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札幌医科大 08年度から奨学金連動型の地域枠入試実施へ 道内3医育大は三者三様の姿勢
07/07/27
記事:Japan Medicine
提供:じほう
札幌医科大が2008年度の入学試験から、奨学金制度を連動させた地域枠入試(特別推薦選抜)を新設して実施することが正式に決まった。奨学金制度は、北海道医療対策協議会が検討を進めている「地域枠入試制度と連動した奨学金制度」を活用する。先月開催された同協議会の医師養成検討分科会で、奨学金制度は自治医科大方式の制度内容で、貸与金額は1人につき6年間で約1300万円(入学金、授業料、生活費)とすることで了承され、来年度からの実施が決まっていた。
札幌医科大が08年度入試から新設することになった奨学金制度と連動した地域枠(特別推薦選抜)の定員は5人。同大学が97年度に全国で初めて導入した道内高校出身者を対象とした一般推薦選抜(20人)とは別枠とし、一般入試の後期日程募集人員20人の枠から振り分けた。これに伴い、後期日程試験は廃止し、前期日程試験の募集人員60人を75人に増員して、前期日程試験に一本化することになった。医学部総定員枠100人に変更はない。
特別推薦選抜の出願資格は、現役または1浪までとし、高等学校長の推薦が必要。一般推薦選抜との重複推薦は認めていない。また、一般推薦選抜が卒業後の進路に制約を設けていないのに対し、特別推薦選抜では「本学卒業後、一定期間北海道の地域医療に従事することを確約できる者」としている。奨学金貸与制度は、特別推薦選抜の「入学者全員に準備」されている。
選抜方法は、大学入試センター試験の5教科7科目で80%以上(720点以上)の得点者を選考対象とし、一般推薦選抜の75%以上(675点以上)よりもハードルを高くしているのが特徴。出願書類として、地域医療に従事する意思を確認するために「地域医療に貢献する確約書」と「自己推薦書」の提出を求めている。
今回、札幌医科大が新設した「特別推薦選抜」には、北海道医療対策協議会が検討を進めていた「地域枠入試制度と連動した奨学金制度」が活用される。先月開催された同協議会の医師養成検討分科会で、自治医科大方式の制度内容とすることで合意され、来年度から実施することが決まっていた。奨学金の貸与者数は「全体で10人」。札幌医科大と旭川医科大に各5人ずつの枠を設けることで両大学の了承も得られていた。奨学金貸与額については、1人につき6年間で約1300万円(入学金、授業料、生活費)とすることが道から提案され了承された。道は、奨学金の原資について「道と市町村が負担する」としている。卒業後の地方勤務の義務年限・再研修期間などは今後検討し決定する。
奨学金と連動の地域枠 3医育大は三者三様の姿勢
札幌医科大が奨学金制度と連動した地域枠の新設を正式決定したのに対して、旭川医科大も今年3月に「地域枠推薦入学制度」(定員枠5人)を08年度入試から新設することを決めていた。11日には、医療過疎地域解消の中長期的対策としての地域枠入試制度は効果が大きいとして、さらに5人を増員して10人とすることを表明していた。
しかし、奨学金制度との連動について旭川医科大は、現段階では「(医対協の)要請により、奨学金制度を伴った地域枠を新たに設定することが考えられるが、本計画は、同協議会での検討とは別に計画したもの」として、慎重姿勢を示している。同大学の慎重姿勢については、道医対協の分科会で奨学金制度の制度内容を自治医科大方式とすることで合意されたとはいえ、地方勤務の義務期間・再研修期間、再研修内容などは各大学の思惑もあって今後の検討課題となっていることや、奨学金の原資について厳しい財政状況の道や市町村が負担しきれるのかという不安も医対協で出されたこともあって、正式決定を待っているだけとの見方もなされている。
ただ、奨学金原資の予算化について道は、「知事の選挙公約である」との立場を繰り返し明確にしており、旭川医科大の意図が不明だと指摘する関係者もいる。また、過去の分科会の協議の中で、奨学金と連動させると卒業後の派遣先を大学が自由に指定できなくなり、「それでは実質的に定員減とされたのと同じになる。そういう指摘が大学内部にはある」との発言が大学側関係者から出されたこともあって、同大学は奨学金との連動を辞退するのではないかと推測する関係者もいる。この間の道からの問い合わせに対しても依然として「検討中」との回答にとどまっており、同大学の今後の動向が注目されている。
北大は地域枠辞退 独自案を提案
一方、北海道大は、医対協での協議当初から、「全国に開かれた総合大学として、医学部だけが地域枠を導入することはできない」として地域枠導入の辞退を明確にし、地方の医師不足対策としては、大学医局からの医師派遣に代わる派遣システムを構築することで対応することを提案していた。同大学では、3医育大が共同して臨床指導医を養成し「北海道臨床指導医」の称号を付与して地方の病院に配置し、研修医や若手医師が集まりやすい研修環境をつくる「北海道臨床指導医師養成プログラム」を提案し、他大学に呼び掛けている。 地域枠入試制度に連動させた奨学金制度の内容が具体化されるにつれて、3医育大の三者三様の姿勢が浮かび上がってきている。
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僕は北大案に一票投じようかな。
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札幌医科大 08年度から奨学金連動型の地域枠入試実施へ 道内3医育大は三者三様の姿勢
07/07/27
記事:Japan Medicine
提供:じほう
