デミング博士のニューエコノミクスって

デミング博士の”ニューエコノミクス”に書かれた内容と,それに関連する内容を,「マターリ」と理解するページ

統計実行のためのガイドライン 【その2】

2006-07-02 16:12:09 | R 統計
続きです.

D.調査対象への責任(肉体的もしくは心理的な侵害がある調査課題と同様に,国勢調査もしくはサーベイの回答者及び,行政管理記録に対し,そのデータを提供した人々及び企業を含む)



1.その問題に関する特別なリスクを負っているか,自らの利益に対して,完全な保護をうける事が出来ない,特に脆弱であったり他の特別な市民を含む,人間に関わる問題の保護のために,適したルールに関して知り,従ってください.研究の実用的な価値,期待される結果の妥当性,約束した保護を提供する能力,及び他のすべての倫理的な課題を含んだ考察,をサポートする適切な計画を確実に行ってください.この文書の後ろにあるキーリファレンス3-7に,合衆国の法律,国連の統計委員会,国際統計学会,のいくつかの関連したガイダンスがあります.他の国の法律,地方の条令,他の専門家の組織の倫理の原則は,他のガイダンスを提供するでしょう.

2.研究の大きさに対する推奨情報の提供によって,研究対象の数が過度になったり,不足したりする事を避けてください.これらの推奨は,予測パワーアナリシス,計画した研究のエンドポイントにおける精度,または,他の確実で適切な範囲の頻度主義やベイジアンアプローチの方法が元になるでしょう.研究範囲は,研究対象を得る実現可能性,及び集められたデータ要素の値を考慮に入れなければなりません.

3.研究対象への過度なリスク,及び彼らの時間やプライバシーに対する過度の負荷をかけることを避けてください.

4.研究対象から直接得たか,他の人々から得たか,行政管理記録から得たかどうかに関わらず,研究対象と彼らに関わるデータのプライバシーと機密を保護してください.研究対象から承認を得る時には,2次的及び直接使用しないデータを先にとること;ピアレビューや独立した分析の反復のために適切な承認を得てください.

5.プライバシーと機密性の保証に対する法的な制限に注意してください.例えば,明示的に承認を得られない限り,証拠開示の法的プロセスによって,プライバシーと機密の保護を意味しなくなります.

6.人間性もしくは組織の研究,その様な研究からのデータ分析,もしくはレビューのための結果に関する原稿の受理,に参加する前に,研究対象から適切な承認が得られたかどうかを考えてください.(このセイフティーガードは,あなたが不道徳な研究に参加した事を後からしか知りえない事に対するリスクの低下をもたらすでしょう.)
また,どのようなプライバシーと機密の保証が,与えられ維持されたのかを考えてください.

7.騙す事を避けるか,最小限にしてください.いくつかの心理学,社会学,その他の研究のように,それが必要で,有用な知識を得らるものは,先に独立した規則の倫理的レビュー,及び研究の継続的なモニタリングを確実にしてください.

8.いくつかの無作為化した医療臨床実験のように,研究対象や他の調査員に研究のパラメータを開示するのは望ましくありません.一般的には,情報を抑える事の性質,及びその理由を彼らに伝えるようにします.騙しがある時は,独立した規則の倫理的レビュー,及び研究の継続的なモニタリングを確実にしてください.

9.動物に関する研究では,適切な動物の福利にガイドラインに関して知り,従ってください.確実な統計的妥当性と,問題に対する満足な理解が両立する事を確実にしてください.

E.調査チームの同僚に対する責任



1.統計的倫理の面に関する他の規律から来るものを,同僚に伝えてください.

2.調査チームに対し,効果的で効率的な統計の活用を促進してください.

3.あなた自身と同様に,他の規律に従っているメンバーの倫理的義務を尊重してください.

4.統計的計画及び分析の専門的な品質の報告を保証してください.

5.便宜のために,統計的妥当性を危険にする事は避けてください,ただし,合理的で適切な近似は行ってください.

F.他の統計家及び統計従業者に対する責任



1.データ及び手法の(所有権を主張しない)共有を促進してください.適切に,的確な調査者に対し,反復分析,メタデータの研究,他の合う研究に提供可能な様に,適切な文書を作成してください.

