名古屋市の最終処分場は今、二つあります。
■武豊町にある【アセック】
http://www.asec.or.jp/disposal/index.html
■岐阜県多治見市諏訪町にある【愛岐処分場】
http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000006000.html
どちらも見学に行って来ました。
【アセック】
(概要)
定型区画8.4ha81万m3工業用地
管理型区画34.4ha457万m3工業用地
護岸・管理施設4.4ha―工業用地
計47.2ha538万m3―
設立費 2億1,925万円
平成22年7月 安定型区画の供用開始
【受入対象地域】 愛知県内全域 | |
【受入廃棄物】 | |
・産業廃棄物 | |
燃え殻、無機性汚泥、廃プラスチック類(自動車等破砕物を含む。石綿含有産業廃棄物を除く。)、ゴムくず、金属くず(自動車等破砕物を含む。)、ガラスくず・コンクリートくず(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものを除く。)及び陶磁器くず(自動車等破砕物を含む。石綿含有産業廃棄物を除く。)、鉱さい、がれき類(石綿含有産業廃棄物を除く。)、ダスト類、第13号廃棄物 なお、受入基準及び判定基準に適合する産業廃棄物に限ります。 |
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・一般廃棄物 | |
焼却残さ(燃え殻、ばいじん、溶融スラグ) | |
・その他 | |
建設発生土、浚せつ土砂 |
この左側、赤い橋がある方が管理型(不燃物、主に産廃用)
広くて青い橋のあるほうが安定型(主に汚泥や焼却灰用)
この囲いの下には未処理の水が海へ出ないよう遮蔽シートを敷いていて、
その遮蔽シートは300年くらい破れないらしい(300年試したわけじゃないから分かんないと私は思うんだけど…)
あの青や赤の橋から、トラックがジャーっとゴミを落とす。
説明してくれた方も「セシウムは水に溶けるので受け入れるのは無理ですね」と断言。
私も見て、ありゃ無理だと思う。
中の水を管理してても、津波とかきたら全部出ちゃうって、誰でも分かる。
次・・・
【愛岐処分場】
総敷地面積:109ha(ナゴヤドームの約22.6倍)
埋立面積:25ha(ナゴヤドームの約5.2倍)
埋立容量:444万m3(ナゴヤドームの約3.5倍)
埋立期間:昭和57年7月から埋立が完了するまで
主な施設:汚水対策施設、雨水排水施設、ガス抜き施設、廃棄物貯留ダム、小規模破砕施設、管理施設
建設費130億円
昭和57年からスタート
焼却灰はここ、多治見市の山奥へ運ばれる。
一番上の埋立地に運ばれて(1日灰を持ってくるのは10トントラック20台、色々合わせて30台くらい)
そこから出た浸出水を池に貯めている(かなり臭い)
そこから処理施設へ流れて処理されたら、庄内川へ放流。
この処理では放射性物質を取り除く方法ではなかった。
「もし瓦礫を受け入れたら焼却灰をここで受け入れることは可能なんですか?」の質問に
「それは難しい。名古屋市がOKでも、岐阜県、多治見市、諏訪町の許可がいるから現実には無理」
「専門家から何かいい案はないですか?」に質問に
「国が基準値を変えるしかない」
それは『汚染されたもの』を勝手に『安全なもの』にしてしまえば、ということなのだろうね。
どちらの最終処分場も、受け入れることは不可能に近いと感じました。
最後にこんなものを見つけてしまって、ちょっとガッカリしてるの・・・・
http://www.city.nagoya.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000027/27862/nagoya_Ashes_RI.pdf
うちは五条川工場の近く。
溶融飛灰に
【ヨウ素131】93.2 Bq/kg
【セシウム134】44.5 Bq/kg
【セシウム137】66.4 Bq/kg
でも最終処分場はどこも線量は高くなったりはしなかったなぁ。