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管理人の趣味に走ったいろいろ

★夜明け前より瑠璃色な 総括★

2006年12月29日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 え~、全12話見てみての感想ですが……


 ここまで酷いアニメは初めてだ!


 私も今まで色々なアニメを見てきましたが、最低クラスです。
 無難に始まったように見えた1話から徐々に作画が崩壊し、伝説となった『どどんまい』の2話、『キャベツ』の3話と続きながらさらにどうでもいい話をシナリオを崩壊させながら続け、10話くらいになってようやく思い出したように原作に近づけての最終回。そこでの幼稚すぎる展開での達哉の復活。もうどうしようもありません。
 作画も最低。シナリオも最低。よくぞここまであの『夜明け前より瑠璃色な』を汚してくれたものです。

 正直、私は原作ゲームの『夜明け前より瑠璃色な』はオーガスト作品としてはそれほど評価していませんでした。
 私はオーガスト作品は好きです。『バイナリィ・ポット』に始まって『PRINCESS HOLIDAY』を経て生まれた秀作『月は東に日は西に』の流れから、『夜明け前~』にはかなり期待していたので、正直ゲームをやってみての感想は「『はにはに』の方が良かったんじゃないかな~」と思ってました(現在でもそう思ってます)。

 ただ、こんな扱いを受けていいゲームではない!
 明らかすぎる原作放れに『夜明け前より瑠璃色な』の看板を外して欲しいと、放送が終わった現在でもそう思います。
 少し話は逸れますが、私はアニメから入ってしまった『つよきす』ですが、ゲームから入った人が見たあの『つよきすCOOL×SWEET』も同じようだったのではないかな、と思います。(まぁそれでも『どどんまい』『キャベツ』シナリオ崩壊を考えたら『夜明け前~』の方が酷いと思いますけど)

 ……私は言いたい。原作付きアニメをするのはいい。しかしやるなら忠実にやれ、と。
 そしてアニメとはなにか、を考えて欲しい。アニメに於いて重要なのは絵でしょう?それが動くことでしょう?
 話を楽しみたければ小説を読めばいい。シーンを楽しみたければ漫画を読めばいいこと。キャラクターの声が聞きたいのならCDドラマにすればいい。
 キャラクターが動いて、会話して、話を盛り上げることができるのはアニメにしかできない。
 そしてアニメ化するのなら最低限それはクリアしろと言いたい。
 改悪しかできないのなら原作をいじるな。
 絵を再現できないならアニメにするな。
 このアニメで良かったのは原作通りの声だけだったのだから。
 かつて夕方に君臨していたオリジナル作品のアニメ達はもうほとんど姿を消した。
 今の時代、人気のある原作に頼るのもわかる。
 だがその原作のファンを無視した、こんなアニメがつくられるのを、原作ファンは望んでいるだろうか?

 しかし、この『夜明け前より瑠璃色な』は本当に酷かった。
 私は10年経とうとしている今でも『センチメンタル・グラフティ』のファンだ。
 そのアニメ版である『センチメンタル・ジャーニー』を見たとき、原作から少し外れた設定にガッカリした。
 そんなものが生やさしすぎる程の原作無視だった。もう、本当に酷すぎる。


 先述のように、私はオーガスト作品としては『夜明け前より瑠璃色な』をあまり評価していない。
 しかしこのアニメを見てゲームをやっていない人は、とりあえずやって欲しいと思う。なぜならこんなクソアニメが『夜明け前より瑠璃色な』だと思って欲しくないからだ。
 私にとっての『つよきす』のように、アニメから入ってでも原作ゲームのファンになる人が少しでもできれば、こんな酷かったアニメにも多少の価値は生まれるだろうから。

 あとは……このアニメを見ると昔、放送された『かりあげくん』のアニメ版のEDテーマを思い出します。
  ♪君のおかげで ねぇ かりあげくん
  みんな自信 あぁ 持てるぜ なんてね~ (ホッとする)♪

 まさにこれ。このアニメがあったから、同じ期のアニメを作っていた会社は自信を持って仕事が出来たことでしょう。
 2コーラス目の
  ♪僕は ホント あぁ まともだ なんてね~♪
という心境になれたことでしょうからね。
 そういう意味で、アニメ界に最低ラインを示したような気がしないでもありません。

