軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

農園の手作りハウス完成!

2008-04-30 01:02:55 | Weblog
昨日から作り始めた農園のハウスが完成しました。

ビニールハウスは、一般的には、一度作ればあとは1年中かけっぱなしでいいでしょう。

ところが・・・、軽井沢ではそうは行かず降雪前にパイプだけ残してビニールは取りはずすんです。そうしないと雪でハウスが潰されてしまうからです。

実は失敗したことがあるんです。
農業を始めたその年でした。農閑期にビニールを取りはずさず、そのままルンルンで東京に帰りバカンス、バカンスとはしゃいで~。

翌春、いよいよ仕事始めだぞ~と。勇んで軽井沢に戻ったら、ナ、ナ、ナント・・・ビニールハウスが雪で真ん中から二つに押しつぶされているではないかあ~。

パイプは飴のようにへし曲がり、ビニールの上には大きな氷塊がどかんと鎮座。
あと片付けに大変、タイヘン・・・。

私のハウスは野菜の栽培が目的ではありません。育苗、農業資材置き場、出荷の際の梱包、休憩所など多目的に利用しており、必要不可欠な設備です。

そのうち、パソコンもやるかも(笑)。

今年のハウス作りは、昨年の台風でパイプが一部へしまがったのを直したりして手間がかかったほかはとても順調に運びました。私は妻に「そっち、押さえてろヨ」、妻は私に「ビニールのカットはこうやるとうまく行くのよ」といった類のやりとりは結構肉体労働の緩衝材になっているのかもね。

ビニールは大分古くなっており、あちこちに穴ぼこがあり雨漏りがするようになったのでガムテープなどで補修したり、パッチワークのように継ぎはぎしながら使っております。
環境負荷のことも考慮してトコトン使いきろうと思っています・・・ハイ。

再び、農園から望む残雪の浅間山

2008-04-29 23:34:06 | Weblog
ここのところ、軽井沢の朝は結構冷えたのですが、今朝もさらに冷え朝6時の玄関の温度計は2℃を指してましたね。

でも、モーニングを終えて苗たちに水遣りなどをやっているうちに気温もグングン上がり、降りたのであろう霜が溶けて屋根から滴り降りていました。

昨日に引き続き、毎年この時期の好天の日を選んでやる農園のハウス作りをするため、必要な道具と昼食を軽トラに積んで森の家をスタート。少し、ほんの少し芽吹きが始まった標高1150mの高原の白糸の通り・・・。行き交う車もなく、清澄な空気が窓から入って頬を撫で、私と助手席の妻はルンルン気分・・・。

農園に直近の「御巡行記念碑」の前で車を止め残雪の浅間山の雄姿を、妻は携帯カメラで、私はデジカメでパチリ!しっかり観光気分も味わいました。

このところ、朝は冷えても日中は気温が上がり始めた軽井沢、完全に残雪が消えてしまうのも間近かかも知れない。

軽井沢発~元気の貰えるサラダモーニング

2008-04-29 01:16:13 | Weblog
我が家のモーニングサラダについて、これまでいくつか紹介させてもらいましたがそれは東京発のものでした。

今日は軽井沢のモーニングサラダについて・・・。

基本的には、東京も軽井沢も変わりありません。野菜(野草も含めて)は野生的なものであること、オーガニックなものであること、新鮮なものであること、そしてドレッシングはすべて自家製であることです。

栄養や成分等については別の機会に譲ることにして、上に述べたことは単に「美味しい」というだけでは駄目で「食べて元気を貰えるかどうか」という視点で捉えたらこのような結論になったわけです。

食べて元気を貰うためには、野菜自体が生まれも育ちも元気なものでなければならないし、欲を言えば、厳しい自然の環境で越冬した卓抜な生命力を持つ野菜(野草)が理想なわけです。

古来より、旬の山菜取りに人は夢中になるのもガッテンしてイタダケマスデショウカ・・・(笑)。

ドレッシングは、市販のものは一切使いません。かといって、サラダ用として特別なものを作っているわけでないんです。
食用亜麻仁油、E.Vオリーブオイル、妻が毎年作る農園のにんじん、パプリカ、ミニキュウリ、デイルなどのピクルスのつけ汁、塩コショウなどをその日の体調に応じて各々が食卓で使用します。
ご飯の時には、小女子をゴマ油で炒め酢と醤油・味醂の和風のドレッシングでサラダを食べることもあります。これが晩酒の際の肴にもピッタリ・・・。

