☆パラダイス

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決闘!高田馬場

2006-03-13 | 映画&芝居&コンサート

三谷幸喜脚本、「決闘!高田馬場」観てきました。PARCO歌舞伎と銘打って、一体このコラボはどうなるんだろー?って思ってわくわく。まずは、会場に着いて愕然・・・。いつもは開演2分前であろうとロビーに溢れているお客さんが、今日はパラパラ。まさか、空いている訳ではあるまい?と思いながら、レストルーム(あえて)へ。これまたすきすき。明らかに、いつもの演劇と空気が違う!そして場内に入ってまたまたびっくり。着物率が高い~。そして年齢層も完璧に高い。熟年カップル(多分ご夫婦でしょうが)率も高い。ああ、何だか空気がいつもの芝居ノリではないのです。まったり。市川染五郎が登場した日には、驚くほどの上品な拍手の嵐。かけ声さえないものの、PARCO劇場を演舞場くらいには変えていたような雰囲気でした。舞台の使い方も上手だったし、生演奏に生口上、そして何より、染五郎の早変わりが「うええっ」てくらい、とにかく早くて回数多くて驚きの連続。演出も面白かったし、歌舞伎が苦手な若者でもすんなり入っていける濃い内容だったなと。内容は、仕官の当てをなくして日々飲んだくれ、喧嘩の仲裁で細々とその日暮らしをしている中山安兵衛(後に47士となる堀部安兵衛)が主人公。因縁をつけられて決闘を申し込まれた叔父を助けるためにグダグダ言いながらも現場に駆けつけるまでを、三谷流のテイストを加えて渋い場面も作りつつ上手く芝居に仕立て上げてあります。染五郎と新撰組で一躍人気者になった中村勘太郎以外ははっきり言ってあまり知らなかったのですが、キャストが絶妙で2時間あっという間に終わりました。最初はちょっとだれちゃったけど・・・。後半息もつかせぬ展開はさすが!当日券があるのなら並んででも観る価値ありです。ちなみに、席は一番後ろでしたけど、傾斜の高い劇場なので全く問題ありません。<o:p></o:p>