子供の頃の話だ
色んな所へ連れて行ってくれる父親じゃ無かったので
祭りと言っても地域の運動会とか
年に一度あった『びっくり市』みたいな催し物に行くぐらいだった
そういう人が集まる場所にはテキ屋さんが来ていて
色んな出店をやっていた
中でも俺が覚えているのは『型抜き』である
…
コレ、覚えてる方いらっしゃいますか
お店のオジサンに100円を渡すとこれを一枚くれる
砂糖のような、固いガムのような
何やら得体のしれない物で出来ている小さな板だ
…
今思えば不衛生極まりないのだけれど
このピンクの板を買った子供は
ビールケースを6つ並べてその上に汚いベニヤ板を敷いたような
簡単なテーブルに移動。
テーブルの中央に小さい箱があって、その中に裁縫で使う待ち針が入ってる
それを借りて、ピンクの板に型を押されたチューリップやら、パラソルなどの形の通りに
型を抜くというものである
…
成功すると形によってお金がもらえる
チューリップの首の所がやたらと細い。
コレは難易度が高いから成功したら2000円とかもらえたりする。
子供達は一獲千金を夢見て、型抜きにチャレンジするのだ。
このピンクの板は乾燥していてパリパリと割れやすい
ペロペロ舐めて湿らせて型を抜くのは禁止となっているが
ウチラの地域では、待ち針を舐めるのはOKとなっていた。
そうすると、誰が舐めたのか分からない針で型抜きをして
それを舐めているという、吐き気がする思い出でもある。
『やった~!!上手くいったよ!!2000円だ!!!』
テーブルの奥の方で6年生ぐらいのお兄さんがガッツポーズしている
みんながみんな『えっ!!スゴイ!!さすが6年生だなぁ…』
なんて思って見ていると
店のおじさんのチェックが入る
『どれ。見せてみろ。…この花の下の茎の所、もう少し頑張らないとダメだろ。残ってるだろ。やり直し!』
そう言われたお兄さんは悔しそうな顔をして
再度チャレンジする。
しかし、画像を見ていただければ分かる通り無理なのですよ。
どんなに針の先を舐めても
キワを攻めれば攻める程に壊れるリスクが上がる
『うわ~~~っ!!!割れたぁ~~~!!!』
残念なのである。
店のオジサンは上手で
簡単にクリアできる図柄のやつは、時々成功した人を出す
『う~ん。まぁ、これぐらいならしょうがない。3年生にしては頑張ったな!はい、200円。』
おおお~~~!!!
周りでどよめきが起こる
成功する奴がいるんだ!!!って思わせるのも大事なのだな。
このピンクの板は食べられる素材で出来ているので
針で突いて割りながら
そのかけらを食べたりする
決して美味しいとかいうシロモノではない。
薄い甘い味で、カリカリしているやつだ。
…
型抜きをしないで近くで見ていると
高学年のお兄さんが『食べる?』って言ってくれたりする
お金が無くても、こうやってかけらをもらったり
喜んだり悔しがったりするみんなを見ているのは楽しかった。
子供に針を渡して、不衛生な場所で営業…
今では考えられないけれど
あの頃はこんな事でも楽しいと思っていたなぁ。
あの頃に帰りたいなぁ。
型抜き懐かしい
確かに不衛生だわ。あの頃はそんな事思いもしなかったけど
昔はお祭りにテキ屋と呼ばれる人達いましたね
私の町ではテキ屋は追い出され商工会で出店を出すクリーンな感じになってますけど…
あれはあれでいい時代でした
かたぬき、水ヨーヨー、くじ、射的だったかな…
スーパーボールすくいとか。
食べ物はかき氷でした。
かたぬきは会長さんがどうしてもやりたい!と言って実現…
今の子供たちにはやり方を教えつつ…食べてました(笑)
子供会の夏祭りなので、完成してもお金ではなく小さい景品しかあげられませんでした~
祭りの屋台の楽しみが減っちゃったね…
寂しいけど、時代だから仕方がないのかな…
型抜きの不衛生さはピカイチですよw
今だったら、怖くて針を舐めたり出来ないwwww
今、型抜きが成功してお金を渡したら
何だか知らないけど問題になりそうwww
くじ引きも面白かったなぁ
でっかい景品が当たる人なんていなかったけど
夢があったなぁw
なんだかんだ言って成功させそうww
香月さんは若いから、知らないかと思ってたけど
ギリ、見た事はあったのね♪
Amazonあたりに売ってたような気がするww
小学校とかの運動会に的屋が出るのって、栃木だけ?
今はどうだか分からないけど、昔は普通に出てましたw
北海道全域ではないかもしれないですけど、うちの町には運動会にも出店出てましたよ
小学校の運動会だって勿論、商売の場になるわけですよね♪