オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

ラシン・サンタンデールvsバレンシア

2004-04-02 14:45:00 | スポーツとか
 実を言うと、バレンシアを応援するようになって、まだ日が浅い。きっかけはベルナベウでのレアルvsバレンシア。例の最後の最後で疑惑の判定があったゲーム。アレで私、完全にアンチレアル・マドリーになりました。あんなろくでもないチームぶっ潰せ!がんばれバレンシア!!という風になった次第。

 三年ぐらい前からチャンピオンズリーグでちょろちょろ見てはいたけれど。そのときからの印象は「えらく機能的なチームだな」ということ。無駄な機能一切なし。選手一人一人は全てクラブが理想とするゲームを展開するための機能であり、いい意味で「コマ」。

 ラシン戦ですが、サンタンデールのいいところ、なかったですね。バレンシアが出させなかった。ピッチ上に幾何学的に描き出される4人のフラットなディフェンスラインと、その前にもう一本存在するやはりフラットに近い4人の中盤のライン。この二つのラインにラシンの中盤は完全にコントロールされていて手も足も出ない。強かった頃の鹿島アントラーズが守勢に回ったときの状態を、もう一段階進歩させた感覚。

 いや、ぶっちゃけ鹿なんかだいっ嫌いなのですが、それはさておき、バレンシアが表現するのは「機能美」だな、とバレンシア戦を追っかけるようになって強く思った次第。というか再確認。

 レアルが見せる「芸術としての美」に対して、バレンシアの「機能美」。(デポルティーボ・ラコルーニャも「機能美」なんだろうけど、なぜか自分の琴線に触れないですね)連戦連勝の今現在のバルセロナはその中間でしょうか?

 サッカーが「価値観の激突」という側面があるとするなら、私が追いかけたくなるのは「職人が計算しつくして部品を構築した連動性の美しさ」であって「大金をはたいて連れてきた芸術家の集団のオールスターアート大会」ではないのだな、と。

 そんなこんなでレアル嫌いです。準決勝でアーセナル(ここも機能美のチームですな)に壮絶なド突きあいの末、疲労感を残して敗れ去ってくれると、サッカーファンの自分も、アンチレアルの自分も満足であります。.....全然ゲームのレビューじゃないですね。完全に徒然になってしまったい。オレンジな生活でした。

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