写真のサラダ野菜は、軽井沢で越冬した赤軸サラダホウレンソウ、トレビッツヴェロ-ナ、農園のタンポポ、ナズナ、ビオラ、野生のフキノトウとフキの新芽などです。

これらは、毎日、その日食べる分だけを収穫して食べてるんです。
軽井沢発サラダ野菜の特筆すべきはこの点でしょうか。






軽井沢に引っ越した苗たち・・・

2008-04-28 00:34:20 | Weblog
霰が降ったその後は、冷たい雨、そして深い霧、気温は3~4℃の昨日の軽井沢。さっそく、薪ストーブを焚いて暖をとりました。

今日はと言えば、昨日とうって変わって良く晴れて気温もグングン上がり・・・

昨年の秋に、堆肥にするため敷地内の大量の落葉を集めて積み上げていたのですが、その落葉の切り替えし作業をやっていたら汗ばんでしまったほど。

さて、3月15日以降順次種まきした東京生まれで東京育ちの写真の苗たちが、先日軽井沢に引越しました。

LUTTUGA、イタリアンサラダMIX、トレビス、ガーデンクレス、フローレンスフエンネル、レッドロメイン、ウイーンサンゴ、マスカラ、マーシュ、レッドオークリーフ、MUSTADO,ROMANA,赤軸サラダホウレンソウ、ウイーンキヌサヤ

などです。

これから1週間ほど軽井沢の気候に馴染んでもらって、それから農園に植え付けられます。東京にいるときも結構鍛えられて育った苗たちですから、標高1100Mの自然豊かな農園でさらに逞しく育ってくれることでしょう。

これらは全体から見て種類も量も一部で、これからは軽井沢生まれの軽井沢育ちの個性豊かな苗たちが次々と誕生しますのでどうぞヨロシク!





霧の軽井沢

2008-04-27 00:21:16 | Weblog
軽井沢は、霧がとっても多く発生するところなんです。

年間通して、何日くらい発生するのか?
数えてみたことはないけれど驚くほどの日数になるはずです。                                              驚くのは東京で生活していたからかと思ったら、長野県生まれで県内で仕事をしていた青年が転勤で軽井沢に住むようになった時、「軽井沢は、霧の多いところだなあ」と洩らしていたほどです。

農園で仕事をしていると、下界から徐々に、霧が舞い上がってくる様子が手に取るように分かります。あっという間に、霧に包まれる野菜たち。しっとり潤いを帯びた野菜たちは微風を伴う霧の揺りかごで安らいでいるようです。

霧に撒かれるマメ科の野菜は美味しいと聞きます。

私が作ってるマメ科のものとしてはモロッコインゲン、ヨーロッパのキヌサヤ・緑と紫の各インゲンなどです。
友人のシエフさんは私の作ったモロッコインゲンを、「すごくいいですよ!」、と言ってくれてますが、これは霧のおかげかも知れません。

そうい言えば、軽井沢インゲンは有名ですよね。高価ですが・・・。

今日の軽井沢は、グッと気温が下がり、農園の往路の国道の温度表示は四℃、復路は三℃でした。そう言えば、家を出る時は霰のようなものが降ってきてましたね。

妻も、私も冷たい雨に打たれたので、帰ってすぐに「温泉しようよ・・・」と、いつもご好意に甘えている森の家のすぐ近くのホテルの温泉にゆるりと浸ってきました。

写真は、夕方、温泉にいく直前にリビングからパチリ!

