ぱきぱきちゃん の Pakipaki 話

ぱきぱきは若年性パーキンソン病の夫Mr.Pakipakiと二人暮らし。介護人生活をご紹介。

タグボート

2007年02月12日 | パーキンソン病その他いろいろ
Mr.Pakipaki、自分のことをタイタニック号とか「船」にたとえるのが大好き。難破しそうな船だけど、港に着くまでは沈没しないつもりとか、難破しそうな船だけど「船長」としての誇りは大切にしたいトカナントカ。

先日もまた、沈没しそうな船だけど港につけるまでは頑張らないといけないとか言い始めた。

いつもの話なんだろーなーと思っていたら、ご丁寧に私までも船に例えてくれた。。。

「ぱきぱきちゃんはさ、嵐の中で難破しそうになっている大型船を頑張って引っ張っている brave little tugboatって感じだよねえ。ぶはははは。」



勇敢な小さなタグボート。。。それも嵐の中で大型船を引っ張ってるなんて。。。全然うれしくない。

とはいえ、brave little tugboardっていうのは何だかおかしくて、一緒に笑ってしまった。ぶはははは。あんまり嬉しくはないけど、笑っておこう。ぶはははは。

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いつものことで、教材研究に追われているんだけど、今読んでいるのはコレ↓。

厳粛な綱渡り

講談社

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私にとっての大江健三郎は「おじさん」なんだけど、この本に載っている写真は若くてびっくりした!20代に書かれたエッセイ集なので、写真もその当時のもの。当たり前のことだけど、大江健三郎にも若い頃があったらしい。

そういえば、先日「芽むしり仔撃ち」の話をしていたら、「へえ~、大江健三郎の『あばしり・こういち』って小説は読んだことがないわ」と言われてひっくり返りそうになった。あばしりこういち。。。網走コウイチ?何だか極道小説っぽい。ぶはは。たしかに感化院の話ではあるんだけどね。そういえば、昔「甘えの構造」を「お前の小僧」って思っていたって人の話を読んだことがある。 本屋さんに行って「今話題になっている『お前の小僧』って本はどこにありますか」って聞いたけど、店員に知らないと言われたって話だったと思う。あはは。

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2 コメント

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ゲンシュクに綱を渡る (warmgun)
2007-02-12 07:53:33
そう、大江健三郎にも若いときがあった。
ぼくにも大江より若い頃があり、その頃、「芽むしり」や「厳粛な綱渡り」を読んだ。
彼のエッセイは(とくに本の紹介)はバイブルだった。
それでノーマン・メイラーやサルトルや戦後作家たち(大岡昇平など)を読んだ。
けれども、まさにその時代、大江の若さ(若い声)が魅力だった。
それは石原慎太郎とは違った声だった。
大江の文体がマジックのように魅力的だったことは、現在では感じられないだろうか。
このマジックの模倣から中上健次のようなすぐれた作家もうまれた。
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今更ながら。。。 (ぱきぱき)
2007-02-12 15:32:21
気づいたこと。。。

この本には「”学生作家”として50年代末に鮮烈に登場した作家」と大江のことを紹介してある。私の中では、大江健三郎は"若い声”では語りかけてこないかも。"ノーベル賞作家"であって"学生作家"という意識は全くないかも。芽むしりも”若い声”と思って読めばよかったのかもしれないです。

そういえば、この前「大江健三郎ってまだ生きているんだー」と知り合いが言った。それにはさすがに驚いた。
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