6月25日 今日は、サンライフカルチャー相模原教室です。
毎年6月と12月には、土仏師の試験を行っております。
今回相模原教室の申請者は3名。
みなさん、頭をかかえながら試験に取り込んでおられます。
この試験では、仏の基本的なことの筆記試験とともに、土仏師として今後の思いを書いていただいております。
本日、見学に見えた男性の方が、「仏さんだから、1体ならいいんだが、たくさんあっても困るんだよな。」とおっしゃっておられました。
多くの方は、「かわいい」とか「たのしい」として作り始められます。
つちぼとけの場合は、毎月完成させますので、年間で考えると数十体の仏様が出来ます。
しかし、皆さんに聞くと、ほとんど手元に残っていないそうです。
一生懸命作っていると、友人知人から希望されて差し上げているそうです。
つちぼとけでは「救世利人」の精神でもって造仏をお願いしています。自分の幸せを願う仏様ではなく、人のために作らせていただく。その心が広がっていくことを願っています。
土仏師に合格されました方々には、「修行」としての仏様を造仏され、ますますのご精進を心より祈念申し上げます。
6月24日 横浜 パシフィコ横浜にて開催されています「フューネラルビジネスフェア2008」の招待状をいただきましたので、参加してまいりました。
みなとみらいにある展示会場は、熱気むんむんでたくさんの方々がお越しになっておられました。お坊さんの姿もチラホラ。
葬儀・法事・お墓のあり方。まさしく葬送のありかたが大きく変化していることを感じます。
葬儀は、家族葬が中心となり、ネット配信される。弔電も弔メールにかわり、メールでお悔やみを述べる。
お墓は、手元供養としてダイヤモンドやお地蔵様 サッカーボールやラグビーゴルフボールに似た骨壷に。旧来のお墓は不要とされていく。
仏壇は、思い出のみ強調され、仏様はそっちのけ。
実は、最近仏壇はあっても仏様がおられない家があります。仏壇は先祖の位牌を祀るものとしての認識しかなく、仏様(仏像)を迎えることを知らない方です。
本来は、仏様が中心で先祖の位牌は脇に置かせていただくもの。
いったいこれからの葬送はどうなっていくのだろうか?
お墓や仏壇は、日々の報恩感謝の心を培うものです。それも無くなってくる。命の軽視がどんどん進んでいく。
葬儀が変わっていく。お墓が変わっていく。私たち僧侶も危機感を持ち、これからどうしていけばよいか?
とても考えさせられました。
「死にたい。」と朝3時にお寺に電話があったのは、平成17年の秋ごろ
話しても話してもただ「死にたい」「どうして死んだらだめなの?」
それから毎日のように電話がなる。
こちらまで参ってしまいそうだ。申し訳ないが電話に出ないときもあった。
そんな方からお寺に写経が届きました。
本寿院では、毎朝7時に朝のお勤めをしていますが、その時に奉納されたお写経を一巻ずつ読み上げています。
偶然、今朝読み上げた写経がその方のものでありました。
毎日毎日一生懸命に写経されているのがその文字から読み取れる。
読み上げた後、何だかうれしくなりました。よかった。よかった。
あんなこともあった。こんな事もあった。今は、少しづつでも前に向いて歩いておられる。
私の好きな言葉に「結果よりがんばった自分」というのがあります。
失敗したっていい。いつも前を向いて歩いていきたい。
今日は、いい日になりそうです。