＜新潟空港で大韓航空機がオーバーラン 乗客乗員にけがなし＞
５日午後７時41分ごろ、新潟空港（新潟市東区）で、韓国・仁川空港発の大韓航空７６３便ボーイング７３７の旅客機が着陸時に滑走路をオーバーランし、機体の前輪が滑走路外の草地にはみ出した状態で停止した。国土交通省新潟空港事務所などによると、乗客１０６人と乗員９人にけがはなかった。同事務所は「新潟空港でのオーバーラン事故は初めてではないか」としている。
旅客機は５日午後６時に仁川空港を出発、同７時55分に新潟空港に到着する予定だった。滑走路の西方向から着陸した際に、長さ２５００メートルの滑走路東端で前輪がはみ出し、全長約42メートルの機体も半分程度がはみ出したが、機体に目立った損傷はなかったという。オーバーランした距離は80～90メートルとみられる。乗客は着陸から約１時間半後、バスでターミナルに向かった。
事故を受け、新潟空港で滑走路が閉鎖されたため、新潟空港と中部国際（愛知県）、小牧（同）、新千歳（北海道）の各空港を結ぶ計３便が欠航し、新潟空港に向かっていた伊丹（大阪府）発の１便も羽田空港へ行き先を変更したという。
新潟空港事務所によると、着陸するまで旅客機の操縦士と空港の管制官との交信で異常はなく、天候も良かったという。原因は不明としている。
同省運輸安全委員会は負傷者が出るなどの事故につながりかねない「重大インシデント」に該当するとしており、６日に航空事故調査官３人を新潟空港に派遣することを決めた。
【コメント】２５００でＢ３オーバーラン。１１５人では満席とは言えませんので、重量も重いとはいえないでしょう。アシアナ機では通常の着地点より前・・つまり「アンダーシュート」でしたが、おそらく大韓機は大きく着地点を後ろに越える「オーバーシュート」か、あるいはエンジンの逆噴射が効かないなどのトラブルかもしません。ただ、この滑走路の長さなら車輪のブレーキだけで停まれると思いますが・・。
