新幹線の「新大阪駅」の持ち主は誰か?・・江夏の気持ち
江夏が「日ハム」時代(?)に、ロッテ戦で有藤にサヨナラホームランを喫したことがあった。江夏の敗戦の弁、「何にも考えん奴には叶わんワ」。考え抜いた江夏の頭脳的ピッチングは、そんなことをまるで考えない有藤には通じなかった。江夏の悔しさが滲み出ている弁として記憶に残った。
ichizaもこれに似た気持ちを味わった。
その話の前提として、新幹線の「新大阪駅」の持ち主は誰か? という問題を話さなければならない。この質問は相当意地が悪い。鉄道の知識が‘なまじ’あると、簡単には答えられない問題だからだ。 『鉄道要覧』ではJR東海が東海道新幹線・東京-新大阪間を、JR西日本が山陽新幹線・新大阪-博多間を所有しているとある。
JR時刻表の「さくいん地図」には山陽新幹線・新大阪-新神戸間の境界が記載されていない。そこで「新大阪駅」の持ち主は誰かという問題が持ち上がる。
それは・・国鉄が分割されたときに遡る。JR分割に伴う起点と終点の謎のひとつだが、東海と西日本の土地の境界は京都-新大阪間に設定されたが、構造物の境界は新大阪-新神戸間に設定された。その結果、新大阪駅(構造物)はJR東海が持ち主となったのだ(詳しい理由は省略)。
さてそこで本題に戻ると・・ 鉄道の知識が全くなく、余計なことは考えないカミサンに聞いたら、即、持ち主は「JR東海」という回答が帰ってきた。正解ではあるが、カミサンに質問したichizaが浅はかだった。意地悪は通じなかったのだ。畏れ多くも畏くも、江夏と同じ気持ちを味わった次第。
blog 『名無しの権兵衛』