へしこ
‘鯖街道 花折’のblog(旅・鉄道・グルメ… / 2005-07-07 23:34:59)は既に掲載している。今回は京都本店ではなく、上木屋町店である若狭料理・松長花折で昼食を摂った。
鮨だけを出す本店(葵橋東詰)と異なり、上木屋町店は懐石風の小料理とセットで出してくれる。本店とは違った楽しみ方が出来る。
’鯖街道 花折’は京都に数店舗あるが、それぞれ個性があるようだ。たとえば、祇園店は甘味が得意であるとかいった風に…。
上木屋町店では、昼の弁当を食べた。二段重ねの重箱に鮨と懐石風の小料理が盛りつけられていた。鮨は、鯖寿司、鯖の箱鮨、ぐぢ(甘鯛)の鮨だった。
鯖の箱鮨は、鮨飯の上に焼き鯖の身をほぐしたものと卵焼きを乗せ箱鮨にしたもの。まさに京都ならではの洗練された味だった。
ぐぢは言う及ぶまい。高級魚のぐぢが入った蒲鉾がどれだけ高価か、仙台で値段を見れば一目瞭然だ。ぐぢの鮨は上品この上なく、まさに京風の極致と言えよう。
それらが少しずつ入っているのだから、値段はそんなに高価ではない。昼餉としては、まずリーゾナブルな範囲内だろう。
しかし、次回は夜訪れて、是非一杯やりたいものだ。へしこがお目当てだからだ。上木屋町店では、へしこを出してくれる。
へしことは、新鮮な鯖などを一旦塩漬けにした後、更に一年以上糠に漬けたものである。匂いも強烈だが、珍味であることは間違いない。これで一杯やったら堪えられないだろう。次回以降の楽しみにとっておきたい。
ただ些か残念なのは、本店でも上木屋町店でも鯖の熟鮓は take out なら売ってくれるのに、店では食べさせてもらえないことだ。何故か? 理由は簡単だ。あまりに匂いが強烈だからだ。
上方の「へしこ」や(各種の)「熟鮓」に対して、関東には「くさやの干物」がある。これは、ウナトトの東西、親子丼の東西に続く第3弾「匂い強烈食品の東西」を、いずれは書かねばなるまい。
06.09.26
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