絵本作家 かこさとしさんの本です。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、みないないのだけれども、
山で仲間の動物達と元気に暮らしているきつねのきんたちゃん。
その山が開発されてゴルフ場になり、きんたちゃんは人間に連れて行かれて、ペットのように暮らす事になります。
ある時、お屋敷でパーティが開かれて、大勢のお客さまがきたときに、どこからか懐かしいお母さんの匂いがしてきました。
その匂いは、なんとお客さまのえりまきになったお母さんの匂いなのです。
なんとかお母さんのそばに行きたいときんたちゃんが思ったその時、お屋敷が火事になり、
きんたちゃんはお母さんをくわえて、山へ逃げました。
そこで、最後のページ。
もしみなさんが、つきのきれいなよる、
あおい山のふもとにいったなら、
けがわにくるまったちいさなきつねが
ないているのにであうでしょう。
私は、最初、「けがわにくるまった小さなきつねがねているのにであうでしょう」と読んでいて、
たとえ、えりまきになってしまったとしても、お母さんに会えて、そのお母さんにくるまって 喜んでいるのかと感じたのですが、
そうでなくて、ないているということに気づいて、なんて悲しい話なんだと思いました。
物語なんだけど、きんたちゃんがかわいそうでなりません。
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作家のかこさとしさんは、1926年生まれ、現在91歳。
東京大学工学部応用化学科卒業。
生まれ故郷である福井県越前市に、『かこさとし ふるさと絵本館「砳」』があるそうです。
時によっては、一文字違いで・・・大変な違いが
このようなことがどこにでも転がっているのでしょうね
コメント、ありがとうございます。
本当ですね。
しっかり見聞きしないと、誤解しているような事があるかもです。