goo blog サービス終了のお知らせ 

母ひとり娘ひとり あわせてふたり                             ~大腸癌を宣告された娘の記録~

2008年7月、たったひとりの家族である母が上行結腸癌にステージ3b、ママ頑張ろうといいながら自分への励ましブログ。

検査2日目 -注腸検査-

2008年08月11日 23時49分33秒 | 発病
今日は検査のみで先生からのお話もないので母は1人で病院へ行った。
私は会社へ。
これから会社にも迷惑をかけるかもしれないので、なるべく出社できるようにしよう。
急な休みにも対応すべくなるべく仕事は前倒しで

夜、母から電話があった。
いろいろした検査の中でも今日の注腸検査が一番しんどかったらしい。
17年前の検査を思い出したとか・・・
母は本当に辛抱強い人だ。痛みにもじっと我慢できるタイプ。
私は、ちょっとの痛みでもキャーキャー言うタイプ。
見習わなきゃ

いよいよ明日から入院だね。
入院準備も万端らしい。
明日は8時すぎに実家へお迎えに行かなきゃ



検査1日目 -検査結果-

2008年08月08日 21時35分19秒 | 発病
採決、胃カメラ、腹部エコー、胸部X線等のすべての検査が終了。
検査予約はしていても終了したのはお昼すぎ。やはり総合病院は半日仕事。
検査終了後、主治医からの話を聞くため外科外来へ・・・
いよいよだ。前回の大腸内視鏡の組織検査の結果を聞きに

「血液の状態は薬の効果があって、随分元に戻ってますね。あっ別の人のだ・・・」
あわててパソコンをクリックしなおす。
「あっ、血液ですがずいぶんもどってますね。大丈夫です」
先生・・・大丈夫か~

「やはり入院して開腹手術での切除になります。腫瘍マーカーの結果は陽性でした。入院は12日、手術は14日でどうでしょうか」
母・・・「それで結構です。よろしくお願いします」
11日も注腸検査するのに12日入院、14日手術って速い展開に驚いた。
そんなに急がないといけないの
「執刀は私も立ち会いますが主治医の先生は、U先生になります」
U先生って会ったことないけどどんな先生なんやろう・・・
良い先生でありますように
「癌の場所はおそらく前回と同じで横行結腸あたりだと思います。週明けの注腸検査でどこが場所を確認して手術のイメージをします、詳しい手術の内容なんかは来週入院してからしましょうね。」
以上で話は終了。
私も母もただただ「よろしくお願いします
ステージなんかの話は出なかった。

あまりの早い入院に用意が大変
早速、パジャマやら下着やら何やらママと買い物に。
夏も終わりとあってパジャマはプライスダウンしてた。

オシャレなママは新品の可愛いパジャマをGETできて大喜び

そんな母は可愛らしく思えた・・・よし、私も

検査日1日目 -母の気持ち-

2008年08月08日 20時51分53秒 | 発病
いよいよ検査日初日。
私も今日は有休を取得して朝からついて行った。
母は検査の途中で私に先生が今日どんな話をされるか分からないけどステージは聞かないつもりやねん。って突然言い出した。

その時の様子で確信した。母は先生から事前に話を聞いていないと。
前回告知されてからも母とは毎日のように電話で話していたがものすごく明るい。
悪いとこ切って縫ってもらって2~3週間で退院できるし、へっちゃらよって
いったい、その前向きさと明るさはどこから出てくるのかと不思議な位だった。
5cmという大きさ、貧血が2年前から数字で指摘されていたこと、腹痛があったことすべて進行がんの特徴であること、母は知っている。だけど普段と変わりなく明るい。

だけど怖かったんだと感じた。怖さをはねのけるため、明るく過ごしたんだと分かった。
明るく過ごして電話でバカ話して笑って少しでも考えたくなかったんだね。
なんだか胸が痛かった。

本当は怖い。だからステージも聞きたくない。そりゃそうだよね。お母さん
私より大腸がんのこと知ってるもんね。
ママの明るさはアカデミー賞もんの熱演だったよ。

私は祈った。告知ありきの時代でも状態が悪すぎる内容だったら先生から母にいきなりは全て話しませんようにって


大腸内視鏡から1週間

2008年08月04日 23時28分04秒 | 発病
たくさんの検査は母の希望通り8月8日(金)11日(月)の2日間ですることとなった。
母は組織検査の結果も8日に聞きに来ますって
そんなんで良いのかママさんよ・・・
私なら1週間で結果が出るなら1週間後には聞きたい