★夜明け前より瑠璃色な 第12話★

2006年12月29日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 待ちに待ってた出番が来たぜ!これで終わりだ『明け瑠璃』最終回!
 このときをどれだけ待ち望んだことか。
 かつてこれだけ心躍る気持ちで見た最終回があっただろうか。
 途中からなんて苦行をしているんだろうか、とかなり後悔したこともありました。
 なにはともあれこれで終わりかと思うと少し残念……なんて気持ちは全くない!
 最終回レビュー始まり始まり~♪

 娘には異様に厳しい→娘にしか強気に出られない王。情けないにも程がある。見ていて涙を誘います。
 「同じ過ちをするわけにはいかんのだ」と言っていますが、戦争マニアのユルゲンの口車に乗って艦隊出したのは誰でしたっけ?
 本来なら感動するべきフィーナ&達哉の説得シーンなんですけど、全然感情移入できない。
 なぜなら、あまりに今までが薄っぺらすぎるからだ。
 すでに論理矛盾を起こしている王様。
 安易なデフォルメで場を白けさせるクラスメートの作画。
 おかげで全然盛り上がりません。たぶん制作陣は盛り上げたいんでしょうけど私の気持ちは全然盛り上がってきません。

 そして最終兵器を出して反乱を起こすユルゲンですが……なんでこんなキチ○イについてくる貴族がたくさんいるわけ?
 だいたいここ王城でしょう?なんで反乱軍に占拠されてるの?そんなに貴族達の心は王様から離れてるの?

 まぁ、カレンさんの活躍で鎮圧されるわけですが……あの巨大兵器を部下が占拠したって、説得力無さは果てがありません。
 気が狂って王やフィーナを狙って発砲するユルゲン。それを庇い凶弾に倒れる達哉。
 どうでもいいけど、反逆失敗した挙げ句に王の命まで狙ったユルゲンへの制裁が拳一撃だけというのは甘すぎると思うんですけど。

 ……そして、まぁ、その後の達哉が助かるシーンはグダグダを通りこして、もう呆れるというか、アゴが外れてなにも言えませんでした。なに、アレ。あの展開は酷すぎない?

 遺言の割には、セフィリア様血色良すぎ。(笑)
 前から思っていたけどどうせなら声優つながりで『極上生徒会』の奏会長そっくりだった方が笑えたのにな。

 最後は結婚エンドですか。宇宙人とか出てきて原作から完全に離れました。もう……ヤメテクレ。
 せめて最後くらいという願いも空しく、最後の最後まで原作無視は続くのでした。
 ここまで無視したなら……『つよきす COOL×SWEET』の様なオチを期待したのですがそれもなく。あくまで制作陣はこれでいいと思っている模様。はぁ……。orz

 父王説得→結婚式なら、原作の『夜明け前より瑠璃色な』ルートエンドの方が比較にならないほどよかったで、全然感動もなにもなかったです。
 結局、一番目立って活躍したのは……カレンですよねぇ?このアニメはカレンのためにあったような気がしないでもないのですが、どうでしょうか。


 ふぅ、やっと終わった。
 これから解放されたことが一番のハッピーでした。


 ……というオチで締めてみる。

★夜明け前より瑠璃色な 第11話★

2006年12月29日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 フ、フフ……やっとあと2話だよ。

 ずいぶん前から手元にはあったけど、極上生徒会とはまったく逆の意味で、「別に急いで見るものじゃないし。見てもどうせ……」という感じでほったらかしになっていたのですが、「今年もあと少しだし、とりあえず片づけておくか」という半ば投げやりな気持ちで見る第11話。
 ……ま、期待はしていませんとも。

