<全日空機が大阪引き返し 客室内に断熱材飛び散る>
平成28年2月8日
8日午前9時5分ごろ、大阪発新千歳行き全日空771便ボーイング777(乗客乗員458人)が離陸直後、客室内で煙のようなものが見えたため、大阪空港に引き返して同17分に緊急着陸した。客室内には断熱材のかけらが飛び散っていた。消防によると、けが人はいないという。
全日空によると、着陸後の点検で火災は発生していなかった。同社は、何らかの理由で機体配管の断熱材の一部がちぎれ、客室の足元付近にある空気が通る穴から、霧のように吹き出てきたとみて詳しい原因を調べる。
乗っていた添乗員の女性(43)は「突然『ゴー』と異常な音がして、ほこりのようなものが舞った」と話し、後方にいたという50代の女性は「ゴムのような臭いがして息が苦しくなった」と驚いた様子だった。
乗客は午後、別の機体に乗り換えて新千歳へ出発。大阪空港事務所は滑走路を3分間閉鎖して点検した。