どうしたらいいのか? やっぱりタンクを作るか? それが一番安易な解決策だと思う。うまくこの場所を……そしてこの船を使えれば一番いいと思ってる。そのためにはリファーちゃんが時空間をいろんな世界へとつなげれるようになってくれないといけない。今まではランダム? なのかどうかはわかんないが、適当に世界を私たちはわたってた。少なくとも、私たちが次の世界を決めたことはない。
でも……本当に今までの世界の渡りがランダムだったのかはわからない。このG-01に隠された誰かの意思……それが次の世界を決めてたとしてもおかしくない。だってG-01でわからない事は沢山ある。でもここからは……自分たちの意思で世界を渡っていきたいよね。G-01を作った人たちがひそかに介入してるのなら、もしかしたら何も考えずにそれに従ってた方がいいのかもしれない。
だってもしもそうなら……超化学を持った人たちが示してるってことだ。私ではみえてないゴールがあるのかもしれない。けどそれなら警告とかしてくれそうな気がするんだよね。今の所、そんなのはない。だから自分を信じるしかないよね。
そもそも次の世界がランダムって結構リスク高いしさ。事前にどんな世界に行けるのかわかるのなら、とてもいいじゃないか。自分たちの選択の結果なら、どんなことになっても納得できるだろう。そうかな? そう思いたい。
「ユグドラシルドライブには底がない。けどやっぱりタンクには底があるんだよね」
そこが問題だ。いくつかユグドラシルドライブのエネルギーをためられる装置は見つけた。容量によって必要なエネルギーが違う。当然、沢山貯められるものの方が沢山のエネルギーが必要だ。でも……
「どれだけあれば十分かわかんないよ」
それである。どのくらい貯めてたらどのくらい持つのか……それを示してくれないとさ……そもそも単位からよくわかんないし……日数で示してほしい。この今私が世話しないといけないものすべてを総括して、この装置なら一週間……とかこの装置なら一か月とかさ……そういう風にしてほしいよね。
そう思ってると――
「おっ、出てきた」
――G-01が私の不満を聞いてくれたらしい。アイがG-01の中から出ていってるからAIはないはずだけど、G-01のシステム? が私を見てるのだ。そして私によりそってくれてる。だからこういう事をしてくれる。
でも会話とかをしてくれるわけじゃない。そういうのではないみたいだ。さみしいね。