 で、冒頭から期待通りの……コレ、ナンテあにめ?
 宇宙戦闘機やらパイロットスーツとか、『夜明け前より~』の世界には不要でしょう。いらないもの出すなよ。orz

 どうにもこうにも、このユルゲンがどうして権力を持っているのかまったく理解不能。なんで最高権力者たる王の裁定に真っ向から異を唱え、王の意志をまったく無視した行動をしても全然咎められない不思議。いくら力のない王とはいえ、最も力を持った貴族であるはずなのに、ここまで完全に無視した行動をどうして若造が取れるのか、サッパリわかりません。
 だいたい、この男は月と地球の関係を悪くしてなにをしたいの?ただの戦争マニア?
 地球と戦争になっても勝てる保証は丸でないのに盛んに戦争したがるその行動が理解できません。戦争したがってるの彼だけでしょう?ユルゲン派の動きが描かれないので半地球派の代表というよりもただの独断で動いているようにしか見えません。
 それへの理由がまったく説明されないので、ユルゲンがただのイカれた戦争マニアのキチ○イにしか見えず、それについて行く人が大勢いるのも不自然過ぎます。
 それに流される王様も同じ。愚王もここまで来るとあきれ果てます。
 あまりに月の動きが安直すぎて全然感情移入できないだよな~。

 ついでに気になったのですが、会議中なのに王様以外全員立って会議するというのは、なんとも奇妙な光景ですねぇ。月独自の文化?重力低いからそういう習慣ができたのでしょうか。
 しかもニュースで達哉の名前こそ出さないものの未成年相手の個人を特定できる報道というのは……。このご時世に個人情報ダダ漏れの報道機関もなんなんでしょうかね。

 さすがに作画は気合入ってたみたいですが、シナリオが劣悪で極悪で最悪。
 ユルゲンを悪にしたいのはわかりますが、その行動原理が見えないのでキャラが薄すぎ。それについて行く他の貴族や流される王様も同じようにペラペラの薄さ。
 いっそ、ユルゲンには某マシンロボの悪役組織の「俺達は悪の軍団ギャ○ドラー」のような台詞を言っってくれた方がマシです。まったく彼に感情移入できる要素がないもの。

 ま、ある意味期待通りの展開でしたが、最後の最後まで駄作は駄作で終わりそうですね。

★夜明け前より瑠璃色な 第10話★

2006年12月13日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 スミマセン、勘違いしてました。
 今回でようやくあと3回……多すぎる。もういいよ、あと2回で。

 う~ん、また月に帰ったりして展開が速すぎてついていけない。
 説明不足すぎです。
 やっぱり婚約者がイヤなキャラなのが目についたり、父親の態度がおかしかったり。
 父親はおかしすぎ。平民だったのにお前は偉そうに王様やってんのかよ!
 明らかに設定いじりすぎだよ。別に結婚したから即王様になったわけでもないのに、セフィリアの死亡原因にするのは安易の一言につきます。
 しかも親地球政策をとっていたセフィリアの遺志さえ貫けずに結局どっちつかずなライオネス王はいったいなんなんでしょうかね。
 むしろ若年の軽薄で浅慮な貴族程度の妄言に踊らされて地球に明らかに喧嘩を売るのは情けないを通り越して、ライオネスこそ『平民出身の愚王』としか評価のしようがないですが。

 どうでも良いけど王様の若い頃の姿を『Fate~』の某神父にしないで下さい。orz

 フィーナに対し達哉が怒りを爆発させるシーンも、今までの話が薄っぺらすぎてまともな回想シーンがないのもなんとも可哀想……(合掌)