2.適切なピアレビューを通じて,他の仕事を強力に助ける事を意欲的にしてください.そうする場合,レビューは速やかかつ良質に終わらせてください.

3.個人ではなく,方法を評価してください.

4.意見の相違を尊重してください.

5.生徒に,自分たちが学習している概念及び方法の実用的価値への,肯定的な評価を教え込んでください.

6.統計従事者の雇用,解雇,昇進,作業配置,出版とプレゼンテーション,職務と賞の候補,調査の資金と承認,及び他の専門的な事柄に関しての決定には,重要な基礎として,個人の専門的な資格【適性】及び貢献を使ってください.統計従事者(もしくは他の人々)に対する専門性とは関係のない競争,【膚の】色,民族,性別,性的嗜好,出身地,年齢,宗教,国籍,もしくは身体障害等の差別の,もしくはハラスメントをあなたのベストを尽くして避けてください.

G.不正の申し立てに関する責任



1.統計研究に関連する,あなたの作業環境もしくは他のところで,不注意,無能もしくは不倫理的な実践が行われていることを容赦したり,もしくは容赦したように見えることは避けてください.

2.剽窃や,データの捏造,偽造だけでない,すべてのタイプの専門家の不品行に対し遺憾に思ってください.不品行は広く見て,作為または不作為による専門的な不誠実,そして,専門の範囲での活動及び表現おける,人々に対する有害な無礼,彼らの知的もしくは物理的な所有権の無断使用,そして噂話による不平な非難があげられます.

3.見解の相違もしくは,素直なバラツキが不品行を構成しない事を認識してください;それらは告発ではなく議論を保証します.疑わしい科学での習慣は,不品行構成すかもしれないし,しないかもしれません,その性質や,不品行の定義にもよります.

4.もし不品行な調査に巻き込まれてしまった場合は,規定された手続きを理解し従ってください.調査の間は機密を保持してください.ただし調査が終了した後は,正直に提示してください.

5.不品行な調査について,告発し,証言し,及びそれらが科学的にありえるエラーなのか不品行なのかを報告し,正常なやり方で可能な彼らのキャリアが再開するよう,適切な努力をサポートしてください.

6.科学的にありえるエラーか,不品行かに注意を呼び起こす責任がある人々に対し,報復したり,雇用の可能性を傷つけたりする事は,許されません.

H.組織,個人,弁護士もしくはその他のクライアントを含む統計従事者を雇用する雇用者の責任



1.統計研究の結果の保証が,研究委託や統計従事者の期待や希望を確認することで保証する事が出来ないことをを認識してください.特別な結果を保証するどのような測定手段でも,分析の妥当性を減少させるでしょう.

2.道徳的な環境の中での的確な仕事で,発見結果が妥当性を持ちます.これらのガイドラインから外れた統計従業者への圧力は,研究結果の妥当性のみならず,従業者の専門としての信用を損なうでしょう.

3.広く社会の利益になるように,新しい統計的な知識を広く利用可能にしてください.(新しい統計的な革新を発展させるために資金提供をした人々は,それらの結果による製品,ソフトウェア,あるいは研究結果で,金銭的あるいは他の褒賞を得る権利が与えられるでしょう.)

4.正統な統計分析を擁護し,不適格なもしくは不正な統計の実践を非難してください.もし対立が発生した場合,統計従業者と彼らを雇用している人々は,倫理的な習慣の問題を個人的に解決することを力づけてあげてください.もし,個人的に解決できなかった場合は,それが研究対象や社会に広く害が広がる原因となる前に,統計従事者は,不適格なもしくは不正な統計の実践を非難する義務を負っている事を思い出してください.

5.組織の中で,専門の中で,統計手法を使用するということは,一般的に,統計従事者には,このガイドラインに従う事で,専門の自由を守る責任と,自分より下級の統計従事者たちに対する責任を取ることによる,非常な名声,権力,もしくはステータスがあります.

6.統計従事者の明示的な許可が無い限り,プロジェクトや,出版物に著者として,もしくは謝辞に貢献者として含めてはなりません.