今の時代がん告知は100%らしい。しかし病状をどの程度まで告知するのかがすごく不安だった。
組織検査の結果でどの程度進行したがんなのか分かるはずだ。
ものすごく悪かった場合、どこまで母に告知するのかが気になった。
母は気丈な人だが、父親がわりの叔父(母の兄)が大腸がんで命を落としている。
発見が遅かった。手術はしたが発見した時は腸壁を破ってお腹にゴマをちらしたように癌が飛んでいると言われた。
それらは取り除けないと言われた。
母の癌も今回は5cm以上、17年前は1.5cm程度。まったく違うのだ。
母も転移を気にしていた。しかし気にしても仕方ないから転移してないようにって祈ってるって。
そんなあっけらかんとした返事は本音なのか、私に心配させまいと私のいない時に自分だけで話を聞くつもりなのか・・・

とりあえず1週間経って病院へ電話してみた。
私だけでも先に検査の結果を聞きたいと
答えはNO

今の時代、本人に話す前にいくら家族でも個人情報の問題で話せないって・・・
そんな話、聞いたことないよ
でも医者がそういうんだから仕方ない。

その後考えた。母が先に話を聞いて病状が悪かったから娘には話さないで下さいって言ったんだろうか・・・
それとも先生の話は事実なのか・・・

いずれにしても母と私が今度話を聞く時先生はどこまで話するのか。
ステージもはっきり言うのか。寝ずらい夜が続いた

大腸内視鏡検査

2008年07月25日 22時08分01秒 | 発病

7月25日(金)いよいよ大腸内視鏡検査の日。病院は母の希望で17年前に手術した病院の姉妹病院で私立R病院。
17年前の執刀医は年齢的にも引退してるだろうからいないけど最後に通院した病院だ。
阪神大震災の時一度下血して執刀医を頼りにこの病院に飛んで行った。このとき注腸検査をしたが異常なし。
なぜ内視鏡をしなかったか母も覚えていないらしいがこの時先生に言われたことが今でも母のキメゼリフ
「大腸は毛細血管も多いから力んだり、少しの傷でも下血したりするから心配しなくて良いよ。今回みたいに何かあってから来ても遅くないから大丈夫だよ。」
母は44歳の時、この先生に命を助けてもらった事を本当に感謝していてこの先生の事が大好きだ。
私が去年検査した方が良いと言った時もこの先生のセリフを使って下血もしてないのに行く必要ないわぁ。先生もなんかあってからで遅くないって言ってた・・・って言い続けていた。
医者と患者は信頼関係が一番。母が心から信頼出来た医者に出会えたことは当たり前じゃないしラッキーなことだと思う。
しかしこの先生はもういない。今度の先生も良い先生だったらと思いながら病院へ行った。

私も仕事を早退し検査について行った。
この日は検査だけだろうから先生の話はないと思っていたが一緒に行って良かった。
検査後、先生の話があったのだ。
先生は60代の副医院長。ちょっと鼻眼鏡が気になるが優しそうなドクター
しかし正直この鼻眼鏡で外科手術ができるのか

開口一番、開腹手術になります。入院は2~3週間。
今日とった細胞を検査に出さないとハッキリしたことは分からないですがまず大腸がんに間違いありませんね。
検査の結果は1週間後に出ますが、かなり大きいです。
おそらく前回手術した横行結腸と同じような所にまた出来ています。
というのがカメラからの所見だった。

大腸がんという診断に母も予想通りだったようだ。しかし大きいとはどの程度なのか気になった。
母が聞いた。先生、大きいとは5cm位あるんですか?
先生はあっさりそうですね。最低でも5cmはあると思いますって
正直その答えはショックだった。
そりゃ、貧血を2年放っていたんだから小さいはずはない。そうは思っていてもやはりショックだった。
血液は少なくなっていて今の状態で手術するとなったら輸血が必要だから今日から1週間造血剤を服用してもらいます
何で、そんなに血が少なくなってるのにこんなに元気なん?
基礎体力があるのか信じられなかった。