 まぁ、この期に及んでシリアスな話を30分も続けられずに場を寒くさせるつまらないギャグを混ぜることしかできないこの制作陣の質は最後まで上がることはないのでしょう。

 ま、分かり切っていたことですが、今回もなんだかな~な内容でした。
 最後くらい盛り上げて欲しいですね。


※コミック版『夜明け前より瑠璃色な』1巻
 これはオーガスト作のゲームにも関わっていた脳みそホエホエさんが描いているので安心してみていられるのですが、電撃大王を毎月買っているのであまり意味なかったりして。
 唯一意味があったのは……オマケ。
 巻末にあるオマケで、過去のオーガスト作品のヒロインが登場しているコマがあるんです。オーガストファンとしてはうれしい限りですね~。
 もちろん↑のアイコンでいつも使っている『バイナリィ・ポット』の羽根井優希も出てます。
 私がわかったのは……(以下左にいるキャラから名前)
 ・173㌻1コマ目左端の犬を連れている一行
  →諏訪奈都子、吉野佳澄、川中島里美、羽根井優希、カプチーノ(犬)、小津千歳(ミリィ以外の『バイナリィ・ポット』メンバー)
 ・同上コマ左側の『バイナリィ』メンバーの右隣の三人娘
  →秋山文緒、藤枝保奈美、天ヶ崎美琴(『月は東に日は西に』)
 ・173㌻2コマ目右端フィーナの右隣の水着姿の娘二人
  →渋垣茉理、橘ちひろ(月は東に日は西に)
 ・173㌻4コマ目真ん中の三人組
  →深野純一、野乃原結、仁科恭子(『月は東に日は西に』の先生トリオ)
 ・174㌻4コマ目の仁&さやかの間にいる二人。
  →広瀬弘司(かな?)&広瀬柚香(『月は東に日は西に』)
 ・175㌻1コマ目仁&達哉の後ろを歩いている御一行
  →ピア(犬の上の黒猫)、ラピス、レティ、シルフィ、レイチェル、エレノア(『Princess Holiday』ヒロイン一行)

 これで終わりと思いきや、
 ・176㌻2コマ目仁右隣の中年カップル
  →渋垣源三&英理の夫婦(『月は東に日は西に』)

 といったところはわかったのですが、他にもあやしいキャラが何人か……。判別不能なのも数名いましたし。

 漫画版の方は菜月シナリオ確定っぽいから買う気はないのですが、こうやってオマケがあると買ってしまうかも。
 どうせなら本編でも出してしまってもいいのにな~と思いますけどね。特に『はにはに』系とか。いっそネットカフェ『バイナリィ・ポット』ごと出してしまうとか。(笑)

★夜明け前より瑠璃色な 第9話★

2006年12月07日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 そうか、やっとあと3話か。それで私は救われるのか……今まで辛かったなぁ。

 ……今回見るのも辛いけど。

 さ~てまぁ、今回もいつものように作画が酷いのですが……ここ数回、やはり下がってますね。なんだかな~。
 たった12回なのに1回ごとのクオリティが揃えられないのかな。
 まぁ、キュウリはキャベツのようにはならないんですね。というか、わざとらしく食事後の皿を見せないで欲しい。

 リースの攻撃で傷つく達哉の絵とか、戦闘シーンなんだからもう少し派手にできないものですかね。こんなに動きのない戦闘シーンも珍しい。
 というかやる気感じられないんですよね。全然こだわってないっていうか、とりあえずそう見えればいいや、というのが伝わってきて本当にどうしようもない。

 ……あ~、1回くらいまともな絵を見たかったなぁ。
 全部終わったら、ゲーム板をもう一度やって正しい各キャラの姿を確認しないと。

 内容はなんというか前回までの流れと変わらず、相変わらず寒い。
 ギャグ(?)は空振り……というか笑わせたいのかな?とかろうじて思うくらい。
 それにユルゲンの行動もあきらかに貴族を超えてます。
 カレンが王様に謁見中に、その謁見の間に許可無しに入ってくるってどんな貴族だよ!家来止めなかったのかね。進入を許すなんて完全に職務怠慢でしょう。そんな無礼を咎めることもない王様。そんなことだからなめられるんです。
 しかも王様の許可無しに反逆罪とか絶対おかしい。
 あくまで貴族であるはずの彼が明らかに王様の権限を奪って行動しているのはおかしすぎるでしょう。

 リースが説得されてフィアッカを止めるのも……なんというかこのシリーズの前半が前半だけにどうにも説得力がない。せめてもう少しリースとのエピソードがあれば心が動くのはわかりますが。
 達哉とリースって彼女の心を動かす程のなにかをしていたのかな、と非常に疑問に思います。

 ……もう少しまともな話つくろうよ。
 作画は「とりあえずらしく見えれば」って感じだし。シナリオは私のような素人でも疑問に思うようなことの連続。
 企画は随分前からあったはずなのに、急ごしらえでつくったとしか思えない出来です。
 できないなら素直にできないと諦めて欲しかったですよね。


