還り見れば酔生夢死か?

80歳代の聾人でネットの話題を書いています。足が悪いので家で得ることが出来るネット情報と私自身の唯我独尊の偏向文です。

あと一尺?

2012-03-26 03:04:11 | 建築
我輩の家は昭和の終りの頃の建売住宅でおかしな話であるが余り出来はよくない。

当時は大手住宅業者による宅造開発と開発された宅造地に建てる住宅の建売が盛んな時であつた。

それまでは11階建てのマンションの四階に住んでいた。エレベーターを使わないで生活できる最上階である。ところが百年に一度と言われる洪水に見舞われマンションは黄色い水に50cm~60cmも浸かってしまい一歩も外に出られなくなった。しかし幸いに停電もなく地下貯水槽も防水蓋による効果で水道水は使えた。

それでカミさんはこのようなことが又あることは嫌だと高地の一軒家を探し始めたようだ。

ある日曜日にカミさんに連れられて、この小高い住宅地に案内されたが既に数軒は売れていたが未だ かなりの家が売れ残っていた。その内から日当たり、全面道路、家への出入り状態、などを見てこの家を決めたのだ。

それから早くも30年経った。家はかなり傷んできたが かく言う我輩も歳を取り満身創痍となった。

今更 この家を修理しても仕方ない。後は娘どもに任せようと思っている。

最近 富に感じるのは「あと一尺」である。

何が一尺?かと言うと住居空間である。

「天井の高さ」「廊下の幅」「トイレ室の奥行きと幅」それに「各部屋の広さ特に台所」更に言えば「玄関の幅」 等である。

欲をいえば切がないが、あと「5寸欲しい」と言えば「出入り口の幅と高さ」「押入れの幅と奥行き」「階段の幅」「浴室」← これは数年前に改築した。

これらを纏めると現在の天井高は2350mm,廊下の幅:780mm 部屋は狭いの一言で台所の幅:2180mm が現在の寸法であるが何れも寸足らずである。

購入の時は主として設計図を見て判断したが なまじっか現役時代 ちょっと であるが住宅設計の経験が邪魔をした。

各部屋の寸法や天井高を見て「ああ・・このくらいの寸法なら・・・」と思ったのである。

日本住宅のモジュールが頭にコビリ付いていてそれで判断したのだ。

申し訳ないが半世紀以上も前に我輩が設計した家はさぞかし住みにくいことだろうと想像した。勿論 施工主との打ち合わせは十分にしてのことであるが・・・

「廊下の幅はもう少し広げたほうがいいですよ」「物入れは造り付けにされ、部屋をもう少し広くされたら・・」など言う実経験も無かった。

悔やまれることばかりである。

いまや「文化住宅」と言う寸詰まりの家で我慢の連続であり慢性化している。

悪いことに我輩のだらしない性格が悪循環している。

と言うことで今は家の寿命とともに一緒に生きようと思っているが・・・。


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しあわせのトンボ:歳月と足音=近藤勝重 (毎日新聞:しあわせのトンボ)   

http://mainichi.jp/select/opinion/kondo/news/20120323dde012070030000c.html 以下全文

しあわせのトンボ:歳月と足音=近藤勝重

 あるところで、「就活」はともかく、「婚活」という言葉はどうもなじめない、と言うと、こう言う人がいた。「就活で良い企業に決まる。婚活で良い相手に出会う。女性の婚活は永久就職を求めている面もあるわけだから、同じようなもんじゃないですか」

 時に聞く感想だが、不況下、結婚が昔のように永久就職と言える状況にあるとは思えない。異なる個性が同じ屋根の下で暮らせば、疲れもするし、倦(う)みもする。ささいなことから離婚の2文字を口走ったというある男の話は、こんなケースだ。

 男が部屋でスリッパを脱いで再び履こうとすると、必ずきれいにそろえてある。トイレや風呂から出ても、スリッパはいつも履きやすいようにそろえられている。初めの頃は気に留めていなかったが、そのうち妻の目がいつも自分に張り付いているように感じ、「……別れたい」と思ったという。

 精神的な要因、例えば「私の人生、こんな毎日で終わるのかしら」などと奥さんの方が思い始めたりすると、事は深刻だ。臨床心理の第一人者だった河合隼雄氏が熟年離婚の事例で書いておられた。<ある離婚した女性が言いました。「毎日必ず同じ時間に夫が帰ってくる。その足音を聞くとたまらなかった」と>

