わが家には、2本の紅梅と1本の白梅の木があります。
…が。
そのすべてが盆栽サイズ。
大きなもので、高さ40センチほどでしょうか。
亡き家族のゴルフ仲間に、造園を生業にしておられるかたがいて。
そのかたが毎年、お正月用に盆梅を仕立てて贈ってくださっていました。
それを鉢増しして育てているのが、このコたちです。
ほんとうはもっともっと数があったのですけれど。
（毎年くださっていましたからね・笑）
枯れちゃったり、庭や家の工事をするにあたって処分せざるを得なかったりして、現在残っているのは3株だけ。
そのどの木も20年以上わが家にあるので、鉢植えと言えども、もはや立派な庭のあるじです。
家族が亡くなって、贈り主ともご縁が切れてしまった今となっては、さまざまな思い出が詰まった大切なものとなりました。
それが今年もこうして花開き、清々しくも甘い香りが辺りに漂い始めると。
春が近づいてきていることを感じるのと同時に、この梅たちをせっせと植え替えてはご満悦だった亡き人の姿まで甦ってきて、ついつい口角が上がります。
もう少し咲いたらひと枝手折り、神さまとなってしまったその人のもとへ届けましょうか*