Key Reference


キーリファレンス

1.アメリカ統計協会.組織に関する統計の専門及び情報は,協会のホームページにあります.: http://www.amstat.org

2.これらの倫理ガイドライン,統計倫理のケーススタディ,そのほかの関連するリソース及びリンクは倫理と統計のウェブサイトで見つけることが出来ます.: http://www.tcnj.edu/~ethcstat

3.人間が対象の保護に関する合衆国連邦法は,Title 45 of the Code of Federal Regulations, Chapter 46 (45 CFR 46) に含まれています.アクセスは,: http://www.access.gpo.gov/cgi-bin/cfrassemble.cgi?title=199845 ターム " 46"を使用してください.

4.The Belmont Report : Ethical Principles and Guidelines for the Protection of Human Subjects of Reserach は,Office for Protection from Reserach Risksを通じて入手できます.: http://grants.nih.gov/grants/oprr/humansubjects/guidance/belmont.htm

5.Title 13, U.S. Code, Chapter 5 - Censuses, Subchapter II - Population, housing, and unemployment, Sec. 141 restricts uses of U.S. population census information. 似たような制限は各国でも適用されているでしょう.

6.国際統計協会の 1985 Declaration on Professional Ethics は,http://www.cbs.ni/isi/ethics.htm にて入手可能です.

7.国際連合の統計委員会の 1994 Fundamental Principles of Official Statistics は,こちらで入手可能です.: http:// unstats.un.org/unsd/goodprac/bpabout.asp

----------------------------以下 訳略--------------------------------------

Members of the American Statistical Association (ASA) Committee on Professional Ethics (1998-99): John Bailar, Paula Diehr, Susan Ellenberg, John Gardenier (Chair), Lilliam Kingsbury, David Levy, Lisa McShane, Richard Potthoff, Jerome Sacks, Juliet Shaffer, and Chamont Wang.

Other contributing advisors in the preparation of these guidelines: Martin David, Virginia deWolf, Mark Frankel (American Association for the Advancement of Science), Joseph Kadane, Mary Grace Kovar, Michael O'Fallon, Fritz Scheuren, and William Seltzer.

Helpful reviews of these guidelines were provided by the Council of Sections, Beth Dawson, Chair, and by the Council of Chapters, Brenda Cox, Chair.

Thanks to many persons who commented on successive drafts or participated in discussions of the Guidelines at the 1998 Joint Statistical Meetings, Dallas, Texas. We also thank the various ASA Boards and the ASA Presidents who have supported this effort, especially Lynne Billard, Jon Kettenring, David Moore, and Jonas Ellenberg, as well as ASA Executive Director, Ray Waller

統計実行のためのガイドライン

2006-07-02 16:09:39 | R 統計
題名のアメリカ統計協会の分を訳したので,こっそりさらします.

(まあ,ここはかれているのでOKだとは思いますが,クレームが来たら削除します.)

 ちなみに,この存在は,若田部昌澄さんの「改革の経済学」という本を読んでいて見つけたものです.「改革」(私の頭の中では,この本の題名を見たときには「改革」=「改善」でした)の経済学って何だろうと思って,買ったのですた.
 ちなみに本の中身は,年金,財政,産業構造(産業政策)の改革についての話や,それに伴う,金融政策(マクロ経済の話:はっきり言ってインタゲしましょ という話)が書いてある本です.経済や日銀とかの専門用語とかがパラパラ出てきますが,全体的には読みやすいと思います.(専門用語が出てきたら,ググればわかります)

 ちなみに,下記の場所で見つけました.

若田部昌澄,改革の経済学,2005,ISBN:4-478-21059-4 P314~315より

 最後に倫理コードである.法律家や医者といった多くの専門職団体は倫理コードを設けている. (アメリカ統計学会は倫理コードを設けている.http://www.amstat.org/profession/index.cfm?fuseaction=ethicalstatistics)法律家や医者や統計学者に倫理コードが必要ならば,経済学者にも必要ではないか?
(Levy and Peart(2003))
 統計学の倫理コードを提唱したのは,W・エドワーズ・デミング博士である.どこかで聞いた名前と思われるかもしれない.品質管理法で著名なあのデミング博士である.自らコンサルタントとして活躍した彼は,顧客の要求によって結果が曲げられてしまう危険性をよくわかっていた.デミング博士にとって倫理コードは統計学者の自己防衛手段であった.つまり,その目的は顧客(クライアント)から統計学者を守ることである.「我々の時間は売り物だが,結果は売り物ではない」というわけである.


