訳者が日本に住んでいますので、日本びいきのとこもあるのかなとも思いますが、原作から大きく外れて訳すことはないと思われますので、著者の日本軍に対する思いは訳者と同じだったのでしょう。
まずは飢餓の状態
その当時の人たち(地方役人またはそれに準ずるクラスは除く、彼らは逆に贅沢三昧)は旱魃になっても税金は納めなければならず、お金がなければ物納だがこれも旱魃やイナゴの被害のため収穫は全くあてにできない。
しかし払わなければならない。草や木の皮まで食べつくしもはや口にするものは何もない。
そんなときどうするか??
道は一つ、、、そうです。
口減らしを兼ねてまず子供を売るのです。
子供の次に金になるのは若い妻。老人は誰も買わない。
ひどい時は女性の値段は10分の一になった時もあったとか。
ということは人買いが常態化していたのですね。
若い男も売れるのです。
兵隊にならなければならない人が自分の代わりに兵隊になる人を買うのです。
人の代わりに兵隊になるため売られるのです。
値段は平時の3分の1.
そして、そして、食べるものが何もなくなった時、何を食べたのでしょう。
誰もがそうしたというのではないのですがそんなこともあったとのことです。
そうしなければ生きることができないからです。
この本の中に次のような言葉があります。
両脚羊、 易子而食 易妻而食
意味は何かで調べてください。
1942~1943年といえば昭和17~18年。
日本においては考えられないことです。
これが実際あったということですね。
こんな状態の人たちに対して、日本陸軍が軍隊の食糧を放出しました。
とりあえずは多くの人たちは助かりました。急場をしのいだのです。
なぜ放出したかについては、いろんな見方がありますが、もしそれをしなければ確実に100万単位の人が飢餓で亡くなっていたのです。
このことを知っている日本人はどれくらいいるのでしょうか。
中国においては、日本は悪にしておけば都合がいいので、当然隠されていたのですが、しかしこれが中国人の手によって図らずも明らかにされました。
どの部隊の誰が放出を命令したというとこまで調べてあります。
そして、日本軍に関しては規律を守る軍隊だとも書いてあります。
次回はそのあたりのことを書くことにします。
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