シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム (2011) 公開中です。
子供のころから、“本”で好きなキャラクター、物語って、あえて映画では観たくないっていう心理、働く人もいるんじゃないかな?
これを書いてる自分もそう。
シャーロック・ホームズといえば、ドリトル先生と並んで、子供の時に最も憧れた、神のような存在だった。
あんまりたやすく神なんて言葉使っちゃいけないかな(笑)
とにかく、とてつもないヒーローだったからこそ、変に映像化されたくないって気持ち、起こるよね。。。
だけど、この、ガイ・リーッチー監督による、まったく新たな解釈?新規創造って言ってもいいんじゃないかな、この映画シャーロック・ホームズのシリーズ、面白い。
まさか、あのホームズの知的な物語がアクション・アドベンチャーになるとは思いもしなかったよ。
しかも、というか、だからというか、ホームズ演じるのは、ロバート・ダウニー・jr。
彼はとても好きな俳優の一人。
だからこそ、ホームズの映画化でも観る気になったんだけどね。
今では、このシャーロック・ホームズと、アイアンマンのビッグシリーズ二つでヒーロー演じるところだけどさ。
少し前までは、演技派、個性派で鳴らした俳優さん。
米アカデミー賞にはあまり縁がないけど(主演男優賞、助演男優賞各一回のノミネート)、主演男優でノミネートされた1992年の『チャーリー』(チャップリンの映画)では英国アカデミー主演男優賞をもらっている。
また、これの前作、2009年の『シャーロック・ホームズ』ではゴールデン・グローブ賞の主演男優賞に。
まあ、受賞歴がどうのこうのといっても、一つの結果でしかない。
それより、彼の映画を観ると、ほんの少しの出番でも祖ごく印象に残るんだよね。
むしろ、主演よりも、脇で光ってる時の方が印象的だったりする。
キャリアを調べてたら、アカンことに、薬物で途中降板や逮捕の過去がある。
薬物と言われると、ああ、そうかと納得できるほど、キレた役での存在感があったりしたけど、基本、影響力のある人の薬物使用は反対です。私は。
2001年の逮捕と保護観察の処分後銀幕に復帰してからの躍進はすごい。
これから、いい方の影響力を奮って発揮してほしい役者さん。
彼、ロバート・ダウニー・jrの役者っぷりというと、大仰に体格を変えるような役作りではなく、性格俳優的なところが大きく、その変化に驚く。
たとえば、2008年の出演映画、『アイアンマン』
同じ年の映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』ではこれ
これはちょっと反則か(笑)
これじゃ、いわゆるカブリモノになっちゃうよね。でもこれ、出てるの知ってて観たけど、すごかった。
しゃべり方が黒人っぽい。多分にギャグなんだけどね。
2009年の『シャーロック・ホームズ』で、この彼が
同じ2009年の『路上のソリスト』ではこうなる
それより前のだと。。。
たとえば、『ゾディアック』 (2006)
なんか、惹かれるし、観たくなるオーラが出まくりでしょ。
画像ないけど、『キスキス,バンバン』 (2005)とか『追跡者』(1998)が面白かったな。
彼の出番はすごく少ないので、他者の映画と記憶していて、タイトルなんかも忘れちゃってたけど、もの凄く印象に残ってるのが『ワン・ナイト・スタンド』 (1997)
この映画は、いろんな意味で、観てみてほしい。
役者が揃ってるんだよね。
好きな俳優が揃ってる。
ナスターシャ・キンスキーとウェズリー・スナイプスにカイル・マクラクランってすごくない?
監督が『リービング・ラスベガス』のマイク・フィギスによる、すごく切ない映画。
彼、ロバート・ダウニー・jrはウェズリーの友人のゲイの役。
話も切ないんだけど、この表情
アイアンマンのちゃっかり助べえには見えないでしょ?
シャーロック・ホームズのシリーズは、この先どうなるか分からない。
何しろ、最強の敵、モリアーティが登場しちゃったから。
これで続きとなると、、、、新たな話、敵を創造しなきゃなんじゃ?
本家がそれを許すかな。。。
あ、ガイ・リッチー、二度と観ないと思ってたけど、前言撤回。
とってもいい仕事。
時代劇的雰囲気の中で、ビジュアル的に過刺激な現代の映像シーンになんの違和感もなく観れる。
映像アトラクションとして、十分に楽しめる。
しかも、嬉しいことに、ホームズを観にくる子供たちにも、ちゃんとおススメできるように、エロ・グロは一切なく。
ほんと、これはいいよね。うん。