松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆講演録・ドイツの市民参加について(マッセおおさか)

2011-10-23 | 1.研究活動
 6月に行った講演録をようやく整理、校正して、マッセに送った。
 内容は、大阪の自治体の職員が、ドイツへ市民参加制度の調査に行ったが、そのキックオフの会議における講演会講演録である。
 概略、次のような話をした。
 1.ドイツと日本の社会の仕組みの違いである。ドイツは市民参加社会の国、それに対して日本は市民協働社会の国である。両者は接近しつつあるが、そもそもの違いを踏まえて、そのうえで、ドイツの方式を日本に導入することが肝要である。
 2.ドイツと日本の違いは、民間に位置付けられる地縁組織やNPOのボランティア性である(日本的ボランタリーといってよいであろう)。その良さを壊さず、さらに発展させるように、ドイツ方式を日本に導入する必要がある。
 3.興味深い仕組みとしては、まず住民投票制度である。ドイツでは、拘束型の住民投票制度を全州で採用しているが、うまくいっているのだろうか。ドイツで住民投票といえばナチスをすぐに思い出す。
 4.プラーヌンクスツェレも興味深い。ドイツでは,PZだけでなく、同種の仕組みがいくつか行われているが、実際どのように運用されているのであろうか。
 読みかえしてみると、改めて考えだす場面もあって、なかなか先に進まなかった。しかし、締切りもあり、いよいよ、意を決して返送したところである。
 あと、年内の依頼原稿は4つ。がんばろう。それにしても、原稿を送るということは、なんとすっきりすることなのだろうか。

 
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