パリ15区の窓から

南青山6丁目のアードヴィーヴル・フランス家庭料理&菓子教室「パリ15区」主宰 森由美子の日記

旅立ち記念日

2008-04-23 | ひとりごと


<パリ15区で暮らしたアパルトマン>


4月23日 朝5時13分。
青山の窓からはうっすらと頬紅をさしたような東の空が見えます。

今日は私にとり「旅立ち記念日」。
大学の卒業式後 1ヶ月もたたないうちに私は渡欧しました。

目的はコルドンブルーでフランス料理を習うこと。
将来 料理研究家になるという夢を抱いてひとり成田から旅立ちました。

大企業に就職していく大学の同期の友達とは大きく違う道を選び
ある人々からは「料理研究家になんてなれるわけない」
「外国に行かなくても料理は習えるのに、、現実逃避じゃない?」
「留学じゃなくて遊学でしょ」
などなど、いろいろな声も頂きました。

でもまったく気にしなかった。
だってあの頃の私の心は夢でいっぱいだったから!

あれから19年経った今、あの時旅立ってよかった、と心の底から思う自分がいます。

たくさんの国、文化、食、風景、人、笑い、涙、出会い、別れ、選択、感情、孤独、
人の優しさ、親への感謝、、、、
日本にだけいたら経験できなかったことを山ほど味わった~。

なにより 料理を身につけたことで 「自由」を手にいれることができました。
自分の思うとおりの料理を創り、好きなように仕事の計画をたて、
気のむいたときに散歩や旅行へ出かけ、波長の合う人たちと交流して。。。
この「自由」はわたしに多くの幸せ感を毎日運んでくれています。

ま、そうは言っても私のいまのレベルではまだまだ 保障のない人生。
それでも だれにも頼らず自分の足で立って歩いていられることは
とても爽快なことです。
たとえ貧しくても!?幸せです。これは本音です。

だから もし生き方で悩んでいる方がいらしたら、
「難しい事は考えないで。好きなことはなに?それをやったらどう?」
といつも私は言っています。
好きなことってどんなたいへんなことでも周りの人が思うほど
本人は苦労とは感じないものなのですよね。
そして同じ人生の時間でもきっと質の良いものを産みだせ、
より良い時を紡いでいける気がします。
(安定があっても 好きでもない仕事をして そりのあわない人々とのストレスで
神経すりへらして生きるほうが私には恐怖です。。。)

ちなみにこれって私の恋愛観でもあります。
自分が心から好きになり 大好き大好きででしょうがない人としか
恋愛はしません。
自分が惚れて好きになった人とならどんな苦労も苦労とはあまり感じず、
受け入れてふたりで乗り越えて行こうね、っていうタイプです(^^)

話がそれましたね。
いまは昔、もうかなり前のことなのに成田から
出発したあの日の気持ちが鮮明にいま思い出され、
もう一度22歳の自分になれました。
これからも4月23日が来る度にきっとひとり渡欧した
あの日のなんとも言えぬ気持ちを思い出すことでしょう。

さあ、太陽も顔を出し六本木の空が輝いてきました。
旅立ち記念日の今日、英仏での留学の日々 そして 
いまの私を支えてくださっている全ての方々に感謝して
過ごそうと思います。
Merci mille fois. Je vous aime beaucoup!!!





<旬のアスパラ料理 par Yumiko>





デトックス 美人度UPの新じゃが料理 レシピ公開!

2008-04-17 | 簡単レシピ

<Pomme de terre a la sauce KiKi par Yumiko Mori 新じゃがのキキ>



【美人度UPの簡単レシピ】
こちらは私の教室でご紹介したオリジナルレシピで、簡単・美味しい・きれい!というお声を多く頂いた野菜料理です。
ほんとうに簡単ですよ、どうぞ一度トライしてみてくださいね!

<新じゃがのキキ>

●材料●
材料A
・新じゃが        400G(皮をむき2mm位にスライスし蒸すかゆでる)
・パセリ(みじん)    大さじ1
・レモンの皮(みじん)  大さじ1
・レモン汁        大さじ2
・塩           小さじ1
材料B
・卵黄           1ヶ分


*PS*デトックス食材・・・レモン、 卵。 旬食材・・・新じゃがいも



●作り方●

①ボールに材料Aを全て入れ、木べらでじゃが芋をつぶす
②セルクル(円形の輪)を耐熱皿に置き 内部に①をしっかり詰めたら
表面に溶いた卵黄を塗り広げる
(セルクルがなければスプーンなどでざっくりと形作ればOK!)
③②をオーブン220~240℃で8~10分焼き表面の卵黄を固定させる


