今日は大変な一日だった。
本来は修学旅行の事後学習だったから、
一日中、クラスでの、ホームルーム状態のはずだった。
しかしながら事件が起こって、私は朝、生徒たちに指示を出したあとは、
ほぼ一日中、電話連絡と面談に奔走していた。
事後学習発表会、見たかったな。
こんなことは初めてだ。
詳しく書かないけど、学校だけで対応できる問題では既になくなった。
児童相談所の協力が必要になった。
親からの愛情に飢えている子たちは、
こんなにも周囲の愛情を確かめるかのような行動に走るのか。
たった14歳の心の中にその孤独感、痛々しい限りだった。
話を聴いていると、大粒の涙をぽろぽろ流しながら話す。
聴くことしか、涙を共有することしかできないのが辛い。
北野天満宮で購入した「学業守」と、
「友と学び、友と楽しむ」という書は額に入れ、黒板の上に飾った。
修学旅行での、友達との楽しかった時間を、
独りぼっちではないということを、辛い事があったら、その都度思い出して欲しいと思う。
修学旅行のときに、教員としてやっていく覚悟を心の中で決めた矢先だった。
以前の自分だったら、心の中で嫌だな、と思ったかもしれない。
これは、人としての磨きをかけるための試練かもしれない。
しかし、自分のできることがなんと少ないことか。
今日、何時間、子どもと面談したのだろう。
13~18時まで、話を聴いていた。どれほど話すことがあるんだろうか。
話が全く止まらない。この子たちは、それほど寂しいんだなあと思った。
だめだ、今日は自分もまとまらない。
誰もが寂しいと思わない社会なんて、ないのかもしれないけど、
近しい子どもたちが、激しい孤独感の中にいるというのが耐え難い。
ほぼ壊れてしまっている家族の中で、ひどく孤独に苦しむ子どもたちに、
学校という社会を楽しく充実したものにすることだけが、
今の私のできることなんだろう。
できることが少なすぎて、悲しくなったよ。