先日テレビを見ていたら・・・旅館業界の衰退の話がありました。
旅館業 たしかにヤバイ感じですよね。どこも流行っていないというか
流行っていないことに”納得”するような廃れ具合。
こりゃ客が来なくて当然だな、と誰が見ても分かるのに分かっていないのは
旅館側だけなのですよね。
その旅館たち・・・ビジネスが上手く行かないわけは、一目瞭然。
隣の温泉地同士、地元同士でいがみ合い、片方が「○○温泉」と書けば
他方が「元祖○○温泉」と書く・・・。消費者から見たら、内輪揉め。
確か九州の農業も同じでした。九州全体で農業を効率化できないわけは
「おらが県が一番!」と各県が対立し、協力するということが事実上不可能だから・・・。
この人たちが上手く行かないのは当然なのです。それは温泉宿を経営している
のに一度も他の宿に泊まったことが無いから・・・・
広い視野、なんて言葉はまったく念頭にないでしょう。
それに消費者がどう思うか?ということもないでしょう。
■ 新しい田舎
海外で出会う若者の多くが「どうして海外に出たの?」という問いに
「視野の狭い大人になりたくないから」と答えてくれます。
確かにそうだなぁ・・・と思います。
しかし今日本に帰国してどうでしょうか?かの旅館業界が視野が広く
なった若者を受け入れる器があるでしょうか?ないよなぁ・・・
だから彼らは帰ってきたくても帰ってこれないんですよね。
今は”農ガール”などもてはやされ、日本でも田舎暮らしブームで
回帰が始まっています。
でも、良く考えてみると、高度経済成長期に都会へ出てきた若者が捨てたもの・・・。
それはこうした視野狭窄、「田舎モノ根性」だったんですよね。
今でもそうした世界はしっかり残っていて、TVにだって出ている。
興味や関心が自分の半径5メートルしかなく、隣人の生活を詮索し、
足を引っ張り合って生きる、小さな”監視社会”。
今の地方都市に生まれ育つリスクというのは、そういう意味で世界が狭くなることですね。
だから、地方都市の人は一度はきちんと世界なり、都会なりに出て行くことは
意味があると思います。
ただ時代的なメリットでインターネット一本で色々と情報が入ってきますから、世界が狭い人になりさえしなければ、弊害は小さくできる。
そういう意味では世界のどこかにワーホリしたり留学したりすることは
小さな世界で大きな視野を持つためには仕方がない代償と言える
かもしれません。しかし、一旦視野が広がった人にとっては、
都会から回帰して、またとない生活チャンスかもしれませんよね。
■ 国際感覚とは何か?
もし 世界中で誰もが好きなところに住んでいい、となったら一体どういうことに
なるのかなぁ・・・なんて想像してみます。
日本は移民政策を持たないので、関係ありませんが、移民政策を持つ各国は
まさに人気投票です。
そういう視点で自分の国を見てみたことがありますか?
日本なんて、誰もが大挙して押し寄せてきちゃって大変なことになると思うんですよね・・・
理由1 土地と気候 ・・・無償のインフラ
なんてったって水が一杯。遭難したらまず何を確保します?水でしょう?
人間が生きていくのに不可欠なもの・・・それは水。
そして、暑すぎもせず、寒すぎもしない気候。
それによって生産可能な食糧とすぐに再生する自然。
日本の気候や自然を人間に例えると、新陳代謝が早い若者みたいです。
雑草を根絶やしにしようとしても無理!ってくらい、力強い。
理由2 国土が狭い ・・・有償のインフラ
これは低インフラコストにつながります。日本ほどインフラ集積が容易な土地
はめったにないのでは?光ファイバー網はあっという間に日本を席巻しましたが
アメリカやオーストラリアはどうでしょう?
国が大きいということはインフラの質の部分は妥協が必要ということです。
小さいおかげ、は他にもあります。 都市が集積していることでインフラコストが
小さく住みます。本来それで浮いたコストは、労働力短縮などに向けられて
しかるべきだったのでしょうが、モノの豊かさに向いたようです。
日本人は物質的には世界でもまれに見るおモノ持ち。個人の消費生活は豊かです。
それから利便性です。おかげで、海や山まですぐ。
甲府なら2時間もあれば八ヶ岳についちゃいます。東京からだって4時間。
アメリカやオーストラリアなら、ちょっとしたお出かけが500Km!
5~6時間車に乗るのが普通です。
理由3 平和
最近の世界は物騒です。メルボルンではコロンビアの人が親しく話しかけてくれたの
ですが、コロンビアでは殺人犯の検挙率が低く、100人に一人殺されているそうです!