以上で~す。

*オーブンのパワーは各家庭の種類でまちまちです。
こちらのレシピの数値は電子レンジと合体型の一般家庭用のオーブンでのものです、
目安にしてくださいね。

Regalez-vous bien!
Yumiko



カフェ大好き!(paris18区 のオススメカフェ情報)

2008-04-09 | 店情報


<私の好きなパリ・モンマルトルの丘のカフェ>



*パリ・カフェ情報*

写真のカフェは、私が「夏カフェ」とよんでいるパリ18区モンマルトルの丘に
ある「L'ete en Pente douce レテ・アン・パントゥ・ドゥース」。
サクレクール寺院向かって右の静かな一角にあり結構穴場。
気持ち良いテラスと なだらかな坂道の夏という意の 誌的で素敵な名に惚れました。

*年中無休
*電話・・01 42 64 02 67
*住所・・・23.rue Muller 75018 Paris
*最寄メトロ駅・・・2号線Anvers




*カフェ大好きな理由*

これからやってくる5月1日はフランスでは春の到来を祝う「スズランの日」。
この日は純白の可憐なスズランを街で売る子供達の姿も見られます。
春本番、パリジェンヌのコケティッシュなおしゃれ度にも、陽を浴びながら
カフェのテラスでおしゃべりすることにも拍車がかかってきます。
フランス人はカフェが大好き!
私は 顔・かたち・こころも純日本人ですが やはりカフェ大好き人間!!
理由は、さまざまなひとのおしゃべりが聞こえてきて楽しいし、いろんな種類の
エネルギーが混在しているのを感じられる、
そして時には彼らの会話から人間模様が垣間見られるから。
(聞こうとしなくても聞こえてくる事、しかも、そんなこと大声で
話していいの?と思うような内容のこともしばしばあるのですよ。。。)

青山のいろいろなカフェにはひとりでも もちろん友人ともよく行きます。

フランス人はとにかくよく食べ よくしゃべります。
楽しく食卓を囲み、おしゃべりでコミュニケーション(またはうっぷんを晴らす?!)。
彼らを見ていると、カフェでもビストロでも、こころのデトックスを上手にやっているなぁ、と感心します。
これって人が健全でいるための基本でしょう。
みなさん、おしゃべりや 好きなこと で心をすっきりさせ、
そして美味しい食を摂りましょう。
すると美人度UPも より効果的にすすみますよ きっと。


昨日の春の嵐も過ぎ去り、いま窓から見える西麻布・六本木方面の空には
うっすら春陽が射し始めました。
さあ、青山散歩にでかけ居心地よいカフェをさがしてきま~す♪

Oui,j'adore les cafes a Paris ,Aoyama!!
Tres bonne journee.








青山の猫 と 甘酒レシピ

2008-04-02 | 簡単レシピ


<青山散歩で出会った猫のミーちゃん>



小学校高学年の時、道にいた可愛い猫をむりやり連れて帰ったことがある。
親には反対されたけど、どうしても!と押し切って飼った。
名前はトラちゃん。
一人っ子の私にはいい姉妹になってくれた。
赤ちゃんも2回も産んでくれた。
それから猫ちゃんが大好きな私。

先日青山墓地でお花見していたらミーちゃんという猫がよってきて
私の雑誌を覗き込む。。。。
(ちかくにいたおじさんがこの子の名前を教えてくれた)
なんで猫って雑誌や広げた紙類に興味もつんだろう??
新聞にのっかってきたりするし。

いまも時々一人暮らしの心の隙間に「猫飼いた~い」という気持ちが
ふとわく。ムリだけど。。。
トラちゃんはいま天国で走りまわってるのかなぁ。




<炊飯器半開き状態で12時間麹菌を発酵させている図>

フランスから一時帰国している友人のMちゃんが昨日遊びに来た。
手造りした甘酒を出したらとても喜んでくれレシピを!と言われた。
フランスでも造る事をすすめたらその気になってくれた(^^)
麹菌のパワーをフランスでも♪


以下甘酒レシピです。
てきと~につくってもできちゃうくらい本当に簡単、是非トライしてね。



<材料>
・もち米 130g
・水 1L
・麹菌200g

<造り方>
①もち米をひたひたの水で1時間浸す
②炊飯器に①と水1Lを入れ、とろとろのおかゆ状に炊く
③市販の麹菌を手でぼろぼろに崩し ②に加えかき混ぜる
④水分が足りないようならひたひたになる程度適量加える
⑤炊飯器を保温状態にセットする。
⑥フタに箸などをかませ半開き状態で12時間放置
⑦味があま~くなっていたら ハイ出来上がり~(^^)

*殺菌したなら鍋に甘酒を移しコトコト煮る。
ちなみに私は折角の酵素のパワーを
弱めたくないので煮ないでそのままいただきます。
(酵素は54.4度で死滅してしまうというデータがある)