 昔、はやった歌に♪足音だけであなたがわかる……という歌詞があったが、結婚後の歳月は恋愛期には心をときめかせた足音をも、気がめいる音に変えてしまうことがあるわけだ。

 週刊誌の編集長をしていた90年代半ば、電車のつり広告で「人妻よ!早く家に帰れ」という他誌の見出しを見たことがある。またその後、「中年よ、妻子を抱け」というパロディー冗句を某誌で見た。共にそのセンスに舌を巻きつつ当時、珍しくなくなっていた熟年離婚の現実を垣間見る感を覚えた。

 ところで披露宴のスピーチに「新しい門出」とか「めでたくゴールイン」という決まり文句がある。しかし婚活が首尾よくいって結婚となっても、実態に即して言えば、障害レースのスタート台に立ったというぐらいに思ってちょうどいいのではなかろうか。結婚そのものについてはぼくごときが言うのも何なので、河合氏が結婚について語った言葉を付記したい。「先に横たわるコースが前もってわかっていたら、二人ともスタートすることはなかったであろうと言いたいほどのレースの幕開けなのである」(専門編集委員)

毎日新聞 2012年3月23日 東京夕刊

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つぶやき

 ↑ >男が部屋でスリッパを脱いで再び履こうとすると、必ずきれいにそろえてある。トイレや風呂から出ても、スリッパはいつも履きやすいようにそろえられている。初めの頃は気に留めていなかったが、そのうち妻の目がいつも自分に張り付いているように感じ、「……別れたい」と思ったという。
 
 ↑ 鬱陶しいだろうね。新婚なら いざ 知らず。幸か不幸か?我が家では我輩が穴の開いた靴下を履いていてもカミさんは何も感じないらしい?「孔が開いたぞ 繕って呉れ」と言うと以前は繕ってくれたが最近は無視されてきた。

靴下に孔が透くのは普通の出来事で繕うのにも飽きたらしい?

 しかしそうなると、なんで?となる?でも今更ね~どう すればいい?・・・と言うことで このままの生活を続けるしかない。

仕方なく我輩は新しい靴下を孔あき靴下の上に重ねて履いている。

何故 新しい靴下を重ねて履いているか?は 今 使用して履いている靴下は 膝まである圧迫ソックスであり もう廃盤になり販売をしていない。替わりに売り出された靴下は靴下でなくサポーターでありサイズが合わない。小さ過ぎるのだ

新しいサポーターは10分も履いておれない。足が痺れてくる。

ことによると この圧迫ソックスがなくなり使えなくなった時が我輩の寿命が切れる時かも?

住宅とは関係ない「つぶやき」となったが現在の一般的 日本住宅の基準寸法は世界でも最悪の代表とされている。多分 遠からず基準寸法が改正されるのでは?

我輩が習った敷居~鴨居の高さ5尺7寸では大方の人が頭をぶつける。畳みも4尺×8尺にしたい  「家の値段が上る」と言う問題ではない。

先ず生活に安らぎの空間を造ることが一番だ。

高い天井・・・夢だな~~ 

あの世で天井から一本の細い糸がするすると・・・な~んて。

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2 コメント

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バリアフリー (ひろし爺1840)
2012-03-26 09:08:36
!(^^)!Osamuさん、お早うございます!
確かに当時の木造住宅は狭間作りで天井高も低かったですね。
年を取って来ると最大の不便さは足が上がりにくくなるのでバリアフリーでない事ですね。
我が家も床を二重張りにするなどして少しは段差を解消しています。
自分の代だけもてばよしかと女房と話してます。

('_')今朝は長崎ぶらり旅で平和公園に行った時の様子をアップしましたのでご覧頂ければ幸せます。
('_')それではまた水曜日にお伺いさせて頂きますね。
!(^^)!Gooブログへ来訪コメントを、お待ちしていま~す!・・・バイ!バ~ィ!
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ひろし爺1840 さんへ (osamu)
2012-03-27 13:39:23
家の基本寸法が大正時代の基準のようで、それをそのまま使って住宅設計をしていたようです。高さ制限の31mなど いい例です。関東大震災後 造られた「市街地 建築物法?」で高さ制限が100尺になっています。100尺=31m です。こういうのが多いですよ。

現代は日本人も欧米人に負けていません。大きくなりました。女性でも私より背の高い女性はわんさかいますからね~ 歳を取れば数mmの段差でも蹴躓きます。浴室で滑って転ばれる方も多いと聞いています。お互いに気をつけましょう。
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