 経済学者でデミング博士の名前を出してきたのは,ステグリッツ博士と若田部博士で2人目です.経済学の本とかで,もっと悪い方でデミングさんの名前が出てきてもいいと思うんですが.(何せデミングさんは「独占の何が悪い!」って本に書いてるし…….あまり注目されてないんでしょうか.)

Original http://www.amstat.org/profession/index.cfm?fuseaction=ethicalstatistics

Ethical guidlines for Statistial Practice


統計実行のためのガイドライン



American Statistical Association
アメリカ統計協会

Prepared by the Committee on Professional Ethics
専門家倫理委員会により起案.

Approved by the Board of Directors, August 7, 1999
1999年8月7日に理事会にて承認.

【】内訳注

Executive Summary


エグゼクティブ・サマリー

この文書は2つの部分で構成されています.I.前文とII.倫理のガイドラインです.
前文は,A.ライドラインの目的,B.統計と社会,そしてC.共有する価値を示します.
文書の目的としては,精神的な助けになる作業環境の中での,倫理的で効果的な統計作業をもたらす事です.
さらにそれは,学習者が統計作業の確実な実施を,学習する助けになることを意図しています.
統計は,科学,経済,ガバナンス,そしてエンタテイメントにおけるいろいろな場面で重要な役割を演じます.
統計従事者は,彼らの作業に対する責任を実行することによる,広い社会への潜在的なインパクト及び,それに付随する倫理的な義務を認識する事が重要です.
さらに,従事者は,統計の使用に対する一貫した適用範囲が,【その】社会的傾向の改善,【社会での】理解,そして【社会での】尊重がなされるための,「良い専門の【社会における】市民権」を発揮することを奨励されます.
この倫理のガイドラインは8つの一般的なトピックの範囲を示し,各トピック下にある重要な倫理の考察を定めます.

A.プロフェッショナリズムでは,他の人々が尊重する,能力,判断,努力,自尊心,そして価値の必要性を示します.

B.出資者,顧客,雇用者への責任では,従事者の統計処理が,その対価を支払う人々のニーズ及び資源にふさわしいかどうか,その出資者の彼らの問題を処理する中での,その統計の能力及び制限に対する理解,そして出資者の機密情報の保護に対する保証を議論します.

C.出版物及び発表での責任では,その作業の意図の明確な理解,誰がどのように実行したのか,いくつかの制限及び妥当性,に対する十分な情報を,他の従事者を含む読者に対し,報告する必要があることを示します.

D.研究対象への責任では,研究の対象である人及び動物の利益の保護に対する-- データ収集の間だけではなく,分析,解釈及び,それらの発見した結果の出版についての要求を記述します.

E.研究チームの同僚への責任では,学際研究チームにおける専門の処理における相互の責任について示します.

F.他の統計専門家または統計従事者への責任では,同じ組織もしくは他の組織の専門家の同じような専門の相互作用について述べます.基本的には,所有権が無いのデータと方法の共有,実行でのピアレビュー,そして異なる専門の意見の尊重による,全体的なプロ精神の強さに寄与しなければなりません.

G.不正の申し立てに関する責任では,倫理の冒涜に対する調査及び,正義と敬意がそれらに巻き添えとなった場合の処理の,時として痛々しいプロセスを示します.

最後に,H.組織,個人,弁護士もしくはその他のクライアントを含む統計従事者を雇用する雇用者の責任では,統計倫理及び,統計の妥当性が,高度な相互作用を帯びているという本質についての,雇用者及び顧客が認識することを奨励します.雇用者と顧客は,統計的妥当性を抜きにして,特別な「結果」を従事者が作り出してしまうような,プレッシャーをかける行為は,絶対に行ってはなりません.総計処理の誤りもしくは誤解の紛争による,社会への害が発生する可能性を防ぐ事が出来るでしょう.