札幌医科大が2008年度の入学試験から、奨学金制度を連動させた地域枠入試(特別推薦選抜)を新設して実施することが正式に決まった。奨学金制度は、北海道医療対策協議会が検討を進めている「地域枠入試制度と連動した奨学金制度」を活用する。先月開催された同協議会の医師養成検討分科会で、奨学金制度は自治医科大方式の制度内容で、貸与金額は1人につき6年間で約1300万円(入学金、授業料、生活費)とすることで了承され、来年度からの実施が決まっていた。
札幌医科大が08年度入試から新設することになった奨学金制度と連動した地域枠(特別推薦選抜)の定員は5人。同大学が97年度に全国で初めて導入した道内高校出身者を対象とした一般推薦選抜(20人)とは別枠とし、一般入試の後期日程募集人員20人の枠から振り分けた。これに伴い、後期日程試験は廃止し、前期日程試験の募集人員60人を75人に増員して、前期日程試験に一本化することになった。医学部総定員枠100人に変更はない。
特別推薦選抜の出願資格は、現役または1浪までとし、高等学校長の推薦が必要。一般推薦選抜との重複推薦は認めていない。また、一般推薦選抜が卒業後の進路に制約を設けていないのに対し、特別推薦選抜では「本学卒業後、一定期間北海道の地域医療に従事することを確約できる者」としている。奨学金貸与制度は、特別推薦選抜の「入学者全員に準備」されている。
選抜方法は、大学入試センター試験の5教科7科目で80%以上(720点以上)の得点者を選考対象とし、一般推薦選抜の75%以上(675点以上)よりもハードルを高くしているのが特徴。出願書類として、地域医療に従事する意思を確認するために「地域医療に貢献する確約書」と「自己推薦書」の提出を求めている。
今回、札幌医科大が新設した「特別推薦選抜」には、北海道医療対策協議会が検討を進めていた「地域枠入試制度と連動した奨学金制度」が活用される。先月開催された同協議会の医師養成検討分科会で、自治医科大方式の制度内容とすることで合意され、来年度から実施することが決まっていた。奨学金の貸与者数は「全体で10人」。札幌医科大と旭川医科大に各5人ずつの枠を設けることで両大学の了承も得られていた。奨学金貸与額については、1人につき6年間で約1300万円(入学金、授業料、生活費)とすることが道から提案され了承された。道は、奨学金の原資について「道と市町村が負担する」としている。卒業後の地方勤務の義務年限・再研修期間などは今後検討し決定する。
奨学金と連動の地域枠 3医育大は三者三様の姿勢
札幌医科大が奨学金制度と連動した地域枠の新設を正式決定したのに対して、旭川医科大も今年3月に「地域枠推薦入学制度」(定員枠5人)を08年度入試から新設することを決めていた。11日には、医療過疎地域解消の中長期的対策としての地域枠入試制度は効果が大きいとして、さらに5人を増員して10人とすることを表明していた。
しかし、奨学金制度との連動について旭川医科大は、現段階では「(医対協の)要請により、奨学金制度を伴った地域枠を新たに設定することが考えられるが、本計画は、同協議会での検討とは別に計画したもの」として、慎重姿勢を示している。同大学の慎重姿勢については、道医対協の分科会で奨学金制度の制度内容を自治医科大方式とすることで合意されたとはいえ、地方勤務の義務期間・再研修期間、再研修内容などは各大学の思惑もあって今後の検討課題となっていることや、奨学金の原資について厳しい財政状況の道や市町村が負担しきれるのかという不安も医対協で出されたこともあって、正式決定を待っているだけとの見方もなされている。
ただ、奨学金原資の予算化について道は、「知事の選挙公約である」との立場を繰り返し明確にしており、旭川医科大の意図が不明だと指摘する関係者もいる。また、過去の分科会の協議の中で、奨学金と連動させると卒業後の派遣先を大学が自由に指定できなくなり、「それでは実質的に定員減とされたのと同じになる。そういう指摘が大学内部にはある」との発言が大学側関係者から出されたこともあって、同大学は奨学金との連動を辞退するのではないかと推測する関係者もいる。この間の道からの問い合わせに対しても依然として「検討中」との回答にとどまっており、同大学の今後の動向が注目されている。
北大は地域枠辞退 独自案を提案
一方、北海道大は、医対協での協議当初から、「全国に開かれた総合大学として、医学部だけが地域枠を導入することはできない」として地域枠導入の辞退を明確にし、地方の医師不足対策としては、大学医局からの医師派遣に代わる派遣システムを構築することで対応することを提案していた。同大学では、3医育大が共同して臨床指導医を養成し「北海道臨床指導医」の称号を付与して地方の病院に配置し、研修医や若手医師が集まりやすい研修環境をつくる「北海道臨床指導医師養成プログラム」を提案し、他大学に呼び掛けている。 地域枠入試制度に連動させた奨学金制度の内容が具体化されるにつれて、3医育大の三者三様の姿勢が浮かび上がってきている。
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僕は北大案に一票投じようかな。
共同するというのは各診療科単位のことなのか、それとも全科ぶちぬいての構想なのか、はたまたgeneral physician養成を目指して総合診療部的な指導を主体にするのか。
臨床指導医の養成にはどれくらいかかり、其れ迄の暫定期間はどのように運用していくのか。指導医になる(各個人の)メリットは。
机上の議論のみで実効性のないシステムだと、また現場に無用な負荷がかかるだけになってしまうのだろうから・・・早期に具体案を示した上で、実働クラスの意見を広く聞いて欲しいものだと思います。
>早期に具体案を示した上で、実働クラスの意見を広く聞いて欲しいものだと思います。
そのとおりですね。広く意見を募っていただきたいと思います。そして一度崩れ去った地域医療を立て直すのは大変な作業ですから、早期に有効打が必要ですね。