軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

イタリアサラダ野菜、何種類あると・・・?

2008-05-31 21:49:18 | Weblog
越冬して、さらに逞しく成長し、そろそろ収穫期を迎える色とりどりのイタリアサラダ野菜が再び登場と相成りました。

これで、10種類あるんですよ。名前をあげると、皆さんに、舌を噛みそうな名前だね~と言われるので・・・(笑)。

先日、いつもお世話になってるOさんが、妻のお気に入りの美味しい手造り味噌を携えて農園に見え、華やかに咲き誇る?野菜達をしきりに関心しながら眺めていました。

その際、育てているまだまだ小さな苗をみて、「これ、なんと言うの」と聞くので

これは、「チーマ・デ・ラーパ(CIMA DI RAPA)と言って、日本版菜の花とも言うべきイタリア野菜なんですよ」と言ったら

Oさん、「いつも、イタリア語で野菜の名前を最後まできっちりと言うけれど、良く憶えているねぇ~、俺なんかとても覚えられないなぁ~」と。

そこで、私は「自分の子供の名前を忘れる親はいないんじゃないでしょうか」と。

このサラダ野菜は、来月、コンサルタント会社が撮影に来るのでそれまで食べるのはお預けです。

初物はいつも、最初に妻と一緒に頂いているのでゴザイマ~ス。








ハーブの園 その3

2008-05-30 22:50:14 | Weblog
ハーブ達も、いよいよ元気づいてきました。

オレガノ、ペパーミント、セージ、タイム、ロ-マンカモミール、マシュマロー、ディル、フェンネルなど。

そんなハーブ達の中で、とりわけ元気に成長しているのがラムズイヤーとシブレット。

ラムズイヤーは、妻が、昨年新ハーブガーデン作りのため装いを改めてあげたものであり、シブレットは、私がやはり昨年株分けしてあげたもの。

どちらも、この標高の高い浅間山麓の気候風土がよほど気に入ったのでしょうね。しかも、お互い隣り合わせということも手伝って美を競い合うかのように成長しています。

人間も、ライバル(好敵手)を持つべきだ、とよく言われますよね。刺激し合い、競い合い、切磋琢磨し、結果としてお互い成長する。

植物も、きっとそうなのかも知れませんね。

今、植物の成長過程におけるライバル意識?といったことについて関心をもっていて様々実験中です。成果については、また、後ほど。

さて、写真のラムズイヤーとシブレット、どちらが先に開花すると思いますか?
先後については、また後でお知らせします。






森の家の前の通りは・・・その2

2008-05-29 08:04:33 | Weblog
前回の(5月2日でしたから、まだ1ヶ月経ってないのですね)「森の家の前の通り」の写真と較べて見て下さい。

いよいよ、森の家一帯に新緑の季節がやってきました。カッコウの初鳴きも、そして山蝉までも鳴き始めました。

山蝉は、体長3センチほどのとても可愛い蝉で、この新緑の時季、よく晴れて気温が上がりはじめる時刻になるといっせいに鳴き始めます。もう、大合唱・・・。窓を開けると電話の声が聞き取りにくくなるくらい。

森の家の玄関先には、樹齢70~80年ほどの天然のカラマツや栗などの木が立っていますが、それらの木にはたくさんの蝉が止まっていて、近づいても逃げようとしないので簡単に捕まえることができます。

先日、こんなことがありました。
キッチンで夕食の準備をしていた妻が、私に声をかけ、指して「ちょっと、見て下さい・・・」と。なんと、食器の水切りカゴに蝉がとまっていたのです。

農園に出かける時に、日光消毒のためバルコニーに出して置いた食器カゴに止まっていたというわけ。逃げようともせず、カゴに止まったまま一緒に家の中にお入りになり・・・。

もちろん、再び、森の中に帰ってもらったことは言うまでもありません。、

金メダルを目指して・・・レッドロメインレタス

2008-05-27 23:31:12 | Weblog
写真のとおり、東京生まれで幼少期まで東京で育ったレッドロメインレタスが、今標高1100Mの軽井沢の我が農園で健やかに生育し続けている。

苗を植えつけてから、2週間くらいは沈黙していた。そうだろうと思う。あまりに環境が違いすぎるから。美しくも厳しい自然環境にさぞかし驚いたことであろう。

でも、耐え抜いたようだ。もう大丈夫。化学肥料も貰えず、ビニールマルチで保護もして貰えず露地で逞しく成長している。

ロメインレタスはローマ時代から食べられていたようで(それでロメインという名がついたと)、原産地はエーゲ海のコス島だそうだ。それでコスレタスとも言われている。

ロメインレタスは二種類ある。レッドとグリーン。
私は、両方育てているが、どちらも人気がある。グリーンはイタリアの種で「ROMANA」。

レッドは、グリーンより歯ごたえが柔らかく、ジューシーだ。葉は浅間の強烈な太陽と清澄な大気のおかげで艶があり赤みが深く、サラダにアクセントが加わりとても美しい。

浅間の大自然とオーナーの愛。オリムピックで金メダルを目指す。頑張れ!レッドロメイン。

ハーブの園  その2

2008-05-26 08:44:26 | Weblog
wild Strawberry。

女性の皆さんに大変関心を持たれているハーブの一つで、ご存知の方が多いと思います。

テレビでも、私は見ていませんが、取り上げられたそうですね。
恋愛中の女性が苗を買って育て実を生らせたら結婚できたとか、その女性から株を分けて貰って育て実を生らせたらやはりその女性もスピード結婚できたとか。

