ハハサマ決心つく！

　
ハハサマ決心つく！

先週の金曜日、外科の先生のカンファレンスと診察がありました。
消化器科の先生のお話では、次の処置の決心がつきにくかったためです。

ステント→×（また落脱して、穿孔。次に穿孔したら、もっと重篤な事態に）
人工肛門→×（縫合不良を起こす可能性。肝臓が持たないかもしれない等の理由
　　　　　　　　で開腹して、何もせずに閉腹も…）


ということで、最終的にはまた腸閉塞…と聞いていたので

「そんな不確実なことなら、何もしないほうがマシだ！」

　と家族全員一致で、消化器科の先生への返事を先延ばしにしていたら…

　部長回診（白い巨塔みたいなやつで、病室に医師団が現れます）で

　部長先生「今週中に、返事してください。」と…。

　不安がるハハサマ…「そんなん、どっちが有利という話がないのに…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　決められへんやんな…」

　「そんなん、絶対医者の都合や。」とちょっとムッとした私…。
　『ハハサマを不安がらせるなんて！ムキ－ッ！』

　すると、主治医の先生から、外科の先生の診察の予約が取れたとのこと。

　前日に家族と消化器科の先生が話をした状態では、
　まだ先生達の意見は変わらず詳しい人にも同席してもらい、
　レントゲン写真などを見せてもらって…・
　
　肝臓の影は小さくなっているものの、数が多い…。
　「厳しい状況やな…」と改めて悩む…。

　外科の診察当日
　
　１４時から、外科の先生の診察。
　
　きっと同じ話されるんだろうな…。
　同じ話で、手術が無理で、でも切るっていうなら…転院させる覚悟にしとこう。
　オヤジサマとの相談で、そう決めてました。
　「ハハサマにもそう（転院）なるかも知れへんからね。」と話す。

　医師　　　　　　　　　「初めまして…外科のＴです。」
　Ａ＆ハハサマオヤジサマ「よろしくお願いします。」

　複写のカルテに、大腸の図を描いて、まずガンのできている部位、　
　前回の処置時の穿孔について、細かく説明してくれる。

　方法が２つあって…（ここまでは消化器科の先生と同じ）

　ステントは元々食道用のもので、大腸用のものではない。
　それでも、患者の生活の向上のために、この病院では代用しているそう。

　全国に大腸へのステントをしている病院の中で、実績をランク付けすると、
　東京医科大学が１位、２位は大阪市立大学第一外科で、第３位が宝塚市立病院のＴ先生とのこと。（まだまだ、処置の数は全国的に少ない。）
　ＰＣで処置件数と現在の経過も見せてくれた。２８件中２６件が術後良好。

ステントグラフト内挿術
(↑この内挿術の説明を見ていただいても分かるように、日本に、大腸用はないんです。）

　Ｔ先生の話では、どちらも手術に関しては大丈夫だけれども、
　ステントの場合、処置のあと、ステントの形状が大腸の場合逆からしか
　挿入できないため、先々落脱しやすいので、人工肛門にした方が安全とのこと。

　７ｃｍほど切って、人工肛門を作る。手術は１～２時間程…。
　と自信のある説明の仕方でした。Ｔ先生は、内視鏡から、学び始めて、２０年。
　技術もお持ちだとうかがえました

　ハハサマも…「今日の話は分かりやすかった」と。
　
　医師が自信を持って話してくれないと、患者側はなかなか意志決定できない
　ものだと、痛感しました
明らかにハハサマの不安だった表情は変わりました。
　
　いざ！人工肛門ちゃん！


　人工肛門の説明は、消化器科、主治医の助手的な担当医師が、
　ハルトマンという一時的な人工肛門設置術を経験しているので、
　ケアの仕方まで詳しく聞いていたので、あとはやりながら…。

　ハハサマ「めんどくさいの嫌いやなぁ。でもがんばってみる」

　まだオペ室の枠がとれていないので、手術日は決まっていないけれど、
　緊急枠に入れてくれるらしい

　それまで、緊張するけれど、それからの方がきっともっと大変
　ハハサマと『まめちょろ君（人工肛門ちゃん）』と
　悪戦苦闘だと思うけど、がんばります