
もつ焼き:兵助 もつ・ホルモン・とんちゃん
京成・西船駅の直ぐ傍に、とても旨くて安い‘もつ焼き’を出す飲み屋がある。一人、¥2000もあれば、呑むだけ呑んで喰うだけ喰って満腹になる。だからファンが多い。
ところで、 「もつ」「ホルモン」「とんちゃん」・・この区別 がわかりますか? そこで調べてみた。
★「もつ」 →【{ぞうもつ(臓物)の略}鳥獣の料理で、内蔵などの称】(広辞苑)
★「ホルモン焼き」 →【豚などの臓物を小さく切って焼いたもの】(広辞苑)
(異説)として・・・
「ホルモン焼き」 →【ホルモン=ほおるもん(捨てるもの)と言うのは まことにうまく出来た話で、実際は戦後の日本で食糧難のときにスタミナのつく食べ物、スタミナ=ホルモン(いろんなホルモン物質と言う意味でのホルモン)、そこからきた】とある(後述「とんちゃん」参照)。
★「とんちゃん」→韓国語(朝鮮語)。韓国語では内蔵のことをチャンと発音する。心臓や肝臓なども何々チャン・・となるわけ。
「とんちゃん」だが、韓国語ではウンチのことをトンと言う。つまりウンチの入った内蔵ということで、腸全般のことを指す。これは牛・豚関係なく腸のこと。
小腸のことをソッチャン、大腸はテッチャン。腸にはまだ他にも部位があるが、これらすべての総称が「とんちゃん」。したがって日本ではちょっと勘違いして使われているかな??
戦後間もないころはどこでも食糧不足だった。九州・筑豊で起こった「とんちゃん」は、そんな世相の中、最初は「在日」の人たちの間で、やがて、それまで食べる習慣のなかった日本人、主に炭鉱労働者の間で好んで食べられるようになったようだ。
何しろ、安い、旨い、消化がよい、精がつく、と何拍子も揃っているわけで、徐々に広く一般家庭にまで浸透していったというのである。
京成・西船駅近くのこの店の名は「兵助」(冒頭の写真)という。競馬開催日には、場所柄‘中山競馬場’帰りの客が比較的大勢来る。
みんな、“ウン”を付けに来るのだな…ウン。
もつ焼き専門の店であり、カウンターは、せいぜい10名くらいしか収容できないが、奥に小上がり(座敷)があって、十数名は座れる。
先ずは、もつ焼きを堪能してください。塩とタレとどちらにしますか?
先日も7人の爺仲間が集まり、ウマイウマイと煮込み7個ともつ焼き80本を平らげた。
呑みも呑んだり、ビールの中ビン8本と焼酎のボトル2本。それでお一人様¥2300也。近頃のオトッツアンは元気だねえ……
ゲェエ~ップ! これは失礼!