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しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

漆黒まで遠く

2012-06-23 20:38:28 | 日記
今日はステンドグラスの先生から、
昨年も行った埼玉のガラス問屋さんに行かない?と誘われていたのだけど、
諸処の事情で辞退。テストの採点も済んでないし。
「フュージングガラスの綺麗なのをたくさん仕入れてください!」
とお願いしておいた。
夏はガラスにぴったりの季節だもんね。光に透けるガラス、ほんとに綺麗。

午後から秋に授業内WSをしていただくアーティストさんと打ち合わせ。
わざわざ学校まで出向いてくださった。
昨年もうちの学校でWSを行い、今回で2回目になる。
でも昨年とはバージョンアップしてるはず。
全体像が見えてきて、楽しみ!
体力が落ちきっていた私だけど、頑張ろうっていう気力だけは戻って来た。
頑張ります~!!

そして。
3年生の採点だけ18時過ぎに終わった・・・(泣)。
休日にテストの採点ってなんだかすごく切ないよね。みんないないし。
誰も悪くない、熱を出していた私が悪いんだけど。
間に、おやつ用にとっておいたブルーベリー&チーズのパイを食べて元気を出す。
そういえば今日、お昼前に無印カフェに寄ったのだけど、
ほぼ一週間ぶりにちゃんと固い、白いご飯を食べた。
ご飯を食べたら、いつもの感じに戻る気がするから面白い。


廃材を使ったメッセージ性のある作品のアイデアスケッチを描く、
という実技テストの採点は面白かった。
もう現代美術の作品としてもこれ、いけるんじゃない?というのもあって、
子どもの発想って凄いな!って感心しきり。
面白い作品を写真に撮ったので、授業内にスライドで見せよう。

まだ2年生の採点もある。
でもこういう時に限って、どうしても読みたい本が出てくる。
中学生のときから、こういうところ変わらないな、私。



「渚にて」ネビル・シュート

ある漫画家さんが、この小説にものすごく影響を受けたという話を読んだ。
それで興味を持った。明るい話ではない。

明るい話より暗い話に魅かれるのは何故だろう。多くの人がそうだよね。
暗い話の中に、何があるっていうんだろう・・・。
演劇で、芝居が始まる前の暗転ほど心が沸き立つものはなかった。
ゆっくりふんわり暗転していくともにドキドキが増す。
いつもと違う自分が目覚めるようなあの不思議な感覚、あれと同じなのかなあ。
でも「抑制」のような安全ロックがどこかでかかり、
違う自分が前に押し出されてくることはおそらく一生私にはないだろうな。
演劇好きな人は、あの感覚の中毒で、
ロックがかからなくなった状態なんだと今でも思っている。
暗闇ファンタジー界に住む人たち。。。。
でも私の心の一部分も、そこにまだ住んでいるのかもしれないな。
漆黒の宇宙で、幼い頃から、ずっとここに属している気がする。


で。小説。
副題が「人類最後の日」。それに人ごとでない、放射能汚染。

調子悪いときに読むと、精神的に暗黒界に引きずり込まれそう、
と思ったので止めといたのだけど、
体力、気力とも戻ってきているので、もうそろそろ大丈夫かなと。

まだ読んでいないから、どういうものかははっきり分からないけど、
人間の尊厳を描いた名作との声が高い小説だそう。
しかし、放射能をまかれて、人間の尊厳もなにもあったものではない気もする。

どう生きるか、人から学ぶことも多くあるけど、
本が教えてくれることも多い。
その時に読みたいと思った本は読むべきだ。何か示唆が含まれていそう。

初夏の、でもまだ涼しい風に当たりながらコーヒーを飲んで窓辺で読書したい、
という休日の理想像は遠くて。

・・・・・残ってるし、採点!!!!!(泣)