先生が手術にあたって他の検査もいろいろしてもらわないといけないから今日いろいろ予約して帰って下さいって。

母は月末月初は仕事が休めないから8月10日以降にして下さい。
ママ・・・どこまで仕事人間なん
そりゃ私も働いてるから分からないことはないよ。
でも、がんは命をとられるかもしれない病気なんだよ。私は心の中でそう言った
先生も苦笑いしながら気になることがあるんだったら仕事が一段落してからの検査にしましょうって・・・

ホント大丈夫


素人知識

2008年07月19日 23時42分52秒 | 発病
母からそんな電話があった翌日胸騒ぎがおさまらなかった私はインターネットやら
同じように大腸がんの経験のある知人に聞いて調べまわった。
結果、がんの出来る箇所によって症状が違うらしい。
大腸がんの多くはS状結腸、直腸、この箇所は便もでにくくなったりするらしい。
しかし横行結腸、上行結腸は腸のなかでも水分が多く含まれる箇所でまだ便の形になっていないらしい。
よって便秘、下痢などの症状が出にくいらしい。
しかも大腸がんは進行すると腹痛、貧血などの症状があるらしい。
私は頭に石を投げ落とされた気分だった
人間、悪いように考え出すと歯止めが利かない。
とにかく明日は休み。淡路島のお墓へ行こうと思った。困った時のご先祖頼み

今思えば・・・

2008年07月19日 23時07分40秒 | 発病
電話を切ってから私は貧血と去年から何度か言っていた腹痛を思い出した。
2年前の健康診断で貧血があるみたいやねんって言ってた。
その時、かかりつけの内科に診断結果を持って行き相談したら
「気にする数値じゃないけど、気になるようやったら詳しい血液検査するか」と言われ母はフラフラするなどの自覚症状がなかった事と先生に気にするような数値じゃないと言われた言葉に安心してしまい検査をしなかった。
その後、栄養補助食品などで鉄分などを取り1年後の今年の健康診断では1項目改善していたわって喜んでいた。
腹痛も本人は食べ過ぎて消化不良になってるわ。
お母さんも元気やと思ってても、もう61歳やねんから、昔と同じように食べてたらアカンねんわ。
いやしんぼうやから気をつけなね~って言っていた。
消化剤のような薬を飲むと1日で治るらしい。そんな話を去年から2~3度聞いていた。
ちゃんと大きな病院で一回見てもらった方が良いよ。また大腸がんになってるかもしれへんで。っておどかすと母は下痢も下血もしてないし、毎日驚くくらいめっちゃ快便やし体重も減ってないし・・・等々言っていた。
17年前、大腸がんが見つかった時は1度だけ下血して病院へ行き発見できた。
その時の体重は今よりマイナス10kg。
母も私も大腸がんは下痢と便秘の繰り返し、または鉛筆くらいの太さの便しか出ない、血便や下血をするというのが症状だと思っていた。
しかし今回はあてはまっていなかった。
ただ検査したら肉眼では見えないけど便に血が混じっている。詳しい血液検査の数字もよくない。
母の自宅から30~40分位の所にあるR病院の紹介状書いてもらった。
7月22日病院へ行くらしい。

またかっ

2008年07月18日 22時00分08秒 | 発病
2008年7月18日(金)夜
母から1本の電話があった。
この前、暫くお腹が痛くて続いたから会社の近くの病院にいってきてん。
健康診断の結果に貧血も出てたから詳しい血の検査と検便検査してんけどね・・・
声は相変わらず明るい。
お腹切らなあかんかもしれへん。大きな病院で検査せなまだ分からんけどね。
私は一瞬にして凍りついた。
今から17年前、母44歳。私17歳。
母は大腸(横行結腸)がんで開腹手術をしている。しかしその後有難いことに転移も再発もなく手術後5年を経過して大きな病院とはサヨウナラ。
2年前、会社の健康診断で貧血を指摘された以外はいたって健康で明るい母。
開腹手術の言葉を聞いて、私は直感的にまたかっ、大腸やなって思った