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カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

サマーガーデン

2011年07月11日 | Lives

7月に入り、日中は35度を超える暑い毎日です。

ですが朝晩は涼しく過ごし易いのですから文句は言えません。

 

朝6時少し前の庭です。

この時間は空気もひんやりとして、気持ちがいいので朝食を庭で頂く事も多いです。

でも後一時間もするとぐんぐん気温が上昇して、プールに飛び込みたくなります。

人間はそれで良いですが、庭の植物達は逃げることが出来ないのですから、

お水をあげる時間やタイミングには充分配慮してあげなくては可愛そう。

朝食が済んだら、早速手入れを始めなくてはなりませぬ。

私が毎日朝晩お水や肥料を上げたり、健康状態をチェックしながら歩く順を追って、

我が家のサマーガーデンの植物達を少しご紹介させて下さい。

キッチンの窓を縁取るように咲かせたら素敵かな?と思って昨年植えたサンパラソル 

今年は早くから蔓を伸ばして、元気一杯のピンクの花を次々と咲かせてくれています。

ベンチの両側に置いたバラの鉢植えも今年3度目の夏を迎えました。

ここは、ベッドルームから庭に通じるドア越しに見える場所。

朝シェードを上げて、新しい蕾が開いていると幸せな気持ちになります。

バラと言えば、我が家のローズガーデン。

午前中の強烈な日差しのせいで、午後には早くから土がカラカラになってしまっていました。

少しでも快適に過ごして欲しくて、今年はウッドチップを蒔きました。

そのせいでしょうか、暑さにも負けず大輪の花を沢山咲かせてくれています。

満開のブーゲンビリアの小道を通って、

レンガの階段を降りる途中の塀の向こう側には、

大好きな白いサルスベリの花がのぞいています。

サルスベリは東京で暮らしていた頃の思い出の花。大好きです。

私はこの花を見ると、日傘の似合う花だな~と思うのですが、いかがでしょう?

家には前庭裏庭の両方にピンクと白合わせて10本の大きなサルスベリの木が有ります。

この花が咲き始めると本当に家が華やかになります。

そして旅先の思い出の花がこちらプルメリア

本当に美しい香りを放つ花です。

蕾が膨らみ始めていますから、今年ももう少しで会うことが出来ます。

夕方になると漂う素敵な香りに包まれておりますと、

大好きな国の大好きな風景が浮かんできます。


これで裏庭を一回りいたしました。まだ前庭にも沢山の植物が有るのです。

さ、お日様が高くならないうちに終わらせてしまいましょう!

 

では

 


ただいま!

2011年07月09日 | Food

6月はチェリーの季節です。

6月初旬、見事に実ったチェリーの収穫に出掛けました。

昨年は5月から6月にかけて気温が上がらず、チェリーは惨敗だったそう。

でも今年は大豊作の様でした。5種類のチェリーを食べ比べしましたよ。

旅の始まりはチェリーから。

 

旅も終わったひと月後、空っぽの冷蔵庫を満タンにするべく地元のスーパーに出掛けてみますと、

すっかり季節が変わった事を感じました。

アプリコット、ピーチ、ネクタリン、マンゴー・・・・

ストロベリーやブルーベリ、ラズベリー等のベリー類に代わって、夏の果物がお店に並びます。

写真の右側に写っているスイートバジルの鉢植えも買って来ました。

この時期にひと鉢購入してキッチンに置きますと、夏中お料理に使うことが出来ます。

夏のキッチンの出窓には、午前中は太陽がサンサンと差し込みますから、

少し若い果物はここに置いておくと、すぐに食べごろになるのです。

庭に咲く花を眺めたり、果物の香りに包まれて、

キッチンで過ごす時間が益々大好きになる夏です。

もうひとつ、我が家の夏には欠かせないお野菜があります。

そら豆です~

こうして皮ごと炭火で焼いてから、皮を剥いて塩だけで頂きます。

シンプルですが風味豊かで、そら豆を焼くためだけに火をおこす価値が有ります。

・・・と申しましても、火をおこすのも焼くのもバーテンダーの仕事ですが。。。

何故かいつも、マティーニを飲みながら黙々と焼いてくれます。

そうそう、このお方も元気です。

そして王様もそら豆が大好きです。皆で食べようね!


久しぶりの静かな夕暮れ、

なんだか夏が庭先で私達の帰りを待ってくれていたような、そんな気がいたしました。


では


7月の庭で

2011年07月07日 | Soliloquy

夕方庭に出たら、突然懐かしい秋の匂いがしました。夏なのにね。

落ち葉の焚き火の匂いです。変でしょう?

乾燥するこの辺りは、焚き火なんて厳禁!

夏真っ盛りの今、暖炉に火を入れている人も居るはず有りません。

多分BBQコンロに落ち葉か木の枝が紛れ込んだのだと思います。

その匂いが突然私を子供の頃に連れ戻しました。

私は田舎生まれで、10代の終わりまで田舎で育ちました。

その頃は、秋になると田畑の土手で雑草を燃やしていました。

きっと今は色々な理由から、そんな事はしないのでしょうね。

私の秋の学校からの帰り道は、いつもその匂いの中でした。

その時の山の様子や、夕焼けや、冬がそこまで迫っている事を感じる冷たい空気や、

自転車をこいでいる自分の姿が、一瞬にして写真のように蘇りました。

だけど・・・・・

写真じゃないな。音も匂いも温度も有るのだから。。。。


空を見上げたら、大きなヤシの木が私を今に連れ戻しました。

もうあの季節外れの焚き火の匂いもどこかに消えてしまっていました。

こんな風に、ほんのささやかなきっかけで、昔のワンシーンを思い出す事があります。

その頃の私が悲しい気持ちだったのか、幸せだったのか、不安だったのか?自信に満ちあふれていたのか?

細かい事は忘れてしまいました。色々な記憶が薄れても、鮮やかに蘇って来る風景は美しいものばかり。

それらの風景は私の歴史であり、私が生きて来た事の証のようで愛おしい。

不思議なもので、人生の大きなイベントだけが記憶となって残る訳では有りません。

むしろ、何でも無い平凡な一日が生涯の友となったりするものです。

もしかしたら『残しておきたい思い出は選べないのかな?』なんて思ったりします。

いずれにしても周囲に無関心だったり心を動かす事をしなければ、

時間は残り香さえも置いて行ってはくれません。

ですから例えば今日が何気ない、日記にさえならないような一日であったとしても、

やはり私はきちんと味わって生きようと思います。

頑張った日、頑張れなかった日、嬉しかった日、悲しかった日。。。。

イケてる日、サエない日。。。。

それがどんな日であっても、今日がもう2度と戻れない日である事に変わりはありません。

そしていつの日か、その時の自分から勇気をもらえる事が有るのを私は知っています。

毎日100%の力を出し切る事は難しくても、毎日を100%味わう事は出来そうな気がいたします。

7月の庭で、そんな事を考えました。

 

お元気でお過ごしでしょうか?

思いもかけず留守中に、ブログの向こう側の見知らぬ皆様から、

『生きているのか?』と、ご心配のメッセージなど頂戴し恐縮しております。

ハイ、生きております。 旅をしておりました

However, 時制を追いながら旅行記的なものを書くのが苦手な私です。

Therefore, また普通にボチボチと参りたいと思います。

お気にかけて下さった皆々様、有り難うございました。


では