 そして次回予告を見てびっくり。
 なんか半レギュラーで出ていた『ゼロの使い魔』のシエスタに続いて、次回は『Fate~』の言峰神父がゲストで出てくるそうです。期待しましょう。(ヲイ)

★夜明け前より瑠璃色な 第8話★

2006年11月26日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 え~、今回は7話と続けてみています。

 1時間、地獄でした。orz

 今回も特筆すべきこともなく盛り上がらない30分。合計1時間なんの盛り上がりもないまま、つまらない1時間。
 無駄な時間を浪費しているな~としみじみ反省。

 フィーナと気持ちが通じ、達哉はカレンを説得するのですが……出した条件は剣術勝負。
 ここに来て原作フィーナルートに近づけようというのですか。何を今更……というよりもむしろ、婚約者という余計なキャラがいる以上、原作をなぞれない気がするのですが。

 フィーナとの剣術対決に挑む達哉ですが、なんかやっぱりここ数話の展開が急すぎて達哉の行動がいきなりで、そんな覚悟を抱けたことの疑問が浮かびます。
 それに今まで公務が忙しい忙しいと騒いでいた割には、練習を手伝うなど状況までも一貫性がありません。

 そしていよいよ対決なわけですが、なんか絵に動きがない対決でした。
 終わったあとの二人のコメント、「防御に回った」とか、「必殺の一撃だった」とか、ぜんぜんわからなかったし。
 『Fate~』クラスとはいうつもりはないけど、せっかく動きのあるシーンなのに静止画の切り替えで誤魔化されては……、まぁ、予想はついていましたけどね。

 今回ふと思ったけど服装がおかしいですね。
 達哉は半袖Tシャツなのに変態カメラマンや菜月は厚着しているように見えるシーンがありました。おかげで季節がいつなのかサッパリわかりません。二学期が始まったという描写は数回前にあった気もしますが。

 そしてラストはキスしかける二人と、それを覗いている面々。
 その中には菜月もいるのですが……菜月って達哉のことを別になんとも思っていなかったみたいですね、アニメ版では。


 あ~、あと何話?
 あと何話我慢すればこの話は終わって私は救われるんですかー!? 

★夜明け前より瑠璃色な 第7話★

2006年11月26日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 やる気無いのが丸わかりな……放送から1週間以上経ってからの感想。
 あ~、かったる~い。

 フィーナの父親の現国王登場。
 一度はフィーナが断った縁談を強引に進めるって……あの王様は婿養子だからそんなに力ないはずでは?
 忙しいからとついに家を出て行くフィーナ。この番組の根幹を覆してます。

 なんというか、今まで距離が遠かったのに前回で無理矢理近づけたせいか、どうにも達哉の気持ちがわかりにくい。
 12話という制限のせいなのかもしれませんが、『護くん~』と違って前半は無駄に回数を浪費していたわけですから同情しないですし、話もつまらないのでなんとも思いません。
 今回のラストで一応告白したんですけどねぇ……なんか印象薄いし。

 で、新キャラの婚約者。
 あのさ……オーガスト作品って基本的に名前のあるイヤなヤツが出てこない(『バイナリィ・ポット』では悪役が出ましたが名前はなかった)のが特徴で、それでもちゃんと話を面白くまとめているのが魅力の一つだと思うんですよ。
 プリホリの王様だって王妃のことを気遣って引退したいから主人公に真実をバラすわけですし、もちろん原作だって悪役はもちろん嫌みなヤツさえ登場しない。
 それが今回の婚約者のような余計なキャラを出して……ここでもまったくわかっていないのが露呈していますね。原作の良さぶち壊しですよ。

 ついでにいうと、フィーナの母親が女王だったことからも、月が男尊女卑な世界でないことは明らか。実際、原作では現王もあくまで婿という立場に縛られているイメージがあります。
 だから、仮にあの婚約者が結婚したとしてもあくまで女王の婿。我が物顔で振る舞えるようになるはずがない。
 つまりは中世貴族の王女とは明らかに異なるわけです。それを全然理解せずに中世そのままの世界から関係を引っ張り出してきても違和感があるだけです。
 もう少し作品と世界を理解して欲しい。
 原作の『夜明け前より瑠璃色な』という作品はタダの“ちょっと違う世界の現代版のロミオとジュリエット”ではないのですから。

