大阪フレンズ手話サークル

毎月第2日曜日14:00~16:30まで。大阪にて福島区民センターを中心に活動中

フレンズ活動報告 2006/5/17(水) 2nd stage「3次元(3D)空間な手話」

2006-05-17 20:53:58 | ふれんずNEWS



先日は、ご来場頂き、まことにありがとうございました。
雨が降っていたからなのか、人は少なかったのですが、その分濃いサークル活動ができたのではないでしょうか。

今回のコンセプトは、3D、つまり3次元。そう、手話はまさしく3次元の空間を楽しむことが出来る言語です。

例えば、道を教えてあげるとき、位置ある程度空間を使った表現できると、伝えやすかったりします。
それに、同じ手の形でも位置によって意味もかわっちゃったり。
あと「挨拶」の表現。両手の人差し指を立てておりまげるんだけど、通訳のときは胸くらいの高さで横に並べておりまげる。でも会話のときって片方の指を相手側に持っていって向かい合わせに両指をおりまげてあげると、なんか親しみもてる気がしません???

手話と言う言葉を文法的にとらえちゃうと、「なんだよややこしい!」って話になるんですが、感覚的に捕らえてもらうと、結構これが逆におもしろいなあと思える表現手段でもあります
。特にみなさん、基本的な表現はたいだい覚えている方が多いし、初心者の方であれば、早い段階でこの感覚をしってもらうと逆に楽しいのではないかと。

さて、1回目の企画は、「魁!空間塾」と、某漫画から拝借したネーミング・・で空間を使うこととは何か、ということを例を挙げて示しました。

1つ目は、○○定食を空間の上に表すというもの。
てら君が示したのは、「たこ焼き定食」。んなんあるのか?と議論が戦わされましたが、とにかくてらの実演。
「えー、ここらへんに箸があってー、で、左下にごはんがおいてあって・・・右の真ん中にたこ焼きがあって・・・・右上におみそ汁があって・・・」と、こんな感じでした。文に書けば、なんのこっちゃ、と言われても仕方ない文章です。・・・が、空間になんていうのかな、頭に浮かべたたこ焼き定食のイメージをそのまま空間の上で表すというものです。きっちり、手話単語、たとえば「右」「左」「上」「下」とかそういうものを使うとごちゃごちゃして逆にわかりにくいですよね。そうではなくて、空間のだいだいの位置に当てはめて表していくのです。そうすると分かるような気がしませんか?

2つ目は次の文章を空間の上で表すというもの。

「私は朝、学校に行って勉強しました。 昼、図書館に行って本を読みました。 夕方、マクドでバイトしました。」

さて、みんなならどう表すでしょうか。愚直に手話単語を並べて表しますか?
もちろん、普通に表してもいいのですが、位置関係をうまく使うことで、わかりやすくすることが出来ます。

てらくんの実演では、

向かって左の空間に、「私は朝、学校に行って勉強しました」を表し、そこから真ん中で「図書館に行って本を読みました」を表す。このときに、真ん中に先に「図書館」をおいて、次に左から真ん中へ「行く」をあらわすのがコツです。で、次は右の空間に「マクド」をおいて、「バイトをしました」と表す。

こういった工夫をすることで、ちょっと手話がわかりやすくなるのです。

3つめは、複数人の会話をひとりで表現するというものです。
サザエさんとフネおばあちゃんと私という感じで。
会話の内容は忘れましたが、・・・
「今日の晩ご飯、何にするの?」とサザエさんがいうと、「今日はお鍋にしようかしら」とフネおばあちゃんが言いました。」っていうのを手話で表すのです。

ここでは「言う」「言われる」という位置関係をきっちりすることで誰が何を言い、誰が何を言ったのかを区別することが重要です。
そこで、1回目の企画は終了~。

2回目の企画は、「夜のフレンズ歌舞伎町ツアー」。

プリンスが「謎のマッサージ店」、さちが「謎の占い師」、てらが「アヤシイオカマバー」、アツが「おかしなホストクラブ」ラーメンが「神出鬼没のたこやきや」を担当し、それぞれ5分間、セールストークを繰り広げます。
お客様は3つのグループに分かれ、それぞれ自由にツアーをし、上でやった空間の手話を用いて体験談を発表してもらいました。
結局、ラーメンはたこ焼き屋さんできませんでしたが・・・

プリンス「どこ凝ってるの?」「サービスコース、いくつかあるねんけど。」「お金ないなら出てけ!」が口癖だったようです。
さち「サイコロ」と「数」を使った占いが好評だったようです。
てら「アヤシイ者たちがアヤシイ雰囲気を醸し出していたようです。
アツ「サービスと称して勝手にシャンパンタワーを実施。
それでいてがめついわけでもないが、結局アヤシイ雰囲気を与えていたようです。

とまぁ、こんな感じでセールストークを展開していました。
一番人気があったのは、プリンスのお店。次にてらのお店とさちのお店。最後にアツのお店でした。
まぁあまり関係ないかもですけどね。(くそ・・・)

発表では、空間塾で習ったことを駆使してもらいました。
すばり。
「それぞれの店の位置関係を空間で表してもらう」
「それぞれのお店でしゃべったことを空間の位置関係で表してもらう」
ことを中心としました。

結果、3グループともおもしろい手話で発表してくれました。
1グループは、店の位置関係、そしてしゃべったことの2つを二人でそれぞれ担当して発表してくれました。
ホストを、「バラを捧げる」仕草で表してるのがユニークでした。
2グループ目はお一人。シャンパンタワーを私が表したとおりにやっていたのが興味深かったですね。
3グループ目は、オカマバーでのお話が・・・すげえ。
「あらん、また来てくれはったん?」
「あたりまえよ、あたし、本当はオカマなんだもの」
「あたし、知ってたわ、同類ってこと。私の目はごまかせないわよ」・・・・・
・・・・アヤシイ会話ですな・・・・

お次はいつもの「多事争論」。
らーめんが担当。というわけでらーめんの趣味のインラインスケートのお話。
知らない世界というのは、なかなか興味をもたれるものですね!
インラインスケートのお話がもっと聞きたい方はらーめんのブログへいらっしゃ~い!

とまぁこんなおもしろい例会になりました。