霧の中にたたずむ手作りバルコニー・・・そして左前方の小屋みたいなもの?
小屋ではアリマセン。れっきとしたガレージなんです。これも手作り。なんと立ってる栗の木の何本かをそのまま柱にしちゃったんです(笑)。

この栗の木は、毎年立派な実をつけるので傷めないように工夫したんです。

実りと、ガレージの二つの恵を与えてくれる栗の木に感謝を捧げつつ・・・。



今年のカッコウの初鳴きは?・・・

2008-04-24 22:28:48 | Weblog
毎年この時期、越冬した限定的な野菜やハーブよりほかは訪れる別荘客もなく、下界の夾雑音はここまでは届かず、静寂さだけが漂う農園に佇むと、不思議と気持ちが落ち着いてきます。

森林浴ならぬ農園浴(笑)の効果で、脳がリラックスしているのかも知れません。

定植を心待ちしている苗たちがいるのに、直蒔きを待ってる種たちがいるに・・・堆肥を漉き込まねば苗を植えなければと逸る気持ちと、この何もない農園をもう少しこのまま眺めていたいとの気持が交叉します。

夏場をピークに猛烈に忙しくなるんだから今は少し・・・と、もう一人の自分が語りかけているのかも知れません。

8月、文字通り百花繚乱、美を競い合うように様々な野菜たちが我こそ一番と咲き誇る様はそれなりに圧巻ですが・・・。

さて、今春のカッコウの初鳴きを耳にするのは何時だろうか。

昨年は森の家のほうが早かったような気がします。「カッコウが鳴く頃やって来る男」がやって来たので、そろそろカッコウも・・・。


2008年~新芽のルバーブが・・・

2008-04-24 16:03:24 | Weblog
今から、3年前に初めてルバーブの種を蒔きました。

それまでは、JAの軽井沢直売所などでフキのように束ねられて売られているのを見かけてもこれはどうやって食べるんだろう?との思いくらいで、積極的に栽培しようという気持が湧いてこなかったのです。

時が過ぎて、「テレビ局が誰か軽井沢でルバーブを作っていれば取材したいといってる」とか シエフさんが「ルバーブはたくさんあってもいい」とか「ダイエット効果など健康にも良くジャム等に利用されて人気が高まりつつある」とか、さまざまな情報が耳に入るようになり・・・。

ジャムの好きな私は、ルバーブがジャムの材料になり、しかも美味しいならそれじゃ作ろうじゃないかと・・・。きわめて単純な動機なんです。ハイ!

ルバーブの収穫は、種まきしてから3年目あたりからです。株を大きくするためで、その後は毎年収穫できます。

昨年、我が家で初めて妻が農園のルバーブをジャムにして翌年の収穫期までの分をストックしてくれました。今も美味しく食べてます。

ちなみに、我が家の自家製ジャム類としては、りんご、ルバーブ、義母からいただく夏みかんや季節のブルーべりーがあります。今後、種類と量が増えることがあっても減ることはなさそうです。

ルバーブは、食物繊維やカリウムが含まれており便秘やむくみ解消に、また、酵素を含むので消化を助けると言われております。

ジャムとして利用されているのが一般的なようですが、ほかにざく切り砂糖漬けや薄めに輪切りしてサラダに加えると美しさと酸味が備わります。
食べたことはないのですが、ジャムを挟んで焼いたパイは、外国では普通に食べられているそうですが美味しそうですよね。

写真のルバーブの新芽、いかがですか?
半端な寒さではない軽井沢の冬を越して、見事な赤の新芽が逞しく出てきてますね。




越冬した赤軸サラダホウレンソウ

2008-04-23 20:37:27 | Weblog
サラダホウレンソウはグリーン系のものもありますが、私が毎年栽培しているのは赤軸のサラダホウレンソウです。

赤軸のサラダホウレンソウは、最近になってレストランのニーズも高く、スーパーでも大変人気がありますね。

グリーン系の野菜に散りばめると見事な美しいサラダに変身し、うわア~、食べたい!

ちょっと贅沢に野菜は赤軸ホウレンソウだけで生ハムとニンニク・オリーブ゛油を混ぜムシャムシャ食べると目がパチッとする程元気が出ますよ。

パスタで試すと、これがまた合うんです。パスタと一緒にササガキにした赤軸ホウレンソウの根を茹でるのが秘訣・・・と妻曰く。

採りたての新鮮なものを生のままパスタに混ぜ込むとパスタがほんのりと赤みを帯び葉の緑が映え、見るだけで食欲が湧いてきますね。

写真の赤軸ホウレンソウは、昨年10月上旬に種まきしたものです。氷点下15℃以下にもなる高原で越冬し、春になって逞しく成長したものです。

え~、これが、そうなの?とビックリするほど常識を超えた姿の赤軸ホウレンソウ~。

妻が、このサラダホウレンソウの採りたてを農園のタンポポやナズナなどと一緒に大盛りのサラダに、そしてホウレンソウパスタも作ってくれたので、皆でワインで乾杯!