ヨーロッパではLucky&Love(幸運と幸せ)を運ぶと言われ、アメリカではMiracle(奇跡)を呼ぶと、何世紀にも亘って幸せを呼んだり愛を実らせたりする伝説があるそうです。

農園には多種類のハーブが、それも多年草のものが多く育ってます。
そんなハーブ達の中でも、ワイルドストロベリーは早くから育てており、言わば古参の部類に入ります。何もしなくても、酷寒の冬を越して、写真のように毎年芽吹いてくれます。

普通のイチゴより実も葉も小ぶりで、茎に赤い実が次々とつきます。
見た感じがいかにも野生の趣です。北海道では帰化して繁殖しているそうで、そこで和名はエゾヘビイチゴ。別名ヨーロッパクサイチゴ。

赤い実がついたころ、また見てもらいましょう。

実はフルーティーな香りで生でも美味しいですね。農園では、良く摘まんで食べますよ。
ジャムとして人気が高く、我が家でも妻がせっせとジャム作りをしています。たくさん採れたときは冷凍保存しておき、デザートのヨーグルトにトッピングしたりもします。なかなかお洒落ですよぉ~。

実には、ミネラルが豊富に含まれ、血液浄化と沈静作用があると言われており、葉(摘みたてかドライで)と根はティーにもなります。

さて、恋愛中の女性の方、結婚願望の女性の方は是非苗を育て、実を生らせて見ては。そしたら・・・もしかして。ただし、実は食べてはいけないそうで???

軽トラと落葉堆肥・・・そして新緑

2008-05-24 23:09:33 | Weblog
軽トラと落葉堆肥は、言わば分身のようなもの。
どちらも、栽培期間中はズゥ~と付き合っているから。

そして、今どき・・・新緑の椛が仲間入りした。

標高の高い位置にある森の家付近は、訪れる新緑もかなりゆっくりだ。毎年、初夏と二人連れでやってくる。

これからどんどん緑が濃くなって、普段は家の前の道を通るハイカーの姿がそこそこ見えるのに、全く見えなくなる。姿は緑のカーテンで蔽われてしまい、話し声だけが近く、そして遠く聞こえてくるだけである。

落葉堆肥は、タイヤがペチャンコになるまで積む時もあるが、普段はその時の苗の定植数に合わせて農園まで運ぶ。概ね量は見当がつく。

今日の軽井沢は午後小雨からほんぶりとなった。しかし、恵の雨だ。
早速、雨具を身に着けて赤と緑の各リーフレタスを定植した。パプリカの赤と黄の苗も植えた。

ちょっと前にパスタトマトの苗も植えている。
ある日、妻の名前と同じ名前のミニトマトの苗をホームセンターで見つけた。‘‘これ、植えよう‘‘。即座に買ってパスタトマトと隣り合わせに植えた。

どちらも、順調に育っている。




ワイルドルッコラの芽吹き

2008-05-24 11:39:23 | Weblog
皆さん、ワイルドルッコラを食べたことがありますか?

野生種で、イタリアではそれこそ道端に生えているくらいです。
RUCOLA SELVATICAという品種です。

野生種ですから、したがって日本で一般的に培されている、そしてスーパーなどで売られているものより香りが強いですね。葉の形も違うし、咲く花の色もイエローです。

3年前に種を仕入れ蒔いたのですが、発芽がかなり悪く50株ほど蒔いて発芽したのは僅か3~4株でした。しかし、一旦発芽し育ち始めると、さすが野生種、毎年こうして芽吹いてくれるんです。標高が高く豊かな農園の自然環境がよほど気に入ったのでしょうね。

生ハムと相性がよく、ピッツアのトッピングやサラダの香り付けには最高です。一度食べたら病みつきになってしまいます。
表参道のレストラン・L‘OSTERIA RANSのIシエフのお気に入りの一つ。Iシエフの本物志向は相当なもの。彼、料理に更に磨きをかけるため6月にはイタリアに行かれるとのこと。
Iシエフ、元気で行ってらっしゃい!そして、帰国したら、また農園で会いましょう、奥様やお坊ちゃんとも!

