初訪。
久しぶりにプチ遠征にござる
今日のターゲットは竹岡式だ。早春のよく晴れた土曜日、南に向けてクルマを走らせる。
今回は今まで車窓からだけ見て知っていたこの一族にロック・オン。
そのものズバリの店名と、●●店、ゆーチェーン展開。
いかにも竹岡のブランド認知に便乗シてキたハイエナ資本系と思ってたンだが、
改めてwebを手繰ると、ンなに悪くなさそーで、
決め手になったのが地元の人たちで賑わうゆー情報。ん?いーかもしンない、と。
開店前に到着しクルマを停めると、直ぐに後続のクルマが数台続々。家族連れも。
inすれば、飾りッ気のない昭和の食堂然とした店内。スタッフは皆ご高齢の女性。
思わず膝を打った!
・富津の "梅" や "鈴" といー、袖ヶ浦の "寿" といー、皆そーぢゃない!?
・コレって地域に於ける竹岡ラーの立脚点そのものなンぢゃない!?
■ 『チャーシュー麺』 を、麺固めで。
スープはクリアーに優しげに仕立てられてて、じっくり味わえば、まごう事なき竹岡。
一般の概念で見てはならン。明鏡止水の静かな心でこそ見えてクるのだ。
表層を覆い尽くす大量の刻みタマネギの下から、固めの細麺をリフトして共に口中へ。
嗚呼、素晴らしきモノホンかな!悦びに吊り上がる眼を如何ともし難し。
竹岡にはもうひとつの巨大な愉しみがある。世に名高い ”チャー” にござる。
この店のは分厚くスライスした丸型のバラ・チャー。
トロリ・ホロリ・ジュワッ、脳天をツき抜ける官能。
それが、これホドずらりと丼縁に並ぶ。嗚呼、悦びに吊り上がる眼を如何ともし難し。
☆☆☆
前述した竹岡の立脚点についてなンだが-
竹岡式なんてブランディングをされる遥か昔から地域にあたりまえに存在したラーなのだ。
既成概念でミれば特異なスープも、内房南岸ではラーいえばこーゆーものだったのだ。
そして、前線で闘う男たちを銃後で支える地元のオバサンたち(遂に言ってしもた)が、
男たちの胃袋(地域の食堂)を担っていたゆー構図なのにござる。
その伝統が脈々と引き継がれて、途中参入?のこの店も、内容と共にそれを踏襲していて、
結果、モノホンの竹岡を提供シている、ゆーことだと思料する。
以上、私の妄想にお付き合いいただき、ありがとうございました。
初訪。
つい1週間ほど前(2/17)にオープンしたばかりの新店にござる。
新検見川駅を降りて線路を越える陸橋を渡ると目の前だ。
開店早々の大行列。駅から降りてくる地元の人たちが、皆驚いたよーな目で振り返っていく。
近づいて来て外メニューを眺めている人もいる。
店内にIN。あかるくスッキリとした和食割烹のような清潔感。
■ 『焼きあご煮干し濃厚らぁめん』をデフォで。今日は、なんと味玉サービス!
煮干しの店は多いが、あご(トビウオ)ゆーのはめずらしい。
昔赤坂であごラーを食したことがあり美味かったンで、選択の決め手になったのもココにござる。
着丼。やっぱりだ、現物は写真以上。これほどのカオはそーそーお目にかかれン。
トロリ・クリーミィなスープは煮干しのベースに焼きあごの香ばしいエッジ。
あごには野趣も込められていて自由自在な技術の高さが窺える。
コリパツ低加水の丸細麺に、このネットリとしたスープを絡めて口中へ。
もぉ〜気が遠くなるホドの至福にござる。
紛れもない、モノホンだ。正直、これホドだとは思わなンだ。
インパクト充分な大きなレア・チャーはこの丼の第二のカオ。凄いゼ、このチャーも。
しっとりとジューシー且つ食べ易く、技術の高さがココにも出ている。
今日は味玉に失敗したそーで無料とシた由だが、
なんの僅かに火が入り過ぎた程度で、これをNGとゆーなら他の店はどーなってシまうンだぃ。
繊維を断ち切るサクサク感が心地良い材木メンマ。隅々まで徹底的に気を抜かン真摯な姿勢。
青/白ネギと刻みタマネギのアクセントがこの丼全体を更に押し上げている。
☆☆☆
厨房で腕を振るうのは、ちょっと驚くホド若い青年。スタッフは恐らく家族のよーだ。
この青年、これホド若くして何処でこれホドの研鑽を積んだのだろう。
しかし、このレベルになると誰かから教えて貰って、なンて世界ぢゃないよーに思われる。
勿論一定の修行は積んだのだろうが、これは天性のものだ!凄い才能だ!
恐れ入りました。