おしらべ日記

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歳をとるのも悪くないと思える人生作り

湖東【石馬寺】

2009年10月22日 | 
わりと急な、石段。

実母もいるので、ゆっくりゆっくり二人で登る誰もいない参道。
鬱蒼と茂り風の流れが全くない。
湿気が肩に重く纏わり付いて空気を押し割って進んでいく感じでとても苦しい。
あああ…なんて重たいんだろ、この体!
太り過ぎたわ(苦笑)

でも以前上った金剛輪寺よりはずっとましだ。

チャイム、と言うよりベルのけたたましい呼び鈴で出て来られた住職は驚くほど若かった。
まだこちらに来て一年、二十九歳、なかなか大変だそう。
ここの住職になってからも沢山勉強されたとか。
張り切り具合でよーっく分かりました。

間もなくみえる団体さんと一緒にお話をと薦められたが、あまり時間がないので勝手に回らせて頂くことにした。



やはり宝物館は好きじゃない。
何かが違う、仕方ないけど。
土の中から再びお姿を現したのはこんな所にしまわれてしまう為ではないはず。
さてこちらには阿弥陀さまや観音さん、四天王に大威徳明王がズラ~リと。
大威徳の牛が、怒られた時にシレ~っと目を外す粂たんそっくりで可愛いかった。
そして役行者のガリガリぶり!素敵(笑)
今でもこの辺りの木のウロの中で潜んでいるんじゃないかとか想像したり。

宝物館が気に入らないとかいいながらも楽しいんだよこれが(笑)



奥には立派な方丈
本尊の十一面千手観音は厨子の中で絶対秘仏。
お前立とその前に大きな涅槃図が掛けられていた。

静けさの中で、涅槃図の奥の奥をじっと見つめていると意識が遠退いてくるような…あぶないあぶない(笑)
ちょっと能のお囃子に酔っている気分に似ている。

やはりこの様な空気の中、見て感じてこその仏像なのですのですよ。。。(宝物館嫌いです)
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2 コメント

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Unknown (団子)
2009-10-23 17:09:58
石馬寺で息切れとは・・・重傷やなぁ~

ここは 対になった観音さんからよくぞ残っていたと思いますよ。
戦国時代の要所に位置する寺 焼失していても不思議でないのだけどね。

ここにも

松風や 山のたをりの 石馬てら
いさごのなみに 駒ぞやすらぐ

の御詠歌があって 頼めばいやいや書いてくれます。
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団子さん (ミロク)
2009-10-23 22:05:56
住職さんもおっしゃってました。

土や川に沈めて戦火から守った人々の願いや念を思うと私はどんな仏像も大切で愛おしく感じてきます。
だから余計に《展示》されている姿をみると遠くに感じられて寂しいのです。
なんて言うと、大概の興味のない人に引かれてしまうのですが
坊主嫌いの信長からしたら仏像なんて憎らしく気味が悪いだけなのでしょうかね~。
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