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日々の中で想うこと
ひとつの出来事から想起する
異なるいくつかのイメージ

素直になれない

2010年06月17日 | 想うこと

あたしのまわりの人たちはわりかし素直な人が多いです。
でもあたしはなかなか素直になれない。

もっと素直にいろんな物事を捉えられたらなぁ・・・とは
思うけど、なかなか素直になれずにいます。


最近、父親にとても久しぶりに会いました。
約束して会ったんじゃなく、偶然に駅で出くわしました。

偶然に駅で出くわすほど近くに住んでいるのに
どこで暮らしているのかも、なにの仕事をしているのかも、知りません。

なにを話したらいいのかさえわかりませんでした。


洒落たハンチングをかぶって
真っ白なシャツにチョッキを着た背の高いやせ形のおじさん

何年も後ろ姿なんて見てもいなかったのに
遠目からもその人はとても特別に見えて、胸が少し苦しくなった瞬間
おとうさんだと気付きました。

自分にとっての特別な人はほんとにすぐわかるようにできてるんですね。


だいすきな人と待ち合わせをしているとき、
あっ!いたっ!!って、すぐにわかりませんか?

梅田のビッグマンの前で、金曜日の晩で、
どんなにサラリーマンがうようよしていても自分の大切な人は
一目でわかります。

そんなかんじ。


今日も、美容院の帰り道、駅で10年ぶりに再会した友達と話し込んでいたら
後ろから、どこ行ってたんや?と声をかけられて、
通り過ぎたのはおとうさんでした。

あたしはひさしぶりに大きな声でおとうさんっ!って呼びかけました。
おとうさんは振り返って少し笑って、手を挙げてそのまま人波に紛れました。

どんなに遠くなってその人影がちいさくなっても
そこにいた人たちの中で、その人だけが特別でした。



そんな風にして、駅やスーパーで偶然におかあさんとも出くわすことが
よくあります。

家族ってそういう風にお互いをよび合うようにできているんでしょうか。


おんなじ駅、おんなじ駐輪場、
おんなじスーパーを使っていながら、うちの家族は3つに別れて暮らしています。

半径100メートル以内にそれぞれの家があります。

それはあたしたちにとってはちっとも複雑なことではなく
少しだけ、微妙、なだけです。


事情があってそうなっている、それだけのことです。


とうとう、そんな思い入れの強い
生まれ育った街から離れる時がやってきてしまいました。

多かれ少なかれ、人生の転機というやつです。


22歳で大阪に戻ってきて、
28歳、大阪を離れることになりました。

戻ってきたときは当時の彼とふたりでしたが、
いろんな出来事を経て、今回はひとりで行くことになりそうです。


まあ、ちゃんと決まったらまた報告します!




写真館で、変身写真を撮らせていただきました。

全部、ゆかちゃんの旦那さまが段取りしてくださいました!
ほんとに楽しい中国の思い出です。


チャイナドレスも着ました。
このとき、めちゃくちゃ髪の毛にボリュームを出されて
田舎のさびれたスナックのママみたいでした。


中国の伝統衣装です。
ゆかちゃんが男性役です!

ツーショットで何枚も写真を撮ってもらったのですが、
めっちゃ恥ずかしいポーズをさせられて、爆笑しました。




思いがけない瞬間が
一生、心に残る思い出になるんだな、と
最近はよく考えています。

何気ない表情が頭から離れなかったり、
何気ない一言や、ふいに触れた身体のあたたかさ、やわらかさが
忘れられなかったりします。





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