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「不届き」と「不埒(ふらち)」の違いは、命にかかわる問題

2012-08-03 07:37:20 | 落語・その他芸能一般

 

「不届き」と「不埒(ふらち)」の違いは、命にかかわる問題 
 冒頭の写真は・・町奉行所 
 

 「不届き」と「不埒(ふらち)」は、どう違うか、イヤどう違ったか? 江戸時代は、命にかかわる問題だったのだ。

 お奉行様が裁きを言い渡すときに、『そのほう、不届きにつき…』ときたら、追放刑以上の重い刑で、『そのほう、不埒につき…』ときたら手鎖以下の軽い刑だったのだ。

 江戸時代の刑罰で一般的(武士、僧侶、町人が対象)なものは重い順番に…
 死刑:死罪 下手人(げしにん) 斬罪 獄門 鋸引 火刑
 
遠島:
 追放:重追放 中追放 軽追放
 ○○払:江戸十里四方払 江戸払 所払 門前払
 敲(たたき):重敲 敲

 
庶民を対象に…
 手鎖:30日 50日 100日 吟味中手鎖 過怠手鎖
 
押し込・戸閉:
 過料:軽過料 重過料 応分過料 小間過料 村過料
 叱責:叱 急度叱(きっとしかり)

   以下略…となる。

 だから「不届き」だったら、追放刑以上、死罪も覚悟しなければならなかったのだ。
 現代の刑事裁判では裁判長が判決を言い渡す際に、通常は「有罪・無罪、刑は○○」という「判決主文」が先に読み上げられる。これにつづいて「判決理由」が長々と読み上げられるのだ。
 これが逆で「判決理由」が先に読み上げられたら、まず死刑か無期懲役の言い渡しが待っている ということと似ている。

 貴方(女)は、部長から『不届き…』と言われたことはない? 現代でよかったねえ、ホント。 

 

    

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