パリ15区の窓から

南青山6丁目のアードヴィーヴル・フランス家庭料理&菓子教室「パリ15区」主宰 森由美子の日記

精子が半減!の危機(南仏が舞台の「未来の食卓」を観て)

2009-09-10 | 海外からの便り
今朝は爽快な秋晴れ!
日の出が5:20、起床は5:40で刻々と朝日の登る様子をその光で
感じながら朝の一仕事。


写真はパリの朝市より、秋の味覚「モリーユ」というキノコ。
ちなみにパリの料理学校でのあだながモリーユでした(モリユミコだから)

さてさて、未来の食卓という映画を観に行きました。
舞台は南フランスのバルジャック村。
美しい自然に恵まれたこの村で「学校給食と高齢者の宅配給食を
オーガニックにする」という挑戦が!
田舎だからいい空気でからだに優しい環境があるという認識は
間違っているのだ、とわたしは気がつきました。
将来田舎暮らしをする時はその点も考えて土地を探そうっと。
この村は農業従事者が多く、その作物を育てるのに大量の農薬や化学肥料を
使っていて、それが原因でガンや不調が頻発。
ショーレ村長は全てを見直そうと取り組みます。

以前から食の問題やスローライフスローフードに関心をもっていたわたしは
この映画の内容にはそれほど驚きませんでしたが、それでも下記のことには
危惧を感じました。

①過去50年で精子の数が半減!
②ガン・生活習慣病の原因の70%はその人をとりまく環境にあり、
その40%は食生活。


いまあなたが口にしたお菓子や食べ物にどれだけの添加物が
入っていてそれがどういう影響をからだ(のみならず心にも)に
与えるか、考えたことありますか?

わたし自身はできるだけ悪影響を与えるものはカラダにいれたくないと思って
生活しています。
自分の教室でも「デトックス(体内毒素排泄)」を柱にレシピ紹介しているのですが
正直言えばデトックスよりも前に「変なものは摂らない」ことが一番なのです。

この映画を観て、やはり自然なものが最良!そして
できるなら江の浦の自分の畑で無農薬の野菜をどんどん育てたい、と思いました。

ただし、わたしはがちがちのオーガニック信仰者ではありません。
理由は、こだわりすぎは過度に排他的になり逆にストレスも産むし、
つまらない日常になるから。

わたしが生徒さんやまわりの人々に
ストレスにならない範囲でのオーガニックライフをすすめたり、
食品表示を必ず見て選ぶことを自らもしているその目的は
「健康体」になるためではありません。
「楽しい人生を送りたいから」なのです。
汚染され、自然からかけ離れた作り方をされた食を摂れば残念ながら
何かしらの害はでてきます。自然界の破壊にもつながります。


例えば、最愛の人との赤ちゃんが欲しいのに恵まれないのは切ないでしょ。
病気で入院もしたくありません。
人間としてこの貴重な人生の日々を元気に楽しみたいし、
女性であるならシミ・しわ・老化はできるだけ避け美しい肌・髪・若々しく!
でいたいです。
そのためにはそれを阻害する食には注意を払いたいな、と考えます。
この美しい自然も壊したくないですしね。


美味しいものがたくさん出回るこの季節。
あなたの食生活、見直してみませんか?
毎日の小さな積み重ねであなたのカラダ、しいてはココロの健康度も
確実に向上します。
これだけは間違いありません。

Vive le bio,vive le Japon!!

A plus,Yumiko

NHKラジオ取材(放送は9月27日21:10~)

2009-09-09 | 報告
昨日は充実の楽しい一日でした。

朝から筋トレ、
その後アメ横へ行ってきました。
ひさびさのアメ横はまだ午前中だったこともありけっこうすいていました。
いまわたしは、カラダを若返らせ、かつ美味しい「海のスープ」を
研究していて、それに入れる良質な海老探しのために行ったのです。

海老には「アスタキサンチン」というものすごく強力な抗酸化物質が
含まれておりアンチエイジングにバッチリ!
これをスープに是非取り込みたいと考えているのです(^^)

いま試作中のこの「海のスープ」、あなたもわたしもどんなに忙しい方々でも
手軽にいつでもすぐ作れる状態にしようと試行錯誤してます。
もし美味しい完成品ができたらお知らせしま~す♪


そして昨夜はNHKラジオの取材班が教室にいらっしゃいました。
「英語でしゃべらナイト」や「土曜スタジオパーク」
のTVでも拝見したことのある青井 実アナウンサーが生徒さんに
混ざってレッスンに参加!!
明るくさわやかな方で、他の生徒さんももちろん私も一緒に
楽しい時間を過ごせました(^^)