I. PREAMBLE


I.前文

A.ガイドラインの目的


アメリカ統計協会の統計実施のための倫理のガイドラインは,統計従事者が倫理的な判断を下し,伝えることを助ける事を意図しています.顧客,雇用者,研究者,政策決定者,ジャーナリスト及び人々は,そうでない場合,統計の実施が,これらのガイドライン及び目的と一致させるような指導を強く求め,期待しなければなりません.問題に対し,統計理論を適用する方法を学習している間,生徒は「統計家」と呼ばれる専門家を目指しているかどうかに関わらず,このガイドラインを使用するよう奨励されなければなりません.統計従事者の雇用者,弁護士及びその他の顧客は,これらの倫理のガイドラインの使用を推進する,道徳的環境を提供する責任があります.
これらのもしくは他の倫理のガイドラインを適用するためには,一般的に良い判断と常識が求められます.ガイドラインは,特定の場合,部分的に対立するかもしれません.これらのガイドラインの与えられたケースに対する適用は,公共での,その人の専門もしくは組織での,法則及び共有価値の問題,ワークグループの方針,参加する個々人の状況及び権力,及び倫理の衰退が表す脅威の程度によるかもしれません.
その様な倫理の決定を下す責任がある個人もしくは組織は,他の人々,特に倫理問題を考慮することに関心がある,利益を分け与えられる人との議論及びコンサルテーション,は価値がある助けを得る事が出来るでしょう.

B.統計と社会


統計解析の専門的なパフォーマンスは,社会でのさまざまな面での基本です.医療診断及び臨床医学研究での統計の使用は,個人が生きているか死亡しているか,彼らの健康が保護されているかそれとも危険にさらされているか,医科学が進歩するかそれともわき道にそれるかに影響を与えるでしょう.生,死,健康というものは,効率と同じように,職業,環境,もしくは交通安全の統計解析にかかっているかも知れません.新規もしくは再発する感染症の初期の検知及び管理は,正統な免疫統計によります.精神及び社会の健康は,統計分析の心理学及び社会学における適用にかかっているかも知れません.
経済の効率的な機能は,信頼でき,タイムリーで,そして適切に説明できる経済データに左右されます.個々の企業の収益性は,統計的手法に関係がある品質管理及びマーケット・リサーチの部分に左右されます.農業の生産性は,統計的な正統の応用である研究及び結果の報告から非常な利益を得ます.公衆衛生,刑事裁判,社会的公正,教育,環境,重要な施設の配置,及び他の問題に関する政府の政策決定は,正統統計の部分に依存しています.
すべての学問における科学的及び技術的な研究は,実験及び観察の慎重な計画及び分析が必要です.不確実性及び実験誤差の含まれている範囲-- 多くの研究にある -- 研究計画,データ品質の管理,分析,解釈すべては,決定的に統計の概念及び方法に依存しています.理論でも,科学及び技術の多数は自然なバラツキを含んでいます.バラツキ,大きいか小さいかに関わらず,は,ランダム誤差と研究者のバイアスもしくは希望的観測両方があるため,注意深く検査されなければなりません.
統計ツール及び方法は,他の技術と同様,社会における善または悪に使われる可能性があります.これらのガイドラインによって励まされたプロ精神は,道義的に信頼できる社会,政府そして雇用者による,社会的責任の遂行の中で基礎付けられます.統計の適切さを無くさせる目的それ自身,道義的に非難され,統計のプロ精神は,倫理としての価値がなくなります.

C.共有価値


社会はともあれ,正統な統計の実施,すべての統計従事者におけるすべての訓練や仕事,プロとしての彼らの仕事の結果の社会的な義務,力量,そして倫理的なマナーに依存しています.この文書は,上記を統計を主要な職業としている者に対し示しています.しかし,この原則は,統計的手法を使用している他の専門のプロの統計業務も,ガイドしているというべきです.すべての統計従事者は,下記の責任と共にプロとして活動を導く義務があります.

1.そのパフォーマンスの,十分もしくは不足の度合いによる,彼らの仕事及び結果の社会的価値.これは,他の人たちの人生,自由,尊厳,及び所有権を含む.

