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カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

まぼろし ~ベトナムにて~

2011年03月26日 | Travels

 

もう二度と見る事は無いかもしれない。

旅先ではそう思いながら眺める風景もある。

下手な腕前で写真など何枚取ってみた所で、

後から見ればそれは自分がそこに行ったと言う証拠でしか無く、

カメラを向けた事で、なにかその神聖な美しさを冒涜したような気にさえなる。

幻を見ているのかと思う程の風景を眺めながら、

一人の人間が一生のうちに出会える美しい景色の少なさにため息が出て来る。

私はあと幾つ見ることが出来るのだろうか?

何も答えてはくれない写真を見ながら、ふと思う。

私は幻を見ていたのかと。


ところが!良い事を思い出したぞ

写真は下手でも私には味覚 が有るじゃないか

だてに長年食いしん坊をやって来たんじゃないぞ。

私の味覚は幻などではない。

旅先で出会った様々な味は、

いつでもその時の全てをまざまざと目の前に再現してくれる。

今宵は丁寧にあのコーヒーを入れて、

幻について語りましょうか。

思い出は、どんな時にも心を支えてくれるものです。

 

経る時


Get Away Vol.2 プール編

2011年02月19日 | Travels

ホテル最上階にあるプールへ。

水遊びには季節が少し早いけれど、

夏に向けてテラコッタ肌の準備に取りかかるにはいい季節。

ちょうどこの時は、シルクガウンの下にシンプルなビキニのマダムが、

日光浴を楽しまれていました

プール自体は小さいから、泳ぐというよりプールサイドでの時間を楽しむ場所。

最上階とは言え、ビルの谷間にあるホテルだから、見せたい景色と見せたくない景色有り。

解決策としてプールを取り囲むように、沢山の大きなアートフレームを配置。

見せたい景色はそのまま抜いて、見せたくない部分は鏡、磨りガラス、アートを配置。

全体を見渡すと、所狭しと並ぶファニチャーがちょっと騒々しく感じるけれど、

リラックスしている時の人の視界って割と狭いから、

デッキチェアーに寝そべってみて見ると、それほどでもない。お見事

浅いプールの真ん中に張り出したデッキチェアーで、豚さんと日光浴出来るよ。

様々なプライベートブースがいくつも有って、Reservedのパネルも幾つか。。。

沢山のスタイリッシュな椅子があちこちに配置されていて、

椅子好きな私には見所満載

プールもデザイナーの手にかかればこんな風になるのね~。

勉強になりました。


明日はディナーの事なんぞ。

ちゃお


Get Away Vol.1 ホテル編

2011年02月18日 | Travels

七草粥の後から、気がついたら一日も休まず。

自営業なんてそんなもの。

我が家はON OFFの区別が必要ないタイプの二人なので、

気持ちが乗っていれば、又はしなくてはならない事が押していれば、

週に一度の休みは不要。場合によっては返って邪魔。

で、気がつけば2月も半ば過ぎ

このまま走り続ける事も出来そうだけれど、

クリエイティブな発想って、時々自分を意識的に日常から遮断しないと

枯れてしまったりマンネリ化するよね。


それでは参りましょうかという事で、

One Night Get Away

今回は『非日常』をテーマに以前から興味の有ったホテルをチョイス。

私の個人的解説や感想などは意味も無いので、お写真をば

行ってみたのはこのホテル

 

エレベーターのエントランス

 

エレベーターの内装

 

廊下は結構シンプルでちょっと病院っぽい?

 

都市部のホテルとしては普通サイズなお部屋

 

テレビ

 

デスク

 

バスルーム。鏡張りの上暗いので、気をつけないとぶつかりそう

 

 

アメニティーはホテルのオリジナルでオーガニックオレンジの香り

 

ホテルの入り口で夕べ見たテレビドラマのアクターが素敵な女性とご一緒でした。

周囲には気付いても騒ぎ立てる人やカメラを向ける人はいません。

ここはそんなホテルです。

明日は屋上にあるプールにご案内。

ちゃお

 


スパに行こう!

2011年02月08日 | Travels

旅の先々で、滞在中時間の許す限り毎日でも出掛ける場所。

それはスパ 贅沢な話だ、分不相応。わかってるもんね。

美しくなる為のエステは日常的&定期的に通う事が大切。

しかも毎日行く事は無意味というか、肌にも負担がかかるし反って逆効果。

解っているのになぜ毎日?

Because, 旅先のスパは私にとってボディーメンテナンスではなくて、

大切なお勉強の場所なのです。あしからず

 

スパは美しさを追求する場所。 

ということは、五感で感じる全てが美しく整えられていて欲しいよね。

空間の演出やホスピタリティーは私の仕事の重要な部分を占めているので、

常に学んでいなくてはならないと思っているのです。

インテリアから使用されているタオルやリネン類、

花あしらい、アロマや飲み物、音楽に至るまで、

しっかり見なくてはならない物ばかり。

そんな私がホテルに着いて最初にする事は、フロントのコンセルジュと相談しながら、

滞在中のスパプランを立てて、各サロンに予約を入れていただく事なのです。

(個人的な経験から:ガイドブックやインターネットより現地に精通したコンセルジュの方がディープな最新情報持ってます。)

 

以前と比較して、リゾートのスパの質の高さは驚く程向上したと思う。 

過去には半分裸のような格好で部屋から部屋に移動しなければならなかったり、

施術中にオイルが目や耳の中までダラダラと流れ込んできて、あゆ~る・べ~だ~

コンタクトレンズをダメにするハプニングも有ったよ。あはは・・・・・

そんな事は最近無くなった。I hope.....

技術者の方々は英語を話して下さるようになり、コミュニケーションも取り易くなったし、

技術面でもとても良く勉強されていて、情報も沢山持っておられる。

何より、一番大切な事なのに後回しにされていた感のある、

安全性の確保もきちんとされるようになった。ツルツル滑るジャクジーは怖いよ~

 

 

私が予約するのは3~4時間のコースなので、観察する時間も考える時間も充分。

コース中、突然作品のデザインや空間演出のアイディアが浮かんできたりして、

ホテルに帰ってあわててメモしたりスケッチしたりという事もしばしば。

決して安い投資ではないけれども、モトは取れていると言わせていただきたいデス。

これはちょっとお行儀の悪い言い方だね

・・・・・そういう事なので、次回もよろしく


至福の時間

2011年01月21日 | Travels

旅の魅力は沢山有るけれど、

ホテルでの朝食も大きな楽しみのひとつだな~

 

 

朝6時、時差ボケで腹時計まで狂ってしまって、

ダイニングのオープンを待ちかねるように階下に下りて行こうとも、

朝の食事は既に美しくセッティングされて、静かにゲストを待っている。


Good Morning"

早朝にもかかわらず、さわやかな笑顔のスタッフに迎えられて、

小さな花の飾られた心地よいテーブルに着く。

 

周囲には焼きたてのパンの香りや、引き立てのコーヒー豆の香りが漂う。


とても一つだけなんて選びきれない程のベーカリー・コーナーの前で立ち尽くしてしまう。

 

何日か滞在していると、控えめだけれども温かい心遣いをしてくれるスタッフが、

コーヒーの好みや卵の調理方法なんかをちゃんと覚えてくれるようになる。

同じ時間に顔を合わせる宿泊客と挨拶を交わしたりもする。

ゆっくりと食事をしながら、

『今日は何をしようか?』なんて。

 

It is Heaven