 そして作画レベルもじわじわと下降気味。
 シリアスにしようとしているのに逆行するように無意味に挟むギャグのせいでその話も目茶苦茶。三流以下ですね。
 作画作画って、そんなに面白い話でも、激しいアクションもなく平凡で淡々としたシーンの連続なのに、なんでこんなにレベル低いんですかね。

 話がシリアスになると、シナリオ陣のレベルの低さが露呈してなんの取り柄もない話なのが馬脚を現してしまう。
 そして油断すると作画レベルが落ちる。
 もはや救いようがないような……。

 ダンダンと下がってきたので次の話の作画が少し楽しみです。(ぁ

★夜明け前より瑠璃色な 第6話★

2006年11月15日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 もう見る気無いんですけど、まだ見ないといけないの?
 はぁ、仕方がない……見ますか。(-_-;;

 冒頭から……月の偵察機と言ってもデザインふざけすぎ。相変わらず視聴者ナメてますね。不必要なデフォルメも全編通して目立ちます。
 なにやら達哉とフィーナがお互いに意識し始めてますが……いままでのドタバタコメディっぷりからの路線変更もですが、今までの流れでよくもまぁフィーナは達哉に惹かれたな、と。
 ……今までの話でアピールできたシーン、あるにはあったけど少なかったよね?
 他のキャラの壊れっぷりばかり印象に残っていて、全然覚えてないんですけど。


 そして突然出番が多くなるリース。前の回までに比べて話が急展開しすぎ。リースに関しては原作知らない人はこの展開についていけるんですかね。ちょっと説明不足で不親切な気もしますが。
 それにしてもリース、いつまでテーブルに座り続けるつもりですか。営業前からピーク時まで居続けるとは営業妨害もいいところですよ?

 う~ん、達哉を詰問するさやか姉さんもなんか違うような……。
 さやかさんはフィーナやミアも家族の一員として受け入れようという立場だったはずなのに、達哉と少し仲良くなったくらいでそういう行動に出るのは明らかに客としての対応ですよね。

 今後は二人の立場を解決していく話になるんでしょうが、噂に聞くオリキャラの婚約者の存在を考えると原作のような話の展開はなさそうです。となると、あのシナリオをどうやって超えてくるか……って、まぁ、無理でしょうね~。今までの話の流れだと。

 しかし、今までのドタバタコメディはなんだったんだろう、と思うような展開でした。今後もこの路線で行くのでしょうけど……最初からこの路線で行けば、作画を除けばまだマシだったのに。
 その作画の方は、ようやくキャラを小さくすることを覚えた模様。アップに耐えられない作画なんですから早くそうすれば良かったのにねぇ。

 ……いろいろ今更やっても遅いんじゃないかという路線変更の第6話でした。

★夜明け前より瑠璃色な~Crescent Love~ 第5話★

2006年11月02日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 さ~、今週はどんなケチをつけられるでしょうか。
 作画はもう3話のようなことはないようです。
 でも、なんか妙に背中の絵が多いような気がするんですけど、今回。
 そうきたか……また新たな誤魔化しテクを身につけたわけですね。
 で、目についたケチは以下の通り。

 ・シエスタ……じゃなかった。ミアは水着でもあの頭のを取らないのはおかしすぎる。
 ・オリジナル変態ジジイが相変わらずうざい。「……潰すぞ」
 ・クルーザーで砂浜につけたら座礁するよね。
 ・船爆発シーンを見て『たけしの挑戦状』の「飛行機に乗ると爆発する」を思い出す。
 ・仁はアニメ版『つよきす』のフカヒレといろいろな意味で同じ。
 ・奥さん死んだ翌日に平然と変人一歩手前の格好でウロウロする達哉の親父。orz
 ・オチが三流以下。

