8月に新制度が導入される事になり、格安高速ツアーバスを取り巻く環境は大きく変わってきます。これまで、考えられない様な価格で運行している所が多く、その安さで多くの顧客を獲得していた高速ツアーバスですが、新制度後も変わらずやっていける会社は、一握りの競争力のある企業だけになるでしょう。
熾烈な競争があったこの業界ですが、実質下請けとなるバス会社を手配し過酷な労働下で運行を行なっている所が多く、大きな事故も数多く起こっていたので、今回の制度改正は遅過ぎるとも言える改正であります。
この競争の中生き残った企業は、多種多様なタイプのバスを運行し、値段も最も安い設定で運行を行なっており、今後独壇場になるのではないかと予想されますが、果たして肝心の料金設定に変化があるのかが利用者の注目する所でしょう。
当分は現在の価格据え置きで、バスのタイプで差別化を図り、新幹線や飛行機よりもお得感のあるギリギリのラインで運行していくのではないでしょうか。
安くするが為に、安全面を削るというのは本末転倒で話になりませんが、圧倒的な安さが売りのこの業界は、果たして完全に交通手段として定着する事ができるのでしょうか。