2007/03/06 07:21 北海道新聞より
道立7病院、民営化も 夏めどに見直し案 赤字600億円
道は五日、紋別など七つの道立病院の運営体制を、
民営化を視野に抜本的に見直す方針を決めた。
七病院の累積赤字が約六百億円に膨らんでおり、
今後も収支の好転を望めないことから、
道による直営も見直さざるを得ないと判断した。
道は、関係する地元との協議を経て、
今夏をめどに具体的な見直し案を作成し、
二○○八年度から新体制への移行を進めたい考えだ。
赤字運営を理由に全国の県立病院などで広がっている民営化を、
道が道立病院で具体的に検討するのは初めて。
紋別以外の病院は、羽幌(留萌管内羽幌町)、江差(桧山管内江差町)、
北見、苫小牧、向陽ケ丘(網走市)、緑ケ丘(十勝管内音更町)。
これらの病院の年間収支は○五年度、一カ所当たり三億六千万-十三億八千万円の赤字で、
合計では六十一億円に上る。七病院合わせた累積赤字は○五年度末、
五百九十四億円に膨らんでいる。
道は○六年二月、七病院の運営体制見直しについて、
外部の有識者でつくる「北海道病院事業に関する次期計画検討協議会」
(会長・加藤紘之道医師会副会長)に検討を依頼。
協議会が分析したところ、七病院の人件費は収益の97・7%に達し、
全国自治体病院の平均である55・2%を大きく上回っているなどの
赤字体質が判明した。
協議会は今年二月、「道立病院の運営体制は、公務員体質など構造的な欠陥を有している」
とし、民営化するべきだとの提言を道に伝えた。
これを受け、道は
《1》建物は道所有のままでの公設民営
《2》建物も含めた民間移譲
《3》病院ごとの独立行政法人化
-などの具体策の検討に入った。
ただ、精神医療専門の向陽ケ丘と緑ケ丘の両病院については、
患者が道内一円から集まっていることを考慮し、道営のまま残す案も有力だ。
道保健福祉部は「関係する地元の意見を聞きながら具体的な計画案をまとめたい」
としている。
道は一九四八年、結核治療などのための特殊法人「日本医療団」
の七病院を引き継いで道立病院の運営をスタート。
新設や市町村からの移管によって五四年には二十四カ所を有したが、
不採算などにより、八七年度から再編に着手した。
これまでに十三病院を廃止、松前(渡島管内松前町)や
寿都(後志管内寿都町)など四病院を市町に移管した。
~以上抜粋~
崩壊後に違ったいい形の医療体制が生まれてくれればと切に願う。
精神科については言及されているが、道立北見病院は同地区唯一の
心臓血管外科のはず。
瘤破裂や解離を何百キロも運ぶことにならなければ良いが。
そもそも患者がどこから集まるかという問題が、道が経営を続けるか否か
の判断基準となるところの意味が良くわからない。
需要が少なく、採算がどう頑張ってもとれない部門で、
民営化すると潰れる危険性があるということだろうか?
道立7病院、民営化も 夏めどに見直し案 赤字600億円
道は五日、紋別など七つの道立病院の運営体制を、
民営化を視野に抜本的に見直す方針を決めた。
七病院の累積赤字が約六百億円に膨らんでおり、
今後も収支の好転を望めないことから、
道による直営も見直さざるを得ないと判断した。
道は、関係する地元との協議を経て、
今夏をめどに具体的な見直し案を作成し、
二○○八年度から新体制への移行を進めたい考えだ。
赤字運営を理由に全国の県立病院などで広がっている民営化を、
道が道立病院で具体的に検討するのは初めて。
紋別以外の病院は、羽幌(留萌管内羽幌町)、江差(桧山管内江差町)、
北見、苫小牧、向陽ケ丘(網走市)、緑ケ丘(十勝管内音更町)。
これらの病院の年間収支は○五年度、一カ所当たり三億六千万-十三億八千万円の赤字で、
合計では六十一億円に上る。七病院合わせた累積赤字は○五年度末、
五百九十四億円に膨らんでいる。
道は○六年二月、七病院の運営体制見直しについて、
外部の有識者でつくる「北海道病院事業に関する次期計画検討協議会」
(会長・加藤紘之道医師会副会長)に検討を依頼。
協議会が分析したところ、七病院の人件費は収益の97・7%に達し、
全国自治体病院の平均である55・2%を大きく上回っているなどの
赤字体質が判明した。
協議会は今年二月、「道立病院の運営体制は、公務員体質など構造的な欠陥を有している」
とし、民営化するべきだとの提言を道に伝えた。
これを受け、道は
《1》建物は道所有のままでの公設民営
《2》建物も含めた民間移譲
《3》病院ごとの独立行政法人化
-などの具体策の検討に入った。
ただ、精神医療専門の向陽ケ丘と緑ケ丘の両病院については、
患者が道内一円から集まっていることを考慮し、道営のまま残す案も有力だ。
道保健福祉部は「関係する地元の意見を聞きながら具体的な計画案をまとめたい」
としている。
道は一九四八年、結核治療などのための特殊法人「日本医療団」
の七病院を引き継いで道立病院の運営をスタート。
新設や市町村からの移管によって五四年には二十四カ所を有したが、
不採算などにより、八七年度から再編に着手した。
これまでに十三病院を廃止、松前(渡島管内松前町)や
寿都(後志管内寿都町)など四病院を市町に移管した。
~以上抜粋~
崩壊後に違ったいい形の医療体制が生まれてくれればと切に願う。
精神科については言及されているが、道立北見病院は同地区唯一の
心臓血管外科のはず。
瘤破裂や解離を何百キロも運ぶことにならなければ良いが。
そもそも患者がどこから集まるかという問題が、道が経営を続けるか否か
の判断基準となるところの意味が良くわからない。
需要が少なく、採算がどう頑張ってもとれない部門で、
民営化すると潰れる危険性があるということだろうか?