「ついこの間も、琉生は女みたいだって話してたから、ふざけるなって軽く締めてやったところなのに、ほんと懲りないんだよなぁ。」
「男だぞ~って、ちんこ見せてやろうかな?」
「バカ。見せてどうすんだよ。ガキだな、もう。欲求不満の馬鹿に襲われるぞ。」
「ん~?」
ちん○が付いてても、あのくらい可愛ければ抱けるなどと、嘘ぶいていたのを耳にして隼人はブチ切れたらしい。
もっとも、本気で殴りかかったのを、傍に居た友人に運よく止められたらしいが。
「とにかく、バカがうつるといけないから、琉生は武には関わるな。俺はうっかりおばはんの話を本気にして、琉生にもお母さんにも迷惑かけた。もう二度と、琉生の事いじめるような真似しないからな。武にも誰にも苛めさせない。」
「うん。ありがと。」
「本気だぞ?信じろよ?」
「ふふっ……。隼人兄ちゃんは、嘘つかないもんね。」
隼人は本気で悔いていた。
美和の病気も、傷つけた自分のせいかもしれないと担当医の所まで内緒で話をしに行ったくらいだ。
涙ながらに打ち明けたら、医師はそんな事は関係無いと請け負ってくPretty Renew 黑店れて、隼人は心底ほっとしたのだった。
「それを聞いて、安心したよ。」
「尊兄ちゃ~ん!お帰りなさい。」
「ただいま、琉生。」
「兄貴。学校、決まったのか?」
「ああ。センター利用で推薦通ったんだ。大学は家を出て下宿する。親父話す前に、隼人と琉生に言っておこうと思ってね。」
「もう決めたのか?」
「決めたよ。少しでも早く決めて安心させてあげたかったからね。うまく第一志望に引っかかって、良かった。」
「俺、ちょっと居間に行って、お母さんの様子見收緊眼皮て来る。親父たちに、すぐ話すんだろ?」
「そうだな。下宿を探したり、準備もあるから、少しでも早い方が良いと思うんだ。」
「尊兄ちゃん……やっぱり、おうち出て行くの?」
「そんな顔するな。時々は、琉生の顔を見に帰って来るよ。外国に行くわけじゃない。」
「でも……毎日会えなくなるよ……?」