洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

カワサキ500SS(マッハ3)の張替え

2022年04月30日 | ものづくり

1975式の古いカワサキのバイクの張替えです

旧車の中でも有名で、バイクに疎い私でも耳にしたことのあるマッハの呼称で

呼ばれるもので、とてもキレイな状態のようです。

今では珍しい、横開きのシートです。シートのウレタン受けパンも鉄板の爪にひっかけて

カバーを張る昔のタイプです。

今までに何度か、張替えられていて、爪折れして、くぎを曲げて代用してある箇所が

何か所があり、覚悟して取り組みます

 

生地選びから、悩みに悩み、乗り込むことでの変化も想像し、ようやく決定しました。

事前に参考写真をいただき、シートを見ながら、手振りでパイピングのベルト部分を

10mmほど下げてサーフラインをもう少しきれいに出して欲しいとの事です。

はがしてみると、今まで色々と手を加えてられたのがわかります。

この写真のようなラインが良いということで、はがしたシートのウレタンの

マジックでパイピングラインを書いて、写真を送って確認してもらいます。

座面のウレタンの削りが荒いようですが、キルトパターンのシートで仕上げるので

特に手を入れず、このまま、型紙を取っていきます。

こだわりのキルトパターンを何度かやり取りをして、ようやく縫製作業に入ります。

決定した、この型をレーザーカッターで切り出します。

型紙の破線は縫い目になります。

切り出したレザー、高密度の8㎜ウレタン、起伏感を出すための延びの少ない綿布を

3層に仮縫いします。

キルトの縫い目ピッチ、調子等を試し縫いを行ってから本番に入ります。

外枠ステッチを入れた後、13本の直線ステッチを曲がらない用に、外枠で

止まる部分は縫い目にピッタリと合わせて、返し縫いをせず、糸を長く残していきます。

長く出してある糸を裏に引っ張りだして結んで、ほどけて緩まないようボンドをつけます。

パイピングの中芯は1.8mmの物を使用しました。

元に付いていたモールは先端が乗っていて引っ掛かりがあるとの事で取り付けません。

そして、新しいダンディムベルトを製作して、取り付けます。

画像を送って確認してもらいました・・・・

イメージより太って見えるけど大丈夫なの・・・? と不安な返事です。

確かに、起伏感を優先して、高密度8㎜ウレタンが乗ったので元にシートより厚くなっています。

外したカバー並みの薄いウレタンで作り直すこともしますが、一回見てもらった方が良いと

来ていただきました。

職人さんと言うことで、目がこえています  張りの歪みを指摘され、張り直して

納得していただきました

早速、取り付けた写真をいただきました。

旧車を愛する想いに脱帽でした

こんど、乗ってきて音を聞かせていただきたいですね

 

 

 

 

 


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