んな物騒なところ、誰だって住みたくありません。
理由4 人種問題が無い
というのは本当は、当てはまらないかもしれません。というのはジェイソンの事例があるから・・・。
ジェイソン君とは、東京のIELTS会場で知り合いました。フィリピン系日本人の彼は
やっぱり日本で生きるのはつらく、オーストラリアに移住するそうでした・・・
ただ一般的な話で行くと日本では特定の人種を狙った狙撃事件などは無いはずです。
日本ではこうしたMigrationStudyについてはほとんど認識が無いので、これはメリット
というより、恥ずかしい無知かもしれません。
以前カンザスで出張中、人種的な差別を受けたのに、同僚達はそれに気がつかないという
おめでたさも実感しました。
というワケで、日本は相対的にかなり豊かな国です。知っている通り。
しかし、問題は日本的ペシミシズムにあります。
旅館業 たしかにヤバイ感じですよね。どこも流行っていないというか
流行っていないことに”納得”するような廃れ具合。
こりゃ客が来なくて当然だな、と誰が見ても分かるのに分かっていないのは
旅館側だけなのですよね。
その旅館たち・・・ビジネスが上手く行かないわけは、一目瞭然。
隣の温泉地同士、地元同士でいがみ合い、片方が「○○温泉」と書けば
他方が「元祖○○温泉」と書く・・・。消費者から見たら、内輪揉め。
確か九州の農業も同じでした。九州全体で農業を効率化できないわけは
「おらが県が一番!」と各県が対立し、協力するということが事実上不可能だから・・・。
この人たちが上手く行かないのは当然なのです。それは温泉宿を経営している
のに一度も他の宿に泊まったことが無いから・・・・
広い視野、なんて言葉はまったく念頭にないでしょう。
それに消費者がどう思うか?ということもないでしょう。
■ 新しい田舎
海外で出会う若者の多くが「どうして海外に出たの?」という問いに
「視野の狭い大人になりたくないから」と答えてくれます。
確かにそうだなぁ・・・と思います。
しかし今日本に帰国してどうでしょうか?かの旅館業界が視野が広く
なった若者を受け入れる器があるでしょうか?ないよなぁ・・・
だから彼らは帰ってきたくても帰ってこれないんですよね。
今は”農ガール”などもてはやされ、日本でも田舎暮らしブームで
回帰が始まっています。
でも、良く考えてみると、高度経済成長期に都会へ出てきた若者が捨てたもの・・・。
それはこうした視野狭窄、「田舎モノ根性」だったんですよね。
今でもそうした世界はしっかり残っていて、TVにだって出ている。
興味や関心が自分の半径5メートルしかなく、隣人の生活を詮索し、
足を引っ張り合って生きる、小さな”監視社会”。
今の地方都市に生まれ育つリスクというのは、そういう意味で世界が狭くなることですね。
だから、地方都市の人は一度はきちんと世界なり、都会なりに出て行くことは
意味があると思います。
ただ時代的なメリットでインターネット一本で色々と情報が入ってきますから、世界が狭い人になりさえしなければ、弊害は小さくできる。
そういう意味では世界のどこかにワーホリしたり留学したりすることは
小さな世界で大きな視野を持つためには仕方がない代償と言える
かもしれません。しかし、一旦視野が広がった人にとっては、
都会から回帰して、またとない生活チャンスかもしれませんよね。
■ 国際感覚とは何か?
もし 世界中で誰もが好きなところに住んでいい、となったら一体どういうことに
なるのかなぁ・・・なんて想像してみます。
日本は移民政策を持たないので、関係ありませんが、移民政策を持つ各国は
まさに人気投票です。
そういう視点で自分の国を見てみたことがありますか?
日本なんて、誰もが大挙して押し寄せてきちゃって大変なことになると思うんですよね・・・
理由1 土地と気候 ・・・無償のインフラ
なんてったって水が一杯。遭難したらまず何を確保します?水でしょう?
人間が生きていくのに不可欠なもの・・・それは水。
そして、暑すぎもせず、寒すぎもしない気候。
それによって生産可能な食糧とすぐに再生する自然。
日本の気候や自然を人間に例えると、新陳代謝が早い若者みたいです。
雑草を根絶やしにしようとしても無理!ってくらい、力強い。
理由2 国土が狭い ・・・有償のインフラ
これは低インフラコストにつながります。日本ほどインフラ集積が容易な土地
はめったにないのでは?光ファイバー網はあっという間に日本を席巻しましたが
アメリカやオーストラリアはどうでしょう?
国が大きいということはインフラの質の部分は妥協が必要ということです。
小さいおかげ、は他にもあります。 都市が集積していることでインフラコストが
小さく住みます。本来それで浮いたコストは、労働力短縮などに向けられて
しかるべきだったのでしょうが、モノの豊かさに向いたようです。
日本人は物質的には世界でもまれに見るおモノ持ち。個人の消費生活は豊かです。
それから利便性です。おかげで、海や山まですぐ。
甲府なら2時間もあれば八ヶ岳についちゃいます。東京からだって4時間。
アメリカやオーストラリアなら、ちょっとしたお出かけが500Km!
5~6時間車に乗るのが普通です。
理由3 平和
最近の世界は物騒です。メルボルンではコロンビアの人が親しく話しかけてくれたの
ですが、コロンビアでは殺人犯の検挙率が低く、100人に一人殺されているそうです!
んな物騒なところ、誰だって住みたくありません。
理由4 人種問題が無い
というのは本当は、当てはまらないかもしれません。というのはジェイソンの事例があるから・・・。
ジェイソン君とは、東京のIELTS会場で知り合いました。フィリピン系日本人の彼は
やっぱり日本で生きるのはつらく、オーストラリアに移住するそうでした・・・
ただ一般的な話で行くと日本では特定の人種を狙った狙撃事件などは無いはずです。
日本ではこうしたMigrationStudyについてはほとんど認識が無いので、これはメリット
というより、恥ずかしい無知かもしれません。
以前カンザスで出張中、人種的な差別を受けたのに、同僚達はそれに気がつかないという
おめでたさも実感しました。
というワケで、日本は相対的にかなり豊かな国です。知っている通り。
しかし、問題は日本的ペシミシズムにあります。