じゃらじゃらフォトセラ

箕面の身近な光景、草木や花の造形、神戸・京都などのんびり散歩しています。ゆったりカフェ気分でフォトセラピー(^o^)

女子フィギュア 荒川選手の金メダルに寄せて

2006-02-25 | 【 よしなしごと 】
楽しみにしていた、女子フィギュアはすばらしい結果で終わってくれました。

荒川選手が優勝。金メダル。
村主選手も4位という好成績です。
おめでとうー!!!

荒川選手の今回の優勝は特にすごいなと思う。
前回は代表にも選ばれていないというブランクからの起死回生。
一度は引退を決意した人が復帰するということの精神力。

クールビューティなどと最近は評されることの多い彼女ですが
新聞で読んだ記事に目が留まりました。

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 最も辛かった時期は昨シーズン。04年3月の世界選手権で女王になり、引退のつもりだったが「次は五輪で金メダル」と期待され、その流れに逆らえずに身を任せた。「自分がどこに向かうか見えず、気持ちが乗らないまま」練習も中途半端で結果は惨敗

高校時代はスケート漬けの生活を拒み、トップ選手の中で最もフツウの高校生活を送ったということを密かに誇りにしている荒川選手。他人と争うのが嫌いで「試合で何番になりたいと考えたこともない」という、スポーツ選手向きの性格ではない彼女だが、“天才”と言われた能力の高さを周りは放ってはおかず、そのギャップに苦しんできた
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―という。

荒川選手ほどのレベルになっても、“流される”なんてことがあるんだなあって。
気持ちの乗らない方向に進んでしまい、惨敗・・・そんなことがあるんだ。

でも、そこから、復活するところがスゴイ。

今回の競技では、採点上、不利になることも多々あり、大変だったろうと思うのだけど、
荒川選手が自身のサイトで、去年の日記に書いているのを見つけました。

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本当に多くの方々に支えられ、2度目となるオリンピック代表に決まりました(^ヮ^)/
トリノまであと1ヶ月半、自分に挑戦する気持ちで1日1日を大切に着実に充実した日々を過ごして行きたいと思います!そして、心身共に準備万全でオリンピックの舞台に立っていたいし、その瞬間を幸せに感じたい!!!
というわけで、今年は誕生日もお正月も返上してがんばっていきたいと思います(^.^)b
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これは去年、荒川選手が24歳の誕生日を迎えた直後の12月30日の公式サイトのアップ記事。
彼女の好きな言葉は“Think Positive”だそうです。

開会式での運命的な再開で、直前になって曲目を最も好きな曲に変えたこと、
得点評価に繋がらないと分ってはいるが、得意のイナバウアーやY字スパイラルをしっかりと表現にいれたこと。

去年の日記に書いた通り、流されたりせず自分の好きなスケーティングを披露して優勝したということは、彼女にとって本当に幸せな瞬間になったんじゃないかな、と思う。

会場の観客を見てたら分かるよね。
大会初のスタンディングオベーション。
イナバウアーの時の歓声。

スゴイね。本当に、おめでとう。

争うということより、人に勝つということより、
好きに、表現することのできるスケートを、と望む彼女は今後プロに転向し、アイスショーで滑るつもりだそうです。

きっと、彼女の表現に心打たれる人がこれからたくさん出てくるんだろうね。
楽しみ。


ちなみに余談ですが、開催国イタリアのスポーツ誌「ガゼッタ・デロ・スポルト」での評を以下に。
1面に荒川選手を写真入りで紹介。

「パラベラの氷が新たな女神を生んだ。日本語を話す東洋の女神だ」とたたえた。そのうえで、「タンチョウのようにエレガント。調和があると同時に正確。青とロイヤルブルーの優美で控えめな衣装は彼女の性格に合っていた」と評した。

どう? スポーツ誌だよ。

イタリアって、スポーツ誌までカッコいいね。。。







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2 コメント

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イタリアらしいですね (えむ)
2006-02-26 11:17:37
荒川選手、すばらしかったですね~。そうでしたか。才能や身体能力に恵まれているがゆえの苦悩…。村主選手とは、また別の苦しみの中から復活されたんですね。アイスショー楽しみですよね☆

イタリアのスポーツ紙の表現は、芸術の国らしいですね!「タンチョウ」かぁ~…それにしても、あの衣装は優美で「控えめ」なんですね…さすが色彩豊かなお国柄!?(笑)

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>えむさん (ottso)
2006-02-26 12:31:47
おはようございます。

最近はパソコンの取り合いと、回線が込んでいるのかじれったい思いをしてますよ。。。

一競技について、記録や結果だけが取りざたされるのでなく、選手の表現や背景、感情的な部分にまで、メディア以上に観る側が関心をもっているというフィギュア。勝利感よりも伝わり感を深く意識させられる数少ない種目ですよね。アートですね。

イタリア人的なのかな?衣装の色や形が着る人の性格に合っているという評価をするところ、凄いですよね。着るものの色・形も表現の重要な要素と捉えているし、きっちり荒川選手とその伝えたい内容まで見ているところが。好きな色とか、映える色などに留まらないところ、さすがファッションの国って思いました。“流行”でなく、本家の“伝統”って感じですよね。
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