オトン介護日記~未知の世界へ~

認知症になったオトンの介護日記。
不安と不満を延々ぶちまけます。

遺影

2018-06-03 20:40:22 | 介護日記
バイト先の店長夫婦にオトンのことを話した後、
私から思わず聞きだしたのが、

「遺影ってどうしました?」

これ結構重要。
なんせ、我が家は写真というものをほとんど撮らない。
単身赴任だったからオトンと出かけるということが少なかったってのも要因だとは思う。

いや、私は撮りまくる派よ。
なんせ写真部だったから。
ただし、主に風景写真w

余命宣告受けたその帰りの車中で話したことも
「式場どうしよっか」
「何人くらい来てもらう」
これだけ聞くとまるで結婚式の打ち合わせのような会話。

「あんたたちの互助会の積立があるから。どっちかを葬儀に回すこともできるし」
「………」

すみませんね、嫁かずもらわずの悪魔兄妹で…。

その後も色々話していて遺影の話になった。
オトンが精神科に入院していた時に、院の方で散髪してくれたことがあって、
その時の髪型がけっこうオトコマエだったから、記念にオカンとツーショット写真を
撮ったことがある。
もちろんオトンは分かっていない状況。
私としてはけっこう気に入っている一枚なのだが、
いかんせん斜めのアングルなのよね。
オトンの体が斜めに傾いてしまうのでどうにもならくて、
オカンに寄ってもらって撮ったものだ。

なので、冒頭の店長夫婦に「ナナメの顔写真って使っていいんですかねぇ?」
と聞いてみた。
「斜めの遺影ってみたことないな」
「でも、家族が気に入ってる写真使うのが一番じゃない?」
結論は出るはずもなく、いざとなったら葬儀屋さんに聞いてみようで落ち着く。
ちなみに、マネージャー(奥さん)のお母様がお亡くなりになった時は、
晩年の写真ではなく若かりし頃の写真を使ったそうな。
「だから白黒だったわ」と言ってた。

私)「最悪 免許証の写真になるんですかねぇ」
店)「…それはヤダな」
マ)「イヤね」
私)「ですね…」

ちなみに私は毎回ではないが美容院でキレイにセットが決まった時は
証明写真で写真を撮るようにしている。
それこそ万が一用として。
とりあえずキレイなヤツで!…というせめてもの乙女心。

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