 もう原作無視のドタバタコメディ路線でいくようですね。
 『ハルヒ』や『護くん~』みたいに絵を褒められるわけではないし、独自のシナリオも笑えるわけでも、泣けるわけでも、感動するわけでもない、そんな視聴者の感情に訴えかけるものがない微妙すぎる出来。
 いっそ『MUSASHI』みたいに開き直れば話題にもなるのに……もうどうでもいいアニメとなりました。
 『キャベツ』の輝きは終わり、あとは改悪したシナリオを延々と見せられるのか。はぁ……。orz
 次で半分ですが、あとは惰性だけで見るとします。

なんで怒っているアイコンがないんだッ!

2006年10月28日 | 【批評】キャベツ(アニメ版『明け瑠璃』)
 あ~、もう私はガッカリしました。
 『明けキャベ』の4話なんて見なければよかった。あまりに悔しくて涙がちょちょ切れます。
 BS-iさん、お願いだから打ち切って。あれを公共の電波に乗せて垂れ流すのは公害ですよ。
 大丈夫、今をときめくキャラクターデザイナーの平井久司だって最初の『ガ○キーバ』とか打ち切られているし、富野監督だって『ガ○ダム』や『イデオ○』は打ち切りだったってハッキリ言ってるんだから。前者のシリーズだって『ガ○ダムX』は明らかに打ち切りじゃないですか。
 12話の予定を6話にしたって誰も文句言いませんよ、あのクオリティならね。

★『明けキャベ』(※『夜明け前より瑠璃色な~Crescent Love~』)第4話★
 ……作画が回復してる?
 と思うのは早計。笑うなどして目を閉じたり、デフォルメキャラで誤魔化しているだけ。
 特にデフォルメ化は酷すぎ。全体の半分くらいはそれで誤魔化してます。そこまでやると本当にせこい。オマエら真面目に仕事する気無いだろ?

 まぁ、百歩譲って作画は多少は見られるようになったと思ったら、今度はシナリオ崩壊なわけで……。
 ギャグかどうかも微妙なもののためだけに満弦ヶ崎中央連絡港市に滝を作るな!
 助けようとしたフィーナにケチをつける達也は達也っぽくないし……なによりも達也達の父親である朝霧千春が完全に原作無視。達也は父親を嫌ってるのに、生きているのがハッキリしている上に尊敬していることに変わってるのはどういうこと?さやか姉さんが朝霧家にいる理由が無くなるんですけど?
 聖域にもなっていた彼の部屋を虫のために蹂躙し破壊し尽くすその愚行は、原作に対するこのアニメそのものに見えました。
 あれだけ暴れ回って国際問題にもならず、留学を続けられるのもおかしいを通り越して荒唐無稽。どこまで原作を愚弄すれば気がすむのですか?

 そんなわけで今回は注目されていた作画が中途半端に回復し、さらにシナリオがグダグダなので見所が完全にありませんでした。合掌!

 というか、本当に監督はゲームやったの?
 制作陣が原作をプレイすることが違う角度からの見方でアニメを作って欲しいというオーガストが口を出さないかわりの条件なはず。
 ここまでやると完全に断言できます。
 制作陣は原作をやってない。絶対やってません。やっていたらこんな愚作になるはずがない。

 つまらない。
 心からつまらないと言い切れる。
 これをどうやって楽しめと?
 ギャグアニメにしたかったのかとかろうじて推測できるけど、寒すぎて笑えない。
 それでも原作からかけ離れるようとするなら『つよきす~COOL×SWEET~』くらい離れてみせろ。
 あれはゲームからかけ離れた内容だけど、一応はPC版には名前さえ出てこないキャラの主人公とゲーム版主人公で一応はちゃんと見られる話になっている。
 そこまで離れれば別物として見られるから良いけど、今のままだと中途半端に同じキャラが出て原作イメージを破壊するウィルスのようなアニメでしかない。

 原作を大事にしないのだから同人ともいえません。こんなアニメは即刻放送中止にして欲しい。今すぐ制作を止めて打ち切るべきです。

 作画崩壊したあとはシナリオ崩壊。ここまで酷いアニメは初めて見ました。