松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★大学院の講義から(千葉科学大学)

2018-06-03 | 2.講演会・研修会
 千葉科学大学の集中講義の2回目である。土曜日と日曜日の講義となった。

 今回は、土曜日は、若者のまちづくり参加。日曜日は、有償ボランティアをテーマとした。講座名は、コミュニティ政策論であるが、一般的な解説は、興味があれば、本を読んでもらえばよく、私にしかできない話をすることにした。

 今回、挑戦したのは、有償ボランティア。ボランティアの基礎から考えながら、ボランティアとは何かを受講生と考えることにした。残念ながら、時間の関係で、竜頭蛇尾になった感は否めないが、興味深いテーマである。

 ボランティアの意義は、それを考える視座によって違ってくる。宗教から考えれば、善意の心が問題になり、お金を取るなんて論外という話になる。私の立場は政策論からボランティアを考えるので、有償がボランティアの後押しになれば、それで良しということになる。今回、話をした中で残された課題は、有償性がどれだけ後押しになるか、また有償ボランティアの適応領域やふさわしい施策の体系化がポイントになるだろう。次の22冊目の本は、有償ボランティアにしよう。

 この講義は、看護学部の大学院なので、受講者は看護師さんや保健婦さんである。受講生は4人なので、ゼミのような講義となっている。受講生は、皆、社会人であるし、職業体験、人生体験も様々なので、いろいろな話が出る。とくに病気や死と向かい合うお仕事なので、新鮮に驚くこともあり、私の方が勉強になる。講師料をもらい、しかも勉強になるので、私は、二重の儲けである。受講生のなかには、私のカウンセリングをしてくれるという先生も見つかったので、困ったときには、相談することにしよう。

 今回は、2回目なので、私の授業スタイルには慣れたようだ。もっと贅言でなく、威厳のある授業をしろという意見もあるが、これが流儀なので、仕方がない(一応、ぜいげん、いげん、いけんと、韻を踏んでいるつもり)。

 大学院の研究科長の梶原先生には、今回もいろいろとお世話になった。土曜日と日曜日にもかかわらず、朝、早く出勤されて、私の到着を待っていてくれる律義さには頭が下がるが、講義の休み時間に、美味しく、しかも手のこんだスイーツと飲み物を私たちのために、用意してくれる、ご配慮には、感謝である。あちこちに講義や研修に出かけるが、こんな好待遇にあったことがない。

 受講生たちと、スイーツを食べながら、先生の実家は東京ということなので、その上品でおしとやかな振舞いから、きっと田園調布だねと噂していたが、むろん真偽の程はわからない。一つ分かったのは、帰りに先生の愛車(名前はよくわからないが、赤色で、車高の低い、タイヤの太い、中のシートは黒の革張り、スポーツカータイプ)で送ってもらったが、その運転技術から推察して、「走り屋」ではないかと秘かに思っている。 

 銚子は少し遠いが、すっかり楽しい気分になり、来年も非常勤を頼まれたら、絶対、引き受けることにしよう。
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