今週の火曜日に今年度第7回の家族会がありました。
家族会と省略していうのが普通になっていますが
これは精神障がい者を家族に持っている者たちの会です。
たいていの会員は子供が障がい者である両親です。
欠席が多いのですが兄弟姉妹が当事者という会員もいます。
ここ2年半ほどこの家族会は独立した形でやってきました。
以前はNPO法人として作業所も同時に運営し、
公の援助も受けて事務所を立ち上げていました。
いろいろな事情から家族会が独立して運営するようになり
家族の者たちがみんなで協力し合ってやってきています。
それでも前年度と前々年度は市や社協の補助金をもらい
いろいろな事業、例えば他市の施設を訪問する研修会、
お楽しみサロンという、当事者も大勢企画参加するパーティ、
精神福祉の専門家を招いてお話を聞く会、などを催していました。
しかし今年度になってからは、それらの事業を計画してくれていた会員が
退会され、ではどのような家族会にするか、と皆で話し合った結果、
家族が寄り合って自分の思いを気兼ねなく話すのが一番、
という全員の希望で、ほとんどの場合は「話し合い」をするようになっています。
その月に一番問題を抱えている会員の話を中心に
お互い知恵を出し合い、こうすればいいのではないか、など喋っていると
時間は瞬く間に過ぎていきます。
そしてほとんど全員が、こういう時間が一番癒されると言います。
今月の家族会もそのようにそれぞれの話をして過ぎていきました。
会員の一人が遠くに移転するということで、
ある会員がちらしずしを手作りして持ってきてくれました。
こうして後半の時間は心のこもったお別れ会も出来、
家族会というものが今後ますます気持ちの繋がったものになるだろうと
いう予感がしています。
障がいを持つ当事者はもちろん大変な生活をしています。
そしてその家族というのは実際にはそれ以上につらいものではないかと思います。
それが親である場合にはかなり深刻な気持ちになるのですが、
子どもが病気になったことで自分を責める親が多いのは仕方のないことでしょうか。
いいえ、親の責任というのは間違っているでしょう。
親のつらさというものに対して一般にはかなり理解されていない面があります。
親が辛い気持ちでいると、子供である当事者はもっとつらくなります。
当事者の親兄弟が出来るだけ辛さを減らすことが大事です。
この家族会をもっといいものにするために
今月の家族会では、40年以上も前にこの家族会を作られた方が出席され
またみんなでやっていこうという約束をしてくださいました。
それから、この家族会の会員でありながら、本職の忙しさもあり
なかなか出席されなかった方も、もうすぐ定年を迎えられ、
そうなれば家族会にも協力できるとのことです。
なんと心強いことでしょう!
この数年に一番変わったのは、なんといっても家族のみんなが
下を向かずに顔をあげて、自分の思い、
自分の意見をはっきり言えるようになったことです。
これは大事なことです。
この先、家族会の成長がどれほど進むのか、
努力もし、楽しみながらみんなでやっていきます。