6月16日(土)梅雨の合間にいいお天気に恵まれて
いろりの会研修会がありました。
今回3回目だということですがだんだん充実してくるように思われます。
今度一番感じたのは当事者の方が主体になってやっていらっしゃることです。
前回もいろりの会の代表である当事者の方が挨拶をされたり
体験発表では2名の当事者がお話しされましたが
それは今年も同じでした。
また、去年も今年も当事者の方が作詞作曲されたご自分の歌を歌ってくださったのです。
ではなぜ今年とくに当事者主体だと感じたのでしょうか。
それは午前中の司会をある当事者の方がしてくださったことにあると思います。
司会というのは難しい作業です。
段取りはしょっちゅう狂ってしまうし、このような型に嵌まらない会合では
なおさらうろうろしてしまいます。
ですがどんなふうになっても、なんていうことなく穏やかに
あわてず騒がず温かいまなざしで進めてくださったことで
そこにいる全員がやはり温かい気持ちにならせてもらったのです。
そのことを司会者は気付いておられたでしょうか。
たぶん気付いておられなかったでしょう。
そういう雰囲気というのは演出して出せるものではないからです。
司会者の醸し出す雰囲気のおかげで
講演者も講演口調ではなくお話してくださったし
そのあとも二人の当事者の体験発表では
原稿を読むということなく、世間話のような感じでお話してくださいました。
ある当事者のお手紙というのを代読してくださった
その方のお友達である当事者の方も心温まる読み方で
何かしら全体に温かいものが溢れていました。
もちろん当事者でなくてもそういう人はいるかもしれません。
でも司会を引き受けようとする人はたいてい
しゃきしゃきしててきぱきしていて、なんとなく引きずられるような雰囲気になるか、
または時間通り原稿に沿って次々読み上げて進めていくかです。
そして当事者だからといってすべての人がそういう雰囲気で進められるかというと
そんなことはありません。
当事者であるなしにかかわらず、その人の持っている特性がそうさせるのです。
そういう意味で今年の研修会は特に雰囲気のいい、
ホンワカとしたものになりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます