＜オスプレイ、軍艦に接触か 豪沖の墜落事故＞
2017/8/6 20:35
【シドニー＝共同】オーストラリア北東部ショールウオーターベイ沖に米海兵隊の新型輸送機オスプレイが５日墜落した事故で、米ＮＢＣテレビ（電子版）は６日、オスプレイは揚陸艦に近づいた際に甲板に接触し、事故になったとの見方を報じた。米軍筋の話としている。当時の天候は良好だったという。
在沖縄米海兵隊は「事故状況は調査中で、新しい情報はない」としており、原因は確認されていない。
海兵隊は６日、行方不明になった隊員３人の捜索を一時中断、事故機の回収作業を進めると発表した。オーストラリア国防軍と協力するとしているが、完了まで「数カ月かかる」とみている。
乗員26人のうち23人は救助された。地元メディアによると、１人が病院に搬送された。捜索は米軍主導で６日午前３時（日本時間同２時）まで上空と海上から続けられたが、３人の生存確認は厳しい状況となった。
米メディアによると、休暇中のトランプ大統領も事故について説明を受けた。オーストラリアのペイン国防相は５日夜、オーストラリア国防軍側に不明者はいないと発表し、マティス米国防長官に捜索への支援を申し出ていた。
海兵隊の発表によると、オスプレイは沖縄を拠点とする海兵隊の即応部隊、第31海兵遠征部隊（ＭＥＵ）所属で、普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）に駐留。事故はオスプレイが強襲揚陸艦から飛び立った後、５日午後に発生した。