同席した娘も、美味しい、オイシイ、オ イ シ イ !!!

野生???と化した赤軸サラダホウレンソウ(笑)。写真でお分かりいただけるでしょうか。


越冬したサラダ野菜の王者~トレビッツ・ヴェローナ~

2008-04-23 11:53:50 | Weblog
冬は、最低気温がマイナス17~18℃くらいか、この桁違いな気温まで下がることもある我が農園で、越冬するさまざまな野菜やハーブ達があります。

野菜では、赤軸のサラダホウレンソウ、赤系のチコリなどがその代表であり、ハーブではセージ、タイム、シブレット、野生種ルッコラ(Rucola Selvatica)、ワイルドストロベリーなどなど。

試験栽培として、昨年秋に定植したイタリアサラダ野菜のLattugaは、元気に年を越してくれたので今後の成長が楽しみです。厳寒の地で越冬し、そして成長したイタリアレタスを是非見て下さいね。本邦初公開の・・・(笑)。

このように、厳寒の地で越冬した色とりどりの美しい野菜をいただくことは、人間の身体と脳、そして魂にも、確実に元気を与えてくれることでしょう。これからも試行を重ねて越冬品種を数多く栽培したいと考えております。

香草と言われるハーブは、ヨーロッパではメルカートで山積みで売られているほど食生活に欠かせないものになっていますが、日本人の食生活にも徐々に定着しつつありますね。私の妻もさまざまな料理やピクルスなどにふんだんに利用しこれらに格段の深見をもたせ食生活を楽しませてくれてます。

ハーブは、地域性の強い植物でどこで、更にどのように育ったかがとても重要なんですよ。もともと野生のものですから、平地の、温室で、化学肥料と農薬で育ったハーブより標高の高い山麓の露地で、無肥料でしかも越冬したハーブが香り、花の色合い、薬理効果などすべての面で高品質です。

ハーブテイーなどで試してみて下さい。

今日の写真は、農園で越冬し成長を続ける北イタリア原産のトレビッツ・ヴエローナです。外葉は朽ちてしまってますが、中心部から新たな美しく巻いた紅色の葉が力強く出てきているのがお分かりいただけると思います。

久しぶりの農園と浅間山

2008-04-22 20:27:46 | Weblog
日曜日に久しぶりに(昨年12月中旬以来)妻と軽井沢の農園に顔を出しました。

農園から望む標高およそ2600mのまだまだ雪の残る浅間山の雄大な眺めは、やはり感動です。シーズン中はずうーっとここで農園の仕事ができることに感謝したいと思います。

写真は浅間山の南麓で(反対が北側、つまり群馬県側)、農園の前側から(農園は道路の左側です)撮ったものですが、農園の標高はおよそ1100mの地点なので雪が溶ければ本当に山の崖とかが肉眼で見えるんです。浅間山のビューポイントにもなっており、昭和天皇の行幸記念碑は徒歩でも5分位のところにあるんです。
場所が場所だけに、マニアの写真家などは四季を通して来てますね。

ただ、あまりにも山が近すぎるため南稜線の美しさを味わうには、もっと下界である(笑)の佐久、小諸、御代田あたりからでしょうか。

農園を南に下りてすぐの浅間サンラインは、道を挟んで山の美しい稜線と南斜面に展開するのどかな田園風景と両方の景色を眺めることが出来るので私の好きなドライブコースの一つです。皆さんもいかがですか。

農園で、妻と二手に分かれて、それぞれ越冬した野菜、タンポポ、ナズナやハーブ類を収穫しているといつも親しく声をかけてくれる地元のOさんが車から降りて来てくれて・・・

お互い今年初めて顔を合わせるので「今年もヨロシク」・・・と。
Oさんは、私のことを「カッコウの鳴く頃にやって来る男」と称しているようで、このことを元首相・陶芸家のH氏に話したら、H氏は「あ~、それはいいですね~」と・・・。このことがきっかけで、その後H氏とも親しくお付き合いをいただいている次第です。