セウォル号の運航会社「清海鎮運輸」の事実上のオーナーで、背任容疑などで指名手配されている兪炳彦容疑者の逃亡を支援したとして拘束される男性(中央)=2014年、6月11日(AP)
沈没事故前の今年2月には、慶州市で10人が亡くなる体育館屋根崩落事故が起きていることを踏まえ、米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは、前例が全く教訓になっていないとし、「(韓国は)安全不感症国家」だと酷評する。
韓国メディアでは、「三流国家」「不良共和国」などとの自虐報道も目立つ。
「負の連鎖」が続く理由は何か。
韓国メディアは、短時間で成果をあげるため、社会の中にすり込まれてきた「効率優先主義」を挙げる。日本を横目に、先進国入りをなりふり構わず目指すために取った考え方でもあるが、それを象徴する言葉として「圧縮成長」という表現がある。
効率を優先するために、規則や責任の所在は杜撰になる。
一連の事故では、手抜き工事やいい加減な運用管理が目立つ。
相次ぐ安全軽視の事故は、「圧縮成長」の歪みともいえる。
次回は「忘却」の国
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