2.前もって決めた結果にむけた統計作業の態度をとるようなすべての傾向の回避.
(ある見解を支持するのは許容されます;その際に,統計的手法を誤用するのは許容されません.)

3.科学としての統計.(どの科学でも理解は進歩します.統計家は確立した知識の体系を持っていますが,明らかに議論に相当する多くの未解決の問題も抱えています.)

4.業務能力の維持及びアップグレード.

5.国際条約と同様に,適用されるすべての法律及び規制の遵守,たとえ倫理的に妥当でないものの変更を求めている間であっても.

6.すべての人間及び組織に必要な,安全で機密性を保護する信頼出来るもので構成された方法でのデータ・アーカイブの保存.

これに加えて,専門に与えられるよい市民権は促進します:

7.専門家の同僚との政策への参加及び市民としての参加.

8.人々の統計に対する理解及び尊敬を向上させるためのサポート.

9.正統な統計の実践のサポート.特に統計が不公平な批判にさらされた場合の.

10.統計の不正または,適用できない時に使用したことを指し示すこと.

11.統計の編集者,査察者,協会職員としてのプロの貢献,もしくは(公式,非公式の)倫理審議委員の活発な参加者としての貢献.

II. ETHICAL GUIDELINES


II.倫理ガイドライン

A.プロフェッショナリズム



1.統計分析の実施妥当性に対する努力.典型的には,各研究は,主問題に対する理解,解析の各段階(予備,中間,最終)での決定的なデータを確認する前における各段階での明確に定義された統計手法,研究及び使用するデータ量に対する実施の妥当性を正当化する技術的な基準,に対する力量をベースとしなければなりません.

2.調査者もしくはデータの提供者が分析結果を先に決めているかもしれない性質がある可能性より保護してください.頻度主義もしくはベイジアン・アプローチいずれかの方法の中でも,分析の妥当性を保証するデザインになっているデータ選択もしくはサンプリング方法及び分析方法を使用してください.

3.統計方法論のダイナミックな発展の中に残された流れ;昨日までの良い方法は,今日ではかろうじて使用できるだけかもしれないし,明日にはまったく廃れているかもしれません.

4.研究計画に適用する,統計的及び主問題に対する専門知識が適切である事を保証してください.もしこの基準が初期に満たっていない時は,研究計画を作り上げる前に,不足している専門知識を加える事が重要です.

5.データ及び妥当な結果を得るのに適した統計方法論だけを使用してください.例えば,観察研究の中での複数の可能性を示す交絡因子や,原因推測を正確に描くのに相当の注意を払うことなど.

6.あなたが妥当な結論を得る事を期待できない場合,及び,あなたの明確な同意なくしてあなたの名前がプロジェクトもしくは結果発表に使われない事を信頼できない場合,研究プロジェクトに参加してはなりません.

7.手順が自動化されているという事実は,正確さもしくは適切さを保証しません;統計研究で使用される理論,データ,及び方法を理解する事が必要です.有能な統計従事者が研究計画の早い時期,できればプランニング段階での参加が,ゴールに最も役立ちます.

8.どのような頻度統計検定でも,実現されなくても,有意水準を示すランダムな可能性があることを覚えておくべきです.分析の同じ段階の同じデータセットに対し多数の検定を行うことは,少なくても一つは無効な結果を導き出します.平行して行った多様な検定より,一つの「有意」な検定結果を選択することは,誤った結論を導き出す重大な危険性をもたらします.このようなケースでは,すべての検定の範囲及び結果を示さない事は,大きな誤解を招くでしょう.

9.他の人々の貢献及び知的財産権を尊重し,認めましょう.

10.利害の衝突,金銭上もしくは他の事柄,を明らかにして,解決しましょう.これは時にプロとしての活動から,個人の利害の衝突の撤回,忌避,脱退を求められるかもしれません.例えば,許可審査,ピアレビュー,学費と個人もしくは家族の金銭上の利害を含む利害の衝突は解決が難しいでしょう.

11.このような提供するだけのあなたも行えるような専門家の発表は,ピアレビューを満足させるでしょう.【ここよくわかりません】

B.投資者,顧客,雇用者への責任



1.適切なところで,顧客または雇用者へ,範囲,コスト,正確さにおける,異なった妥当な代替の統計手法の選択肢を示してください.