農園に来たお客さん達も、摘まんで食べて・・・異口同音に‘‘美味しい~、おいしい~、オイシイ~‘‘


美的空間の創出・・・今年初めての草刈りは

2008-05-23 07:11:26 | Weblog
昨日は、暑かったねえ~。

軽井沢の最高気温は、26℃を超えたようだ。
夕方、農園の帰りに18号線に表示された温度計を見ると、確か7時半頃だったと思うが、16℃となっていた。

この時期の夕方の気温が16℃というのは、軽井沢に住んでいる者としては、むしろ心地よく感じてしまう。
5月の軽井沢は寒暖の差が大きく、農園の帰りの温度計の表示が時には3℃だったりしていたから・・・寒いわけだあ~と。

有機農業は、さまざまな場面で、時には過酷なほど肉体を使う。雑草対策も一つだ。雑草取りで爪が剥がれるんじゃないかと思うこともある。だからと言って除草剤散布などの横着はしない。

昨日はフエンネル畑の雑草取りをやった後、刈払機で通路などの草刈りをやった。草刈りは、特に梅雨時は、週に1度はやらなければならないものだ。しかし、雑草取りや草刈りは、嫌いではない。僅かな時間を利用して、さっさとやってしまう。

終わった後、ゆっくり眺める。農園全体の気の流れが良くなり、野菜達も一層爽やかに映し出される。こうして演出された美的空間を、達成感と共にゆっくり眺める。

朝、キッチンの小窓を開けて・・・

2008-05-22 10:29:15 | Weblog
朝、一番に開ける窓はキッチンの二ヶ所の小窓。

小窓から裏庭の景色を一瞥して、それからコーヒーを煎れる準備に入る。
一日のスタートである。

森の家は窓が多い。窓は一階だけだが、全部で10ヶ所ある。そして全ての窓から森の景色が眺められる。特に、18畳あるLDの窓は大窓なので四季を通じて遠近のある森のたたずまいが感じ取れる。

全部の窓を開放すると、家全体に一気に気の流れが生じる。気の流れを大切に思う我等夫婦にはうれしい限りだ。

ただし、秋の落葉の時季は大変なこともある。部屋中に落葉が舞い込んでくるからである。だから落葉集めをしなければ・・・。

さらに、時に野鳥が部屋に舞い込んでもくる。そんな時は、棒で外に出してあげようとすると、逆に興奮して天井を飛び交ってしまう。やっとの思いで解放してあげた時はホッとする。

こんこともあった。
リビングの分厚いテーブルの上が汚れていた。掃除をした。次の日になって帰宅したらやはり汚れていた。夕食をとっていたら、天井になにやら動めくものを感じた。野鳥だった。野鳥が森の家に1~2日滞在していたわけだ。飲まず食わずだったのに・・・窓を開けたら元気に外に飛び出していった。浅間山麓の野鳥は逞しい!

キッチンの小窓から緑の風と共に煎れたイタリア製コーヒーを飲んで、今日も農園でしっかり仕事をしよう。





逞しいチコリ・・・トレビッツ・ヴェローナ

2008-05-21 10:09:43 | Weblog
越冬したトレビッツ・ヴェローナ、こんなに大きく・・・。

ヨーロッパで生活し、その国の数多くの野菜に接したことのある人達から次のような話をよく聞く。「日本の野菜はプラスチックを噛んでいるようだ」と。

どうしてだろう?と、農に携わる者の一人として考えてしまう。気候風土、土壌(圃場)環境などの自然環境も大きく影響しているのであろう。地中海系の強い光と風、少雨など・・・。

南仏に行った時、そのことを実感した。ギリシャやスペインを訪ねた時もやはり同じだった。

高原野菜は一般に美味しいと言われる。その高原の軽井沢でも200M前後高い我が農園は地中海の光と風において勝るとも劣っていない。だから、周辺の下界(笑)の農家の人たちが借地してわざわざ上がって来て農作物を作っている。

これら農家の人たちも、残念なことに、相変わらず慣行農法で農薬と化学肥料を使っている。連作も多い。

○○農法というのも流行っているようだ。それら農法の科学性(化学性?)について単純な頭脳の持ち主である私には判らない。消費者の皆さんはどうだろうか?我が農園は、開園当初から、農薬は使わない、化学肥料も使わない。このことは誰にでも判っているからだ。あとは‘‘浅間の太陽と愛‘‘で一貫している。至ってシンプルだ。それだけで、野菜のオリムピックで金メダルを狙っている。

だいぶ前の話だが、長らく海外で生活し東京で料理教室を開いている方から「あなたの野菜は、ヨーロッパの野菜に負けていません」と・・・。                                              写真は、越冬したヨーロッパ原産のトレビッツ・ヴェローナ。こんなに大きくなった。昨年植え付けの時に僅かの有機肥料をやっただけ。その後施肥は一切やってない。