放送はNHK第一で9月27(日)21:10ころだそうです。

写真・・・昨夜は取材風景の写真とり忘れたので以前NHKさんが来た時のものを。

満月とダイエットの関係

2009-09-08 | 旬の話
わたしの秋の楽しみの一つは 月。

青山のおうちの窓からの景色は都会的で
ごみごみした建物群、ミッドタウンや首都高速や六本木通りが
見えたりします。
田舎の風景が好きな私には時折苦しくなるのですが、
救いは部屋の窓の前にはぽかっと大きな空間が
あるおかげで夜は空中に浮かぶ月の姿や星を拝めること。
昨夜も輝く月を眺めながら床につきました。

ここで一つダイエットしたい方への月の小話を。
月が満ちていく時は人は太りやすく、欠けていくときは多く食しても
太り難いそうです。
理由は「吸収力」。
満ちる時カラダはあらゆるものを吸収しやすくなり、
逆に欠けて行くときは吸収しにくくなるとのこと。

今月は5日が満月だったからそれ以降9月20日(新月)までは
月がやせ細る期間なのでこの法則からいけばあなたもわたしも
「太り難い」はず!!
満月に向かっての期間(9月21~10月4日)はダイエット中の方は
ぱくぱく食べ過ぎぬほうが賢明そうですね。

ご自身のからだで人体実験してみますか?!
(わたしは何かにつけ気になった事はまず行動!いろいろ実験します)
ちなみに、今年の満月は・・・・10月4日、11月3日、12月2日ですよ。



写真のりんごは、生徒さんが「おうちでなったものです」といって運んで下さった
もの。
市販のりんごとは大違いでとってもちいさく色も茶色がかってたり斑点があるけど
このほうが自然そのものの恵みで貴重ですよね。
パリ15区に暮らしていた時によく買い物した近くのコンヴァンシオン通りの朝市で
秋になると山積みで売られていた素朴なりんごたちにも似ていて、
このりんごは懐かしきよき思い出までも
思い起こさせてくれたなによりのお土産でした(^^)
感謝~♪


さあ、ダイエットもいいけどでもでもやっぱり
おいしい秋を毎日楽しんでいきましょう。

Regalez-vous,oui♪♪
A bientot,Yumiko

映画 ココ・シャネルを観て

2009-09-03 | ひとりごと

あなたはブランド好きですか?

わたしは大学時代は普通に「ブランド買いたい!」という物欲があり
バイト代はブランドものかデート代に消えていました。
卒業後すぐ22歳になりたてで渡欧しイギリスとフランスに暮らしていた3年間で
ブランド以外にもよいものがあることを知り、
なによりも自分で何かを創り出す楽しみ(=料理)に出会ってからは
さほどブランドは追わなくなりました。
わたしの中の物欲は創作欲にとってかわられたのです。

先日観た映画ココ・シャネルは ものを創り出すことが好きな女性としては
とても共感できました。
そもそもこの映画を観ようと思ったのは、
「後世にも支持され続ける大ブランドを築き、一人で生きた女性」のパワーに
触れたかったから。
でも映画のなかのシャネルは私の期待に反して結構いまの私や母に似ていた。
(誤解なく。シャネルみたいにすごい、という意では全くありませんので・笑)

恋人といても常に帽子創りに没頭したり、
最愛の恋人・カペルのプロポーズを「自立してからね」と断ってしまったり。
そして恋に破れ傷つきながらもその悲しみを仕事に救われ、
最期まで創ること、女性を美しくすることに情熱を注いだり。。。

映画では恋模様中心だが、私にはそれ以上に
「なみなみならぬ創作意欲が彼女に大ブランドシャネルを
築かせた」、と受け取れた。

そして忘れてはいけないのは人との出会い。
シャネルが幸運だったのは
①お針子時代からの相棒で晩年までシャネルを支えたアドリエンヌの存在
②最愛の恋人であり帽子店をパリに初めて出す手助けをしてくれたカペルとの出会い

わたしは思います。
シャネルは孤児院で18まで育ち、恋人とも結ばれず、70になってからコレクションに
復活しても酷評続きで、、、とその華やかさの裏にはかなりの悲しみ&苦労があった
ように描かれてるけど、とても幸せだったのではないかと。


人の欲は、恋愛欲よりも自己表現欲が勝るとも言われる。
それを満たし、素晴らしい品々を生み続けて生きた女性シャネル。
わたしには最高の人生に写る。

自己表現のできるデザインの才能に恵まれ、
それを最大限伸ばし一大ブランドを築き、天に召されてなお
彼女は現代女性にも支持されている。

創作意欲の強いわたしたち親子も、
母は裁縫、娘は料理 で好き勝手に日々自由に何かしら新作を生んで
楽しく生きている。
結婚の幸せとは全く種類が異なるけど、この種の幸福感もいいものです。

(続)