2.あなたの業務に関連している,統計での資格及び経験を明確にしてください.

3.引き受ける研究における異なる従事者のそれそれの役割を明確にしてください.

4.期待された結果とは逆の失敗に対する,合意したサンプリングもしくは解析上も考慮した説明をしてください.

5.結果を先決せず,統計的サンプリングと分析を科学的に適用してください.

6.あなたの応用範囲を大きく超えた社会的な利益を提供するために,新しい統計の知識を幅広く適用出来るようにしてください.統計手法は,さまざまな問題もしくは応用に幅広く適用可能でしょう.(統計の革新者は,文書,ソフトウェア,研究結果によって,金銭的な,もしくは他の褒賞を得る権利を与えられるでしょう.)

7.雇用者,顧客,投資者が特別な権利を持っている情報を保護してください.

8.コミットメントはすべて完了しなければなりません.

9.あなたのプロとしてのパフォーマンスに対する,すべての責任を取ってください.

C.出版物及び発表での責任



1.あなたの名前で行うすべての仕事に対して,個人的な責任を維持してください;あなたが責任を負いたくない場合は,仕事を請け負う事や,出版物の共同執筆を避けてください.反対に,専門の統計に対する貢献のために,調査や結果の出版,発表に対し,妥当な著述もしくは承認をして(もしくは強く主張して)ください.

2.研究では,統計的で,本質的な仮定を使用したことを報告してください.

3.出版物もしくは発表では,他の方法で明確に出来ない場合は,誰が統計処理に対する責任を負っているのかを明確にしてください.

4.知的な貢献以外の基準で決定したのであれば,著述者順序の根拠を明確にしてください.むしろ,統計の出版物では,著述者順序は,その著述を決定したふさわしい範囲での,その研究及び材料における,知的貢献度によって,決定されるべきです.統計の出版物で,他のルールを使用したときは,そのルールを,脚注もしくはあとがきにて明確に示さなければなりません.
(ここでの貢献者によった著述者の順序は,雇用,昇進,もしくはテニュア【終身在職権】などの決定を仮定しており,例えば,他のルールで決定した場合のルールの開示を誤った場合は,正常でない,キャリアに対するダメージもしくは促進がなされてしまう.)

5.調査で考察したすべてのデータと,実際に使用したサンプルについて説明してください.

6.データのソース及び,そのデータの妥当性の評価を報告してください.

7.データ変換も含め,そのデータのクリーニングやスクリーニングに使用した方法を報告してください.

8.妥当性を保護するための,行ったステップをはっきりとすべて報告してください.特定の研究の環境に関連した,分析方法及びそれらの固有の仮定が適当である事を示してください.分析方法を実装したコンピュータのルーチンを示してください.

9.研究に含まれていない変数が混同する【交絡する】可能性があることを,適切な場所で示してください.

10.出版物及び発表では,研究の大元の資金提供者を示し,目的を明確にし,研究の成果の使用する意図を著してください.

11.定義した母集団からの代表でない,自然発生したデータもしくは他のデータ分析を報告する際には,適切な否定の表明を含めてください.【ここよくわかりません】

12.研究の統計的な推定限界及び,誤差のソースを報告してください.例として,何らかの著しい失敗【有意とならなかった結果】を,すべての一致するサンプリングもしくは分析計画をを通して開示し,結果が反対となった結論に対し説明してください.

13.研究の出版での使用データの共有は,ピアレビューや回答に対して役に立ちます.しかし,非調査者の身元が判明するかもしれないレベルの不適切なすべてのデータを含む,所有権がある及び機密のデータに対して保護をする,注意義務を実行しなければなりません.

14.適切な事として,出版後に発見されたいかなるエラーについても,速やかかつ公式に訂正してください.

15.目的とした聴衆【読者】の考えを踏まえて書いてください.(一般大衆のためには,目的が伝わるように,問題との関連性,研究の結論は技術的な混乱を招かないように.学術文献では,あなたの仲間が思いつくような疑問に答えるように努力してください.)