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「ごんぎつね」の故郷、ヒガンバナ見頃 愛知・半田
新美南吉 が生まれ育った愛知県半田市岩滑(やなべ)の矢勝(やかち)川堤で、約200万本のヒガンバナが見頃を迎えた。
矢勝川は、南吉が童話に描いた舞台の一つ。代表作「ごんぎつね」 にヒガンバナが登場する場面にちなんで、地元住民たちが約20年前、東西約1.5キロにわたって球根を植え、手入れを続けている。
ヒガンバナは彼岸花と書く。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)……のことだ。彼岸の頃に咲くから、この名前が付いたという。
そして彼岸が過ぎると、跡形もなく姿を消す。その他、この花はいろいろな名前を持っている。
死人花、捨子花、幽霊花、地獄花、狐花、耳だれ花、ハミズハナミズ……毒花とまでいわれている。どうしてこんな名前が付いたのか、疑問だ。
なかなか見事な花だと思うのだが……山口百恵の『曼珠沙華』 の唄も、このような日本人の感性を現している。
補足;「曼珠沙華」の読みは、まんじゅしゃげ or まんじゅしゃか の両方があるようだ。辞書により扱いが若干異なる。もともと仏教用語であり、梵語のマンジュウシャカ・・天上に咲くというハナの